ごま油を熱し、輪切り唐辛子を入れ、薄切りレンコンを炒める。
醤油とごまをかけてかき混ぜ、火を止める。
簡単だけど美味。
2012年08月30日
轢かれた
母が、病院で車椅子に轢かれました。
車輪が両足の上を通過。
幸いケガはなかったけれど、かなり痛がってましたよ。
そりゃあね。
足を突き出していた訳じゃないから、明らかに向こうの過失。
でも車椅子に乗っているのはおばあちゃん、押しているのはおじいちゃん、という組み合わせだったので、責めるに責められない。
実は私も伯母(大)を乗せた車椅子で、見知らぬおばちゃんを轢いたことがあるんだよね。
慣れないうちは車椅子の幅の感覚がつかめないんだ。
今後、高齢者の増加で車椅子に遭遇する機会が増えると思う。
被害者・加害者にならないよう気を付けましょう。
車輪が両足の上を通過。
幸いケガはなかったけれど、かなり痛がってましたよ。
そりゃあね。
足を突き出していた訳じゃないから、明らかに向こうの過失。
でも車椅子に乗っているのはおばあちゃん、押しているのはおじいちゃん、という組み合わせだったので、責めるに責められない。
実は私も伯母(大)を乗せた車椅子で、見知らぬおばちゃんを轢いたことがあるんだよね。
慣れないうちは車椅子の幅の感覚がつかめないんだ。
今後、高齢者の増加で車椅子に遭遇する機会が増えると思う。
被害者・加害者にならないよう気を付けましょう。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:42| 健康・美容
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2012年08月29日
2012年08月28日
食べ物運の良かった日曜日
日曜日はDちゃんのおうちの法事でした。
お寺に行った後、「たん熊北店 二子玉川店」で精進料理。
肉や魚を使ってないのに、美味しい。
味付けが単調じゃないから飽きない。
ベジタリアンや食事制限のある人が、
「ちょっと豪華な食事をしたい」
と思った時にぴったりだと思う。
(どこまで厳密に「精進」なのかは分かりません。行く前に問い合わせてみてください)
その後、隣のビルの「ピエール・エルメ」へ。
「サティーヌ」というオレンジの入っているマカロンが美味。
甘過ぎなくて、香りが良くて。
一切お金を出さずに(Dちゃんのお母さんがご馳走してくれた)こんな良い思いをしてすみません。
お寺に行った後、「たん熊北店 二子玉川店」で精進料理。
肉や魚を使ってないのに、美味しい。
味付けが単調じゃないから飽きない。
ベジタリアンや食事制限のある人が、
「ちょっと豪華な食事をしたい」
と思った時にぴったりだと思う。
(どこまで厳密に「精進」なのかは分かりません。行く前に問い合わせてみてください)
その後、隣のビルの「ピエール・エルメ」へ。
「サティーヌ」というオレンジの入っているマカロンが美味。
甘過ぎなくて、香りが良くて。
一切お金を出さずに(Dちゃんのお母さんがご馳走してくれた)こんな良い思いをしてすみません。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:24| 料理・食べ物
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2012年08月27日
伊藤計劃×円城塔「屍者の帝国」感想
むかしむかし、あるところに、二人のSF作家がいました。
作風は正反対でしたが、二人はとても仲良しでした。
お互いに刺激し合いながら、次々に新しい物語を書きました。
SFファンは二人の作品を楽しみに待っていました。
幸せな時は長く続きませんでした。
SF作家の片方が、病気で亡くなってしまったのです。
大きな物語の「始まり」だけを残して。
もう一人のSF作家は決意します。
この物語を完成させなければ、と……
******
むかし、というのは5年〜3年前くらいのこと。
伊藤計劃は2007年にデビューし、2009年に亡くなっている。
円城塔は彼の死後ずーっと「始まり」と格闘し、2012年、ついに完成したのがこの「屍者の帝国」というわけ。
はっきり言って、作品が生まれた経緯だけでファンは泣けるんだ。
私も「駄作だって全然構わない!」って思ってた。
でもね。
駄作じゃなかったんだよ……!!
このプロジェクトが発表された時、二人の作風を知っている全員が、
「いったいどうすんの?」
と驚いたはず。
ストーリーの作り方も文体も、とにかくこれ以上ないくらい反対なんだから。
伊藤計劃が義太夫節なら、円城塔は俗曲(ツーツーレロレロツーレーロ♪)
あるいは講談と落語。ドラクロワとマグリット。
伊藤計劃が遺した冒頭部分を読み終え、ドキドキしながら円城担当部分に進む。
ほうほう。表層的な文体模写はしなかったんだ。
「トンカツって知ってる、トァン……」
みたいなの。※伊藤計劃はそんなセリフ書いてません。
あくまで円城塔の文章で、伊藤計劃の設定した初期状態を発展させてゆく。
伊藤計劃なら「行軍」になると思われる場面が、円城塔版だと「漫遊記」になっていて笑った。
どうしても、のんきな雰囲気になってしまう。
私は楽しかったけど、伊藤計劃ファンはちょっとがっかりするかな。
しかし!
