2012年10月31日

家庭内迷子

 伯母(大)の行動範囲はほとんど「寝床」「ポータブルトイレ」「食卓」に限られる。
 距離にすると4メートルくらい。
 最近は認知症が進み、この三ヶ所の場所が分からなくなる時があるらしい。
 食卓の自分の席に行ったつもりが、行動範囲外の仏壇前に来てしまったり。

 そうなると母は、
「何でそんな方に行ってるのよ!」
 と怒ってしまい、ケンカになる。

 全く関係ない場所にちょこんと座っている伯母(大)を想像すると、ちょっと可愛いんだけどな。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:39| 家族 | 更新情報をチェックする

2012年10月28日

「そうじゃない」おじさん

 写真の世界には「そうじゃないおじさん」がいるらしい。

 たとえば古いタイプの特殊なフィルムカメラを使っている女性を見かけると、
「そのカメラの使い方はそうじゃない」
 と指導し始める。

 たとえば蓮の花を撮影している女性を見かけると、
「蓮の花の撮り方はそうじゃない」
 と指導し始める。

「いえ、私はこう使いたい(撮りたい)んです」
 と言っても、
「いやいや、そうじゃない」
 自分は正しいことを知っていて、相手は知らないと決めてかかる。

 「そうじゃないおじさん」たちは、良い写真を撮るための技法や手法があると信じているのだろう。
 解説書のやり方で、パチリ。
 お手本そっくりの構図で、パチリ。
「グッと来る写真と来ない写真はどう違うのか」
 なんて疑問を持って、答えが見つからず苦しむこともない。
 確かに楽だ。

 しかしそんな行為だけでは満足出来ない人もいる。
 被写体が放っている「何か」を、いかに損なわずに写真に焼き付けるか。
 「何か」はとても曖昧なものだし、
「この通りやれば大丈夫」
 と言い切れる方法は存在しない。

 「何か」に心を動かされ、撮影する。
 見る人の心を動かす写真が生まれる時もあるし、失敗する時もある。
 それでもなお「何か」を求めて挑戦する。何度でも。

 「そうじゃない」おじさんたちは、その自然な流れを阻害してしまう。
 自覚のない怠慢によって。
 
 全くけしからんな!
 とプンプン怒っていたのだけど、もしかしたらおじさんたちは、単にカメラをきっかけにして女性とおしゃべりしたかっただけなのかもしれない……
posted by 柳屋文芸堂 at 23:12| 写真遊び | 更新情報をチェックする

2012年10月27日

懐かしの森林公園へ

 埼玉県の滑川町にある国営武蔵丘陵森林公園へ行って来ました〜
 地元では簡単に「森林公園」と呼ばれています。

 この間バドミントンをした所沢の航空公園同様、ここも私には思い出深い場所。
 高校時代、ゴールデンウィークに吹奏楽部全員でここに来る習慣がありました。

 中学生だと偽って小人料金で入場したり
(真似しないように…… 言い訳すると、楽器やってる学生って底なしの貧乏なんだよ。
 全部音楽に使っちゃうから)

 記念撮影のふりして後輩たちを丘の上から下まで引きずり下ろしたり
(「はい、チーズ!」を合図にがーっと足を引っ張るのだ。
 もちろん事前連絡はない。スカートはやめた方が良い、と心ある先輩は言ってくれる場合もある)

 子ども向けの水遊び場に洋服のまま入っていって組体操をやったり校歌を歌ったり
(部員は60人くらいいるので、かなり異様。何事かと見つめる子どもとお母さんたち。
 ブラジャーがよく透けます)

 若気の至りの見本のようなイベントでした。
 今でもまだ続けているのかなぁ。

 今日は昼ごろ思い立ったので森林公園駅に着いたのは夕方。
 駅の北口にあるレンタサイクルで自転車を借りる。
「今の時間じゃすぐ帰ることになるよ! いいの?!」
 と店のおじちゃんたちに心配されつつ出発。
 
 公園までの道も、歩行者・自転車・車がきっちり分かれていて走りやすい。
 公園内のサイクリングコースはさらに素晴らしい。
 ほとんど全ての道が一方通行になっていて、対向車ならぬ対向自転車を気にしなくて良いのです。
 気持ち良〜く爆走!!

 一番短いコースを二周して、駅に帰ってきました。
 自転車を返すと、おじちゃんたちが布で丁寧に磨き始めた。
 確かに自転車はよく整備されていて綺麗だった。
 こういう真面目な仕事ぶりを見ると、心打たれます。

 次はちゃんと朝から行って公園全体を楽しみたいです。
 あと風で耳が冷たくなるから毛糸の帽子も忘れずに(自分用メモ)
posted by 柳屋文芸堂 at 23:05| 地元(千葉・埼玉)ネタ | 更新情報をチェックする

安達ロベルトゼミ 修了写真展「光で描く」

 日本写真学院で開催中の写真展「光で描く」に行って来ました(情報はこちら
 私が所属している菅原一剛先生のクラスでは「対象を矢で射る」ように写真を撮る人が多いように感じるのですが、安達ロベルト先生のクラスは「空間を大きなお玉ですくう」ような印象。

 会場には写真の雰囲気にぴったりの曲が流れていて、
「よくこんな曲見つけてきたな〜」
 と感心していたら、安達ロベルト先生が作曲したと聞いてびっくり!
 音楽と写真に両手を引っぱられ、異世界に連れて行かれるような。
 独特の力のある展示です。

