2010年09月30日

俵万智「恋する伊勢物語」

 Dちゃんが、
「昔は……」
 と言いかけたので、
「ものを思はざりけり?」
 とつなげてしまった。

逢ひ見てののちの心にくらぶれば昔はものを思はざりけり 藤原敦忠
 百人一首に入っている)

「古典にハマってるね〜」
 まったく。
 高校時代、テストの点数が悪過ぎて、職員室で説教されたりしたのに。
 古典を担当していたO先生が今の私を見たら、かなり驚くに違いない。

 国語教師の経験を持つ俵万智は、
「実際に教壇に立っていたころというのは、現実の多くの授業がそうであるように、文法や口語訳に追われて、古典を楽しむ、ということがなかなかできなかった」
「私自身、数多くの「古典嫌い」を生み出してしまった」

 とその当時を振り返っている。

 古典の勉強を強制される生徒も辛いけど、先生も色々悩んでいるんですね。

 「伊勢物語」を楽しく解説したこの本は、
「古典嫌いにしてしまった生徒への、罪ほろぼしだったのかもしれない」
 とのこと。
 その目的は、しっかりと果たされたんじゃないかな、と思う。

 特に印象的だったのは、プレイボーイとおばあさんの「恋話」
 ……と打ったつもりが「濃い話」と変換された。
 確かに濃い目の話だ(第六十三段)

「着物や白髪を、茨にひっかからせながら、男のためにハァハァいって走る老女」

 ってすごいですね。
 私もそんな愛の情熱を忘れない年寄りになりたいです。

 「狩の使」の男と、恋愛厳禁の「伊勢斎宮」の娘が、タブーを破って逢い引きする話もステキ(第六十九段)
 他にも色んなタイプの恋愛が沢山出てきます。

 俵万智は歌人らしく、短歌へのコメントが丁寧で深い。
 ただ鑑賞するだけではなく、自分の作品に活かそうという積極的な気持ちで見ているからだろう。
 三十一文字という制約を、
「言葉を切りとる剣」
 と表現していて、なるほどと思った。

 短歌以外、古文はあまり出てこないので、軽いエッセイとしてのんびり楽しめます。
 私みたいな、
「古典落ちこぼれ」だけど「恋愛話大好き」
 な人に読んでもらいたいです。

 ぜひぜひ。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:11| 読書 | 更新情報をチェックする

2010年09月29日

女だけの世界

 人に勧められ、幼稚園くらいの女の子と性行為をする。
 艶やかな黒髪の、美しい女児だった。

 私たちは高級ホテルの最上階に泊まっている。
 深く考えずにしてしまったけれど、あれは犯罪だよな……?
 捕まったらどうしようと、不安になる。

 都会の風景と青空を眺め、エレベーターに乗った。

 別のホテルに移動する。
 今度は大部屋で、安いベッドがいくつも並んでいる。
 窓は黒いカーテンに覆われており、薄暗い。
 監獄と病院を足して2で割ったような所だ。

 同じ服の女たちがたむろしている。
 その中の一人、金髪の可愛いお姉ちゃんが、
「ここのことは私が一番知っているから、何でも聞いて!」
 と言ってくれた。

 意外と悪くないな、と思う。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:07| 夢(寝ながら見る方) | 更新情報をチェックする

2010年09月27日

更新のお知らせ

 イベントページを更新しました。
 久々に(二年ぶり!)文学フリマに出ますよ〜
 今回は抽選なしだそうです。
 もしお時間があったら、遊びに来てください♪

「第十一回文学フリマ」
日程:2010年12月 5日(日)
会場:大田区産業プラザPiO 大展示ホール・小展示ホール
  (京浜急行「京急蒲田」駅より徒歩約3分、JR京浜東北線「蒲田」駅より徒歩約13分)
開催時間:11:00〜17:00
posted by 柳屋文芸堂 at 23:56| 更新のお知らせ | 更新情報をチェックする

2010年09月26日

まいにちフランス語(ラジオ講座)

 謎のフランス人、レナ・ジュンタの意味不明なギャグを毎日聞かされた半年間……
 終わってみるとちょっぴり寂しい。
 ネットで検索すると、かなりファンがいるみたいだ。
 分かる気がする。

「越谷生まれ」
 と言っていたような気がして、調べてみたが情報無し。
 もしそうなら同郷ではないか(私は川口だけど)
 フランス人なの……?