物語が進んでいくにつれ、伊藤計劃と円城塔のどちらでもない、凄まじい文章が流れ始める。
リアリズムの力強さを保ったままのシュールレアリズム、とでも言えば良いのでしょうか。
抽象と幻想が地べたの上で荒れ狂う。
円城塔は、伊藤計劃という通路を通って、新たな境地に辿り着いた。
一人になった後、再びその場所へ行くつもりがあるのかは分からないけど。
フォルティッシモのクライマックスが過ぎ去って、ラスト。
静かなラスト。
ここはもう、
「卑怯者ー!!」
と叫んで泣くより他ない。
伊藤計劃、円城塔の作品に共通する特徴として、
「大量の元ネタが存在する」
というのがあって、今回も「あーこれは!」がいっぱい。
私が理解出来なかったものも沢山あるのだと思う。
だからネット上では「『屍者の帝国』の前にこれを読め」というリストがあれこれ出回ってる。
確かに元ネタが分かった方が面白いかもしれない。
でも、何も知らずにまず読んで、そこから元ネタを辿っていってもいいんじゃないかな。
この本は入り口だ。
二人の豊かな世界へ繋がっている。
伊藤計劃さま。
円城塔さま。
私はあなたたち二人が大好きです。
二人の文章を読んでいると、自分のやって来たことがムダじゃなかったような気がしてくるから。
作風は正反対でしたが、二人はとても仲良しでした。
お互いに刺激し合いながら、次々に新しい物語を書きました。
SFファンは二人の作品を楽しみに待っていました。
幸せな時は長く続きませんでした。
SF作家の片方が、病気で亡くなってしまったのです。
大きな物語の「始まり」だけを残して。
もう一人のSF作家は決意します。
この物語を完成させなければ、と……
******
むかし、というのは5年〜3年前くらいのこと。
伊藤計劃は2007年にデビューし、2009年に亡くなっている。
円城塔は彼の死後ずーっと「始まり」と格闘し、2012年、ついに完成したのがこの「屍者の帝国」というわけ。
はっきり言って、作品が生まれた経緯だけでファンは泣けるんだ。
私も「駄作だって全然構わない!」って思ってた。
でもね。
駄作じゃなかったんだよ……!!
このプロジェクトが発表された時、二人の作風を知っている全員が、
「いったいどうすんの?」
と驚いたはず。
ストーリーの作り方も文体も、とにかくこれ以上ないくらい反対なんだから。
伊藤計劃が義太夫節なら、円城塔は俗曲(ツーツーレロレロツーレーロ♪)
あるいは講談と落語。ドラクロワとマグリット。
伊藤計劃が遺した冒頭部分を読み終え、ドキドキしながら円城担当部分に進む。
ほうほう。表層的な文体模写はしなかったんだ。
「トンカツって知ってる、トァン……」
みたいなの。※伊藤計劃はそんなセリフ書いてません。
あくまで円城塔の文章で、伊藤計劃の設定した初期状態を発展させてゆく。
伊藤計劃なら「行軍」になると思われる場面が、円城塔版だと「漫遊記」になっていて笑った。
どうしても、のんきな雰囲気になってしまう。
私は楽しかったけど、伊藤計劃ファンはちょっとがっかりするかな。
しかし!
物語が進んでいくにつれ、伊藤計劃と円城塔のどちらでもない、凄まじい文章が流れ始める。
リアリズムの力強さを保ったままのシュールレアリズム、とでも言えば良いのでしょうか。
抽象と幻想が地べたの上で荒れ狂う。
円城塔は、伊藤計劃という通路を通って、新たな境地に辿り着いた。
一人になった後、再びその場所へ行くつもりがあるのかは分からないけど。
フォルティッシモのクライマックスが過ぎ去って、ラスト。
静かなラスト。
ここはもう、
「卑怯者ー!!」
と叫んで泣くより他ない。
伊藤計劃、円城塔の作品に共通する特徴として、
「大量の元ネタが存在する」
というのがあって、今回も「あーこれは!」がいっぱい。
私が理解出来なかったものも沢山あるのだと思う。
だからネット上では「『屍者の帝国』の前にこれを読め」というリストがあれこれ出回ってる。
確かに元ネタが分かった方が面白いかもしれない。
でも、何も知らずにまず読んで、そこから元ネタを辿っていってもいいんじゃないかな。
この本は入り口だ。
二人の豊かな世界へ繋がっている。
伊藤計劃さま。
円城塔さま。
私はあなたたち二人が大好きです。
二人の文章を読んでいると、自分のやって来たことがムダじゃなかったような気がしてくるから。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:12| 読書
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2012年08月25日
伊藤計劃×円城塔「屍者の帝国」
読み終わりました。
じーんと、すごく良い読後感。
細かい感想もそのうち書く予定ですが、とりあえず、
「面白かったよー 切なかったよー」
と叫んでおきます。
もうこれでネタバレが怖くない!
いくらでもネットで検索出来る!
ふはははは。
じーんと、すごく良い読後感。
細かい感想もそのうち書く予定ですが、とりあえず、
「面白かったよー 切なかったよー」
と叫んでおきます。
もうこれでネタバレが怖くない!
いくらでもネットで検索出来る!
ふはははは。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:43| 読書
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2012年08月22日
ディファレンス・エンジン
明日あたりから本屋に並び始めるという、伊藤計劃×円城塔「屍者の帝国」が楽しみでしょうがない。
大森望が事前に読んでおいた方が良い本として「ディファレンス・エンジン」を挙げていた。
積読本になっていたのでこの機会に、と開いたのだけど……
よ、読みにくい!!
上巻は無理やり最後まで目を通した。
下巻はどうしようかなー
伊藤計劃が註を入れてくれたら楽しく読めるんじゃないか。
本文の三倍くらいあるの。
嬉々として書いてくれると思う。
天国から送ってください。
大森望が事前に読んでおいた方が良い本として「ディファレンス・エンジン」を挙げていた。
積読本になっていたのでこの機会に、と開いたのだけど……
よ、読みにくい!!
上巻は無理やり最後まで目を通した。
下巻はどうしようかなー
伊藤計劃が註を入れてくれたら楽しく読めるんじゃないか。
本文の三倍くらいあるの。
嬉々として書いてくれると思う。
天国から送ってください。
posted by 柳屋文芸堂 at 12:55| 読書
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