2011年09月16日

夢と現実とラジオ

 実家に行ったら、母の言う通り伯母(大)の認知症が悪化していた。
 夢と現実とラジオの区別がつかなくなっていて、
「永六輔がろうかにいた」
 とか、不思議なことをいっぱい話す。

 でも何故か、新沼謙治の奥さんが亡くなったニュースだけは細部まできっちり記憶している。

伯「新沼謙治は別のところでコンサートをしていたらしいね……」
私「奥さんって、何してる人だっけ?」
伯「バドミントンの選手だよ!」

 みたいな感じ。
 脳の調子が良い時にこのニュースを聞いたのかな?

 元々ゾッとするほど記憶力のある人だったので(私の友達の元彼氏がどこの銀行に勤めているか、まで覚えている! 一回話しただけで!!)たまには忘れないこともあるのだろう。

 トイレの方向が分からなくなることがある、という話をお医者さんにしたら、
「私はボケてない。ボケてるふりをしているんだ」
 と言い張ってました。

 傷つけちゃったかしら。
 伯母(大)のいないところで相談すべきだったかなぁ……

 伯母(大)のシュールな会話に、現実主義者の母が耐えられるかが心配。
「永六輔がいる訳ないでしょ!!」
 とツッコミたくてウズウズしてそうだ。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:27| 家族 | 更新情報をチェックする

2011年09月15日

0番線の列車

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 鳥取の鬼太郎ランド(境港)へ行く時に乗った境線です。
 妖怪列車もいいがこの古い車両もいい。

(GR DIGITAL公式ブログ トラックバック企画「レトロ」に参加)
posted by 柳屋文芸堂 at 00:17| 写真遊び | 更新情報をチェックする

2011年09月13日

沖縄料理

 最近、私は沖縄料理に夢中です。
 「基本の沖縄ごはん」「沖縄の元気料理」という本を見ながら色々作っています。

☆ヤマンムタシヤー
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 ヤマンム(山いも)の炒め物。
 山いもとニラの相性がこんなに良いなんて!!

☆クーブイリチー
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 クーブ(昆布)を豚肉と一緒に炒め煮したもの。
 みそと泡盛で味付けするので、香りが良いです。
 味も想像通り美味しくて嬉しかった。

 見た目がイマイチなのは、私の写真の腕が悪いせいです……
 暗い色のものは難しいわ〜

☆アーサ入り卵焼き
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 アーサ(あおさのような海藻)を入れて焼いた卵焼き。
 卵に海藻?! と驚きましたが、卵とわかめならスープでよく合わせるよね。
 アーサ汁もさっぱりしていて美味。

☆豆腐チャンプルー
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 島豆腐はこんな風に崩れないのよ〜
 最高っす。

 沖縄の麸を使ったフーチャンプルーも美味しかったな〜
 ウムニー(さつまいもを煮てつぶしたもの。ウム=イモで、ウムニー=芋煮 みたいです)は何故か栗のような味がしました。

 沖縄の言葉も魅力的ですね。
「ボロボロジューシー」
 って何だか分かります?
 雑炊のことだそうです。

 さっそく作ったのは「もずくのボロボロジューシー」
 うまみたっぷりボロボロジューシー!
 味も語感もいただきます。

 他にもまだ作ってみたい沖縄料理が沢山ある。
 幸せですねぇ。

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posted by 柳屋文芸堂 at 23:47| 料理・食べ物 | 更新情報をチェックする

2011年09月12日

今日マチ子「COCOON」

 ひめゆり学徒隊の話を元にした、少女たちの物語。
 戦争ものって好きじゃないんだけど、
「今日マチ子がどう描くのか」
 に興味があって、買ってみました。

 普通の漫画が「視覚」を刺激することで読者を楽しませるのに対し、今日マチ子の作品は「触覚」に直接訴えてくる。
 生き物の濡れた感触を指先で感じたり、さらさらした冷たい布で首筋を撫でられたり。
 そういうハッとする瞬間を、絵で表現出来る人なのです。

 その勢いでウジ虫の湧いた傷口の痛みとかが伝わって来たらキツイな…… と思っていたら、リアルなのはそっちじゃなくて、少女たちの心情の方だった。
 むごいシーンが続けば続くほど、彼女たちの真面目さや潔癖さが際立ってくる。