 明日からは新しい講座が始まる。
 どんな雰囲気なのかな〜
 楽しみです♪
posted by 柳屋文芸堂 at 22:01| 勉強 | 更新情報をチェックする

塩味ヨーグルト

 甘くしたヨーグルトももちろん素晴らしいですが(メープルシロップが一番好き♪)
 塩味のヨーグルトもなかなか魅力的です。

☆ミックスライタ
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 細かく切ったトマト・玉ねぎ・きゅうりが入ってます。
 インド人で料理研究家の、ミラ・メータさんに教えてもらいました。
 当たり前だけど、カレーに合う!

☆ヨーグルトとダイコンのサラダ
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 塩もみしたダイコンに塩味ヨーグルトをかけるのです。
 荻野恭子「ロシアの郷土料理」という本に載っていました。
 油っこい料理に合います。

 自分で考えた料理ではないので、レシピを詳しく教えられなくて申し訳ない。
 もっと広まるといいな〜 と思っているのですが。
 ノンオイルで体に良いし、何より美味しいし!

 発酵食品バンザイ!!

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posted by 柳屋文芸堂 at 21:48| 料理・食べ物 | 更新情報をチェックする

雪の冷たさ

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 近所の公園で撮影したもの。
 雪の透明感が綺麗に写って、嬉しかった。

 GR DIGITAL公式ブログでのスペシャル企画への参加、三枚目。
 これで終わり〜

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大根と海

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 三浦海岸で、運良く見ることの出来た風景。
 GR DIGITAL公式ブログでのスペシャル企画への参加、二枚目です。

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森の妖精

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 北鎌倉の妖精。

 GR DIGITAL公式ブログでのスペシャル企画への参加、一枚目です。
 今回は特別ゲスト審査員として、菅原一剛さんが加わるそう!
 選ばれる訳がないと知りながら、ドキドキしちゃうわ〜

(GR DIGITAL公式ブログ トラックバック企画「フリー」に参加)
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2010年09月24日

北島亭

 結婚記念日に、Dちゃんが「北島亭」へ連れていってくれました♪
 四ツ谷にあるフランス料理屋さんです。
「人気のビストロフレンチ」
 というレシピ本に出てくるここのシェフ、北島素幸さんがとても素敵で、
「いつか行ってみたいな〜」
 と憧れていたのでした。

 しかし、ネットで「北島亭」を検索すると、毀誉褒貶の激しさがただ事ではない。
 料理を絶賛する人がいる一方で、
「厨房からずっと怒鳴り声が聞こえる」
 等と店の雰囲気の悪さを嘆く人が多数。
 うーむ、いったいどんなことになるのやら。

 不安と期待でドキドキしながら、店の扉を開く。
 古風で落ち着いた内装。
 給仕のお兄ちゃんはテーブルを動かして私を奥に座らせてくれて、なかなか親切。
 それほど悪くないじゃーん、と思っていたら。

 厨房から怒鳴り声!!
 噂は真であったかー!
 事前に聞いてなかったら、かなり驚いたかも。

 まず2種類の突き出しをいただく。
 貝と、イクラを載せたムースみたいなもの。

 これが美味い。
 貝嫌いなDちゃんも満足そうに食べている。
 そういえばネットでも、料理を貶している人はいなかったな。

 前菜、私は生うにのコンソメゼリー寄せ。
 味の和音が、複雑かつ完璧。
「プロの仕事ってのはこういうもんだぜ」
 と言われているような料理。感動する。

 Dちゃんのは…… 通称「門松」
 って私が勝手にそう呼んだだけですが。
 アスパラが円形に立ててあって、中にカニとアボガドが入っている。
 おおっと驚く見た目だけれど、
「これ、綺麗なまま食べるのは難しいよ……」
 3秒後には全員バッタリ倒される運命のアスパラたち。

