2017年12月14日

「オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーの時代」感想

 バウハウスのことが知りたくて行ってきました。
 バウハウスとは、美術と工学を融合させるという理念によって設立され、わずか14年でナチスによって閉鎖された建築学校。

 オットー・ネーベルはバウハウスで活動したことはないそうですが、バウハウスで教鞭を執っていたカンディンスキーやクレーと交流し、影響も受けていたので、バウハウス関連の展示品がけっこうありました。
 そのほとんどが、何故かミサワホーム所蔵。
 調べてみたら「ミサワバウハウスコレクション」というものがあり、約1500点のバウハウス関連作品を保有していることが分かった(公式サイトはこちら

 オットー・ネーベルのことは全然知りませんでした。
 気難しい性格で、作品の制作手法も厳密だったようですが、作品そのものは色彩が美しく、親しみやすい。
 ナチスから逃れるため、スイスに亡命した。
 そこでもすぐに歓迎された訳ではなく、その時の苦労を伝える紹介映像が切なかった。

 シャガール、カンディンスキー、クレーの作品も思ったより多くあって楽しかったな。
 シャガールの絵を見ると20代の頃のことを思い出す。
 当時あちこちでシャガール展をやっていて、こまめに見に行っていた。
 絵の前でぼーっとするだけで幸せな気持ちになる。

 ミサワバウハウスコレクションは、バウハウス創立100周年にあたる2019年に向けて、色々企画を準備しているようです。そちらも楽しみ。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:52| 美術 | 更新情報をチェックする

2017年11月28日

新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで

 国立新美術館で開催中の新海誠展に行ってきました〜!!
 平日だったためそれほど混雑しておらず、チケット購入・入場・音声ガイドレンタル、全て並ばずに済んでホッ。
 カフェは少し並びました(予約なしで、映画に出てくるあの席の隣に座れたよ)

 何と言っても目玉は神木隆之介くんの音声ガイドです。
 一番初めの「こんにちは」でもう胸がキューンとした。
 綾野剛が全ての女子にとっての情夫であるならば、神木くんは万人にとっての「初恋の人」ですよね……

 色んな見方の出来る展示だと思うけれど、私は、新海誠がどんな風に悩みながらこれまで作品を作ってきたか、という点に最も興味をひかれた。
「自分が作れるもの」
「自分が描きたいもの」
「ファンが求めるもの」
 に、どう折り合いをつけるか。

 無茶しないで、やれることをきちんとやった「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」あたりがやはり名作だと思うので、作家としてどうジャンプするかというのは難しい。だからといって同じような作品ばかり作っていたら、固まってしまうし。

 新海監督の出身地である長野県小海町は上空の気流が複雑で、雲の形が表情豊かに変化しながら通り過ぎるという。行ってみたい!
 上京後しばらく武蔵浦和に住んでいたそうで、それで「ほしのこえ」の舞台があのあたりなのかと。

 アニメ監督でありながら、私小説を書く作家のように、作品と生活が密着している。
 最初のうちは見よう見まねで描いていたとか、立派な監督さんなのに、何だかすぐそばで頑張っている人のようで、きっと古くからのファンはそういうところに魅力を感じて応援してきたのだろうなと。

 お父さんが建設のお仕事をされていた、という年表の記述も目を引いた。
 だから自然と建築物の両方を愛情込めて描けるんだな、と。
 テッシーのことも思い出しますね。
 会場では、新海監督が映像を制作した、大成建設のCMも見られる。

 絵コンテと作画資料の展示は数が多いので、興味のある部分だけザザッと。
 「言の葉の庭」のユキノ先生についての、
『「クールというよりカワイイ」同時に「なんか瞳孔開いててコワイ」です!』
 という指示が面白かった。

 こういう細かい工夫の積み重ねで、ユキノ先生の多面性が形作られていたのかと。
 彼女はアニメのキャラらしくない生々しさを感じさせつつ、絵でしか表現出来ない美しさもあり(あの足!!!)印象的ですよね。