 最終的には、主人公サンと親友マユの恋愛物語に。

 ここには男の人なんていない
 男の人はみんな白い影法師

 サン!
 いいかいおまじないだ
 この手は絶対に離れない
 元からひとつの手だ


 マユ、なんて格好良いの……
 ネタバレしたくないので書きませんが、結末も見事。

 今日マチ子の作品はネットでも色々見られます。

 センネン画報
 みかこさん

 私は緑川が好きなので、少し前までの「みかこさん」の展開にはイライラしていました。
 最近はちょっと良い方向に行ってるかな。
 幸せにしてあげてっ
posted by 柳屋文芸堂 at 23:23| 読書 | 更新情報をチェックする

ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」

 表紙を見てもどんな話なのか全然分からないし、手に取らないでいました。
 本屋で積んであるのはよく見かけたのですが。

 エンターブレインのページで妙に激しく宣伝していて、とりあえず1巻だけ購入。
 古代ローマの浴場設計技師が、現代日本の風呂にタイムスリップして……
 というお話。
 テーマは風呂。とにかく風呂。

 お風呂のお湯みたいなホンワカした笑いがいっぱいで、面白かったです。
 今のところ3巻まで出ており、Amazonでは4巻の予約も始まっている。
 風呂のネタだけでいったいどうやって続けていくのか。
 この1冊だけでもけっこうハラハラしました。

 最近はこういう「優しい笑い」が人気ですね。
 単に私がそういう漫画を集めがちなだけかしら。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:02| 読書 | 更新情報をチェックする

2011年09月11日

一人デモ

 一人デモ始めました!

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 「原発反対マーク」は不評だったので(この記事
 単純に、
「原発反対」
 と書いた紙をカバンにぶら下げることに。

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 短冊に願いを。
 七夕みたいね。

 身近な人は気付いてくれて、
「何それ?」
 と訊かれます。

 電車やスーパーで知らない人にも見てもらえるといいなぁ。
 放射性物質のことを考えながらごはんを食べたり、外出したりするの、もうイヤだもの。
 今回の事故で、もう終わりにしようよ……

 ちなみに私の節電方法はこちら
 他に、無駄な電気を使ってないか家中をウロウロして、スイッチを切ったりコンセントを抜いたりしています。
 効果ありますよ〜
posted by 柳屋文芸堂 at 00:10| 社会 | 更新情報をチェックする

2011年09月09日

うどん税

 復興財源として何に税金をかけようか、という話をよく聞くようになりましたね。

私「うどん税というのはどうだろう」
D「え〜」
私「だって香川県は1世帯あたりの預貯金残高が全国一なんだよ! そんな金持ちにあんな安いうどんを食わせる必要はないっ!!」
D「でもさ、税金を逃れるために、
 『これはフィットチーネです』
  って書かれたうどんが売られるようになったらどうするの」
私「妙に太くてコシの強いフィットチーネが街にあふれるのか…… そんな惨状は見たくないな」

 香川県のうどんの安さと美味さは異常です。
 いや、東京のうどんの高さと不味さが異常なのか……?

 四国出身の人たちが、
「こっち(関東)のうどんはいったい何なの?!」
 と怒っていた理由がよく分かりました。

 たとえうどん税が50%くらいかかったとしても、もう一度食べに行きたいよ〜
posted by 柳屋文芸堂 at 23:02| 社会 | 更新情報をチェックする

松尾芭蕉「おくのほそ道」

 伯母(小)が亡くなった後、無常観を扱った文章が心にしっくり来る感じで、夏の間ずっと、
「おくのほそ道」
 を読んでいました。
 角川ソフィア文庫のビギナーズ・クラシックスです。

 世の人の見付けぬ花や軒の栗

 とか、伯母(小)のことみたいだな〜 と思ったり。

 一番共感したのは、

 竪横の五尺にたらぬ草の庵
    結ぶもくやし雨なかりせば


 芭蕉の作ではなくて、仏頂和尚という人を紹介するために引用している歌。
 無一物の心境になれないことを嘆いているそうです。

 私も死ぬまでに「何も失わない人間」になっておきたい。
 「大切なものが何もない人間」とはちょっと違うのだけど……
 執着するものを一つ一つ減らしていって、身辺を「無」に近付けながら、死という「無」に近付きたいなぁ、という願望。
 もちろん今はまだ、欲望まみれで生きますよ!