 しかしここからがすごい。
「倒れた先に、ちゃんとソースがあるんだよ!」
 まず目を楽しませ、その後皿の上がグチャグチャになるのも想定し、その時に美味しさが完成するように作ってある。
 うなるD。
 
「いつもはさ、お店で料理が出てきても、だいたい材料や作り方が分かるじゃない。で、のりに、
『これ家でも作って〜』
 って頼める。でも、ここのは無理だね」
「作れないよこんなの!」
「味の指定も出来ないよ。ソースに何が入ってるのか当てられない」

 どんなお店でも批判的な意見を言うことが多いDちゃん。
 でも、ここの料理にはしきりと感心していた。
 ま、厨房からは絶えず怒鳴り声が聞こえるんですが。

 その後出て来たセップ茸もすごかった。
 料理を注文する前に、給仕のお兄ちゃんが見せてくれた食材の中に、巨大なキノコがあった。
 Dちゃんは帰宅後に、
「思わず1UPしそうだった」
 と回想していた。
 そんなキノコのソテー。

 まず、日常ではかぐことのない、素晴らしい香りがふわっと立ちのぼる。
「これ、全部キノコ?!」
 扱いは肉のソテーに近い。
 1種類のキノコだけで1皿飽きずに食べさせてしまう。
 添えられたハーブサラダとの相性も最高だ。

「中村光とブッダに食べさせたい……!(←二人ともベジタリアン)」
 キノコをこんな風に調理出来るなんて、信じられない。

 その後、鯛のポアレ(かな?)皮がカリッとしていた。
 派手さはないけれど、文句のつけようのない味。

 そして、生まれて初めての、鳩料理!
 食べにくい〜

 脳内に鳩おじさんが出てきて、
「あーダメダメ。そこが一番美味しいのに。あー」
「お前、鳩のこと全然分かってないな!」
 等と私の下手な食べっぷりを罵倒し続けていた。

 どうにか食べられそうなところを全て腹に収めると、
「ま、それくらいで良いんじゃん? 初めてにしてはよくやったよ」
 とぬるい拍手をして、鳩おじさんは去っていった。 

 そんな訳で、味よりその大変さが印象に残っている。
 Dちゃんが言うには、
「キメが細かくて、鶏肉より牛に似ている」
 とのこと。確かに鶏肉とは食感が全く違っていた。
 クセは…… あったのかな?
 ハーブ(たぶんタイム)が効いていて、そんなに気にならなかった。

 じゃがいものガレット(細く切ったじゃがいもを固めて焼いてある)が添えてあったのが嬉しかった。
 レシピは知っていて、いつか作ってみたいと思っていたのよね〜
 鳩は無理でも、こっちは家でやれるぞ!

 コース料理って量が多いから、食べきれなかったらどうしようと、毎度心配する。
 今回はほど良かったわ〜 と思っていたら!
 デザートがとんでもなかった。
 10種類くらいのお菓子が皿に載っている。

「この中から好きなのを選ぶんじゃなく……」
「これ、全部、私たちが食べるの?!」

 口に入れてみると、おやっ?
 見た目よりずっと軽い仕上がり。
 おー これならどうにか全部いけそう。
 もちろん、どれも極上でありました。

 エスプレッソと一緒にお菓子を楽しんでいる最中、北島素幸シェフが厨房から出て来た。
「美味しかったわー」
「本当に!」
 感謝の叫びをあげる客たち。
 演奏会の後、劇場のロビーで出演者に感動を伝えるような感じ。

 私達のテーブルのところにも来てくれて、栗の皮をむいてくれた。
 ニコニコと幸せそうに微笑む北島シェフは、気さくなおっちゃん風。
 その姿を見ていたら、毀誉褒貶の意味がよーく分かった。