 美術背景についての解説を引用する。

「新海作品の背景描写は、写真加工と見違える緻密さだが、写真は場面レイアウトのベースに使われ、実際には人の手で全て描き直されている。この際、強調する部分とそうでない部分を意識し、ディテールを省略するなど、場面に合わせて調整して描かれている」

 アニメに限らず、創作全てに当てはまることだと思う。

 気が付けば、展示室に入ってから3時間以上経っていた。
 細かく読んでいったら、丸一日いても足りないのでは。

 行く前に全ての新海作品を鑑賞しておく必要はないです(私はやったけどな)
 展示を見ながら「これはどんなお話なんだろう?」と空想するのも楽しいんじゃないかな。

 神木くんってば、
「一緒に回れて楽しかった」
 だって! キャーッ!!
 最初から最後まで、甘酸っぱい気持ちにさせてくれてありがとう♪

 会期は12月18日(月)まで。毎週火曜日休館。
 開館時間は10:00-18:00 ※金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
 国立新美術館へ行くのに便利なのは、千代田線の乃木坂駅です。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 12:02| 美術 | 更新情報をチェックする

2017年11月19日

八角

 久々にフォーを作った。
 ベトナム産の八角を入れたら香りが甘くて上品で、前に買ったものはもっと荒々しい匂いだったのに、と驚いた。
 品種が少し違うのだろうか。
 ネットで調べてみると、八角は変質しやすいスパイスらしく、運良く新鮮なものを買えたのかもしれない。

 フォーに添えるスイートチリソースも手作りした。
 レシピと材料と時間とやる気さえあれば何でも作れるものですね(けっこう色々必要だな)
 
posted by 柳屋文芸堂 at 22:01| 料理・食べ物 | 更新情報をチェックする

2017年11月14日

心に森を育てたい

 見たいものが見たい 読みたいものが読みたい
 書きたいものを書きたい 欲しいものだけ欲しい

 見たくないものは見たくない 読みたくないものは読みたくない
 書きたくないものは書きたくない 欲しくないものはいらない

 見たくないものを見せられる 読みたくないものを読まされる
 書きたくないものを書かされる 欲しくないものを買わされそうになる

 沢山の情報の中でどう生きていけば良いのだろう。
 見たいものだけ見るなんて視野を狭めると思われそうだけれど、自分の世界はある程度、系統立てて構築したい。

 自分の心の中に「森を育てたい」と思っているのに、その森には本来いなかった外来種を次々放り込まれて、
「これが豊かな森でしょ」
 と言われるような、そんな無茶さを常々感じている。

 もともと森に住んでいた在来種(=自分が何より大切にしたかったもの)が、気付かないうちに静かに滅んでいる。
 そういう事態を避けたい。

 本当の意味で豊かな森を育てるにはどうすれば良いのだろう。
 いつもそんなことを考えている。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 14:04| 自分 | 更新情報をチェックする

2017年11月09日

とうべい

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 今日、池袋の浅野屋で「とうべい」というものを食べました。
 ここのお店、蕎麦屋なのですが日本酒の品揃えが良く、酒の肴も充実しています。
 メニューにあった「とうべい」が何なのか分からず店員さんに尋ねたところ、熊本で作られている豆腐のもろみ漬けで、けっこうしょっぱいとのこと。

 じゃあご飯と一緒に! と注文したらこれが大正解。
 うまみが強くてコクがあって美味しい〜!!
 中華料理の豆腐乳(ドウフールー)や沖縄料理の豆腐ようと同じ系統ながら、そこまでクセがない。
 ピーナッツのような味がして、でも後からナッツ類を加えてはいないとのこと。

 また食べたい! いっぱい食べたい!!
 熊本に行けば食べられるのかな〜 熊本でも珍味なのかな〜
 とにかく良い経験でした♪
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:59| 料理・食べ物 | 更新情報をチェックする