 有名な冒頭とか(月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり)平泉のくだりとか(三代の栄耀一睡の中にして、大門の跡は一里こなたにあり)……って書き出して分かったけど、そっくりだな、この二つの文章。
 とにかくリズムが良くて気持ち良い。
 すごいな〜
 まあ、俳人はリズムの専門家なんだから当たり前か。

 芭蕉は100%仏教的(宗教的)な気持ちで旅をしている訳ではなく、古い歌に出てくる名所を訪ねたりして、けっこう楽しそうです。
 鷲宮に行く「らき☆すた」ファンとそんなに変わらないと思うよ。
 わざわざ歩いて行くのだから、そうとうディープな和歌オタク。

 震災の被害を受けた場所もいくつか描かれていて(塩釜、松島、石巻など)歴史のある、立派な街だったんだな…… とあらためて苦しくなりました。

 色んな意味でしんみりしますね。
 でも私の場合、夏の読書にはそういう重みが必要な気がします。
 5年後、10年後にも、きっとこの痛みを思い出すから。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:53| 読書 | 更新情報をチェックする

2011年09月07日

今度は伯母(大)が

 今度は伯母(大)の調子が悪いようです……
 何故こうも順繰りに体調を崩すのか。
 歳の近いおばあさん三人、だから当たり前なのかもしれないけど。

 腰の痛みを訴えたり、食欲が無かったり、色々。

 母が心配して、
「ごはん食べないと死んじゃうから」
 と言ったら、
「死んだっていいんだよっ」
 と大声で返された、とのこと。

「ま、死んだっていいんだけどさー」
 と母。
「そう簡単に死ねないから、人間は大変なんじゃないねぇ」
 と苦笑する私。

 認知症も悪化しているようで、いつも使っているポータブルトイレの方向が分からなくなったりするらしい。
 伯母(小)がいなくなって環境が変わったことが、伯母(大)の心身を弱らせているのかもしれない。

 家族って、それ自体が一つの生き物みたいですね。
 一部分が欠けたら、他の部分も無事ではいられないんだなぁ、と。

 少しでも助けられるよう、頑張らなくっちゃ。
 涼しくなったしね!
posted by 柳屋文芸堂 at 23:22| 家族 | 更新情報をチェックする

Dちゃんと星新一

 Googleのトップが星新一の絵になってましたねぇ。
 9月6日が誕生日だそうですよ。

「星新一が好きだ!」
 という人とこれまでにたくさん出会ったけれど、その中でDちゃんのマニアっぷりは際立っている。

 まず、ほとんどの作品を数十回繰り返し読んでいるので、冒頭部分を言えば後の展開を全て説明出来る。
 百人一首がやれそうですね。

 そういう人なら、他にもいるかもしれない。
 しかしDちゃんがすごいのは、
「なるべくストーリーを覚えないよう、気をつけながら読んでいる」
 というところ。
 何故か分かります?

 これまで数十回も読んだ話を、まだ読むつもりなんですよ!
「さすがに覚えちゃってねぇ……」
 と寂しそうにしている。
 星新一の本だけ持って無人島に流れ着いた訳じゃないんだから。

 他にも作家はいっぱいいるのに。
 新しい本だって毎月ザクザク出てるのに。
 星新一の物語は特別なんですね。

 私はどの話も一回ずつしか読んでませんが(↑の話と並べると、好きじゃないみたいだ。これが普通だよっ)
「月の光」
 という作品が一番好きです。

 大金持ちのおじさまが、ペットとして少女を育てる。
 言葉を教えず、お菓子や果物を直接口に入れてやる。
 花のあふれる秘密の場所で。

 星新一作品の中では異色のエロさ。
 手塚治虫にとっての「奇子」みたいなものです。
 新潮文庫の「ボッコちゃん」に入ってます。

 9月6日のうちにアップしたかったのに、日付が変わっちゃった〜
 やっぱり小説の話は時間がかかりますね。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:44| 読書 | 更新情報をチェックする