 私は結婚前、川口(キューポラのある街!)の、鋳物工場の多い地区で働いていた。
 ある時、鋳物職人のおじさんが怒鳴り込んできて、びっくりしたことがあった。
 こちらに何か間違いがあったのではとビクビクしつつ、よく聞いてみると、単なる問い合わせだった。
 職人さんのしゃべり方は荒々しい。
 一生懸命働いていたらそうなっただけで、別に悪気はないのだ。

 北島素幸さんは、シェフというより「親方」なのだろう。
 「北島亭」は「フレンチレストラン」ではなく「料理工房」
 親方を中心とした職人集団なのだ。

 オシャレなフレンチを、と思ってこの店に来た人のことを考えると、思わず苦笑してしまう。
 厨房の声を聞くたび、みるみる顔が青ざめただろう。
 間違っても、女の子を口説くのには使えない。

 いやはや、色んな意味で期待を裏切らない、個性的な店でありました。

 帰り、飾ってある梨を眺めていたら(デザートには出なかった)
 給仕のお兄さんが、
「置いてあるだけじゃ、意味が分かりませんよね!」
 と言って、1個お土産にしてくれた。
 この人の態度は丁寧かつ誠実で、お店の印象をやわらかくしてくれました。
 おっかない親方に負けないで、頑張ってね!

 さて、この記事を書くために「セップ茸」を調べてみたら。
 あれ、ポルチーニだったのぉ〜?!
 あんなデカいポルチーニ、イタリアでも食べられなかったよ!(←時期がずれていた)
 今の季節だけ、生も輸入されるそうです。

 乾燥品しか食べたことなかったけど、大好物。
 ちょびっと入ってるだけで、美味しいんだよね〜
 それをあんな大量に!
 なんて贅沢。なんて幸運。

 気軽に行ける店ではないけれど、いつかまた何かの記念日にでも、
「北島劇場」
 を体験したいです。

 Dちゃん、本当にありがとう〜♪
posted by 柳屋文芸堂 at 12:42| 料理・食べ物 | 更新情報をチェックする

2010年09月22日

コレジャナイロボ

「『コレジャナイロボ』に何でリンクを張ってないの?」
 とDちゃんに言われた。
 3つ前の「陰影礼讃」の記事の話だ。
「有名なものはわざわざリンク張らないよ。『コレジャナイロボ』なんて国民全員が知ってるでしょ」
「そんな訳ないだろ!」

 国民全員とまではいかなくても、ここを見ている人の8割くらいは理解してくれるだろう、と想像したのですが。
 そうでもないかしら。どうかしら。

 有名かどうかを判定するのって難しい。
「元俳優の押尾学容疑者」
 と言われても、全然誰だか分からないもんなー
 人気あったんですか?
 私がテレビの無い暮らしを始めてから出て来た人なのかしら……

 まあそれはともかく。
 
 「コレジャナイロボ」は、子どもがプレゼントの包みを開けた途端、
「欲しかったのはこれじゃなーい!!」
 と叫ぶことをコンセプトに作られた、ロボットおもちゃです。
 公式サイトはこちら

 私は浦沢直樹「PLUTO」4巻の、西原理恵子のあとがきで知りました。彼女は、
「浦沢さんはロボットが下手だと思うのでこれを参考にして下さい」
 という手紙を添えて「コレジャナイロボ」を贈ったそうです。
「西原さーんロボットありがとー」
 と手を振る浦沢直樹が可愛い。

 実物を見たのは、この間の国立新美術館が初めて。
 積み木のような素朴なさわり心地で、ガンプラよりこけしに近い気がしました。
 ジャミラの友達として家に迎えたい……けれど物は増やしたくない……
 うーむ。

「『ガンプラ』に何でリンクを張ってないの?」
 とか言われたらどうしよう。
 キリがないよ!
posted by 柳屋文芸堂 at 21:13| ゲーム・おもちゃ | 更新情報をチェックする