 芳名帳を眺めていたら「小原孝博」という名前が妙に気になる。
「うーん、この人知ってる。どこで……あーっ 写真集持ってるよ!!」
 と叫び(※ギャラリーでは静かにしましょう)
 まだ会場にいらした小原さんとお話することが出来ました。
 どこで誰と会うか分からないものですね。

 で、今気付いたんだけど。
 同じロベルトゼミの芦田みゆきさんって、詩人の……?
 えーっと。
 友達の友達なんですけど(写真じゃなく詩&文章書きの方向で)

 Dちゃんに上記二つのつながりについて話したら、
「世界には70億の人間がいるというけれど、実際には30人くらいしかいないのではないか」
 と言われた。
 そうなのかも。

 この展示に誘ってくださった最上さんに感謝です。
「この背中、エロくていいね!!」
 とか思いつつ誰もそんな下品な感想を言ってなかったので飲み込んで帰ってきたのがちょっと残念です。
 またお会い出来ますように。
posted by 柳屋文芸堂 at 03:35| 美術 | 更新情報をチェックする

2012年10月26日

ゴルゴンゾーラパスタ

 ゴルゴンゾーラのパスタを作ったら、思った以上に香りがキツくて食べにくかった……
 なんてことはありませんか?
 パッケージをよく見てみましょう。
 スーパー等で売っているゴルゴンゾーラは「ピカンテ(辛口)」が多いのです。

 私はいつも「ドルチェ(甘口)」と明記してあるゴルゴンゾーラを買います(成城石井で)
 別に砂糖みたいに甘い訳ではなく、味と香りが穏やかなだけ。

 うちのゴルゴンゾーラパスタのレシピをざっと書いてみます。
 ゴルゴンゾーラだけのパスタも美味しいですが、健康のために野菜を。

【材料】
 玉ねぎ 1個
 ほうれん草 1束
 ゴルゴンゾーラ 1パック
 生クリーム 1パック
 パスタ 250グラム(←茹でる前の重さ)
 酒(白ワインかブランデー) 少々
 塩
 黒こしょう

【作り方】
1、フライパンで玉ねぎ(みじん切り)を炒め、酒をふり、アルコールを飛ばす。
2、ほうれん草(ざく切り)を入れて炒める。
3、ゴルゴンゾーラを入れて崩す。
4、生クリームを入れて混ぜる。
5、茹でたパスタを入れて混ぜ、黒こしょうをふる。
6、味を見て、塩気が足りないようなら塩をふり、完成。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:17| 料理・食べ物 | 更新情報をチェックする

2012年10月24日

スローリーディング、スローライティング

 私は本を読むのが遅い。
 もっと早く読めれば、もっと沢山読めるのに……
 読書好きなのに読書量が少ないと、劣等感を感じる。
 文章を書くのも遅い。これまた劣等感。

 しかし、前に流行った「スローフード」みたいに(最近あまり聞きませんね)
「スローリーディング」
「スローライティング」
 というのも悪くないんじゃないか。
 丁寧に読み、丁寧に書く。

 本を一回読むだけで、その内容を100%自分のものに出来るかというと、そうでもないと思う。
 読み切るスピードを気にするのではなく、どれだけ自分の身に沁みたかを大切にしてみる。
 書く方も、定型に流れず「書かれた思い」と「自分の中にある思い」の差をじっくり縮めてゆく。

 私の思想は「劣等感」と「開き直り」で成り立っている気もするな。
posted by 柳屋文芸堂 at 22:53| 読書 | 更新情報をチェックする

デザインセンスをください

 「オカマ先生の恋愛レッスン」の表紙を作りました。
 写真を選んで、題名入れて、題名のフォントや色を決めたところ。
 実際に印刷してみないと良いか悪いか判断出来ない。
「全くダメだった……」
 とならないよう祈る。

 私はデザインセンスゼロなので、本を作るたびに半泣きになります。
 本文を書いている時の方がずーっとずーっと楽しい。
 文章書きのセンスがあるかどうかも怪しいんだが。
 でもとにかく書くのは好き。

 デザインセンスを磨くには、優れたデザインをいっぱい見なければ、とDちゃんは言う。
 うーん、美術館めぐりは好きなんだけど。
 美術とデザインは違うのかな……

 デザインの仕事でお金を稼ぐのは「デザイナー」という特殊な職業に就いた人だけ。
 しかしデザインセンスは全ての人間に必要な能力だと思う。
 料理を盛りつけるのも、家具を配置するのも、着る服を選ぶのも、全部デザインだ。
 そして私は、あらゆるデザインの前で途方に暮れる。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:40| 同人活動 | 更新情報をチェックする

2012年10月23日

九井諒子「竜のかわいい七つの子」感想

 九井さんの新刊が出たわよー!!
 一晩中踊っていたいほど嬉しい……!
 ぴーひゃらぴーひゃら♪

 九井さんはすごい。
 とにかくすごい。
 しかしすごいすごいとアホみたいに繰り返しても彼女のすごさを伝えられないのがもどかしい。

 九井さんだけが持つ「すごさ」をどう表現すべきか……と考えていったら、
「無理がない」
 という言葉が浮かんだ。

 戦争の真ん中で竜が卵を産む中世ヨーロッパを描いても
 人魚の人権が社会問題になっている現代日本を描いても
 とにかく自然で無理がないのだ。

 その上で、読者をたっぷり笑わせ、泣かせてくれる。
 本を閉じた後もあたたかい気持ちが残る。
 金田一耕助もののパロディ「犬谷家の人々」が特に面白かったなぁ〜

 この数年で知った漫画家さんの中で一番大切な人。
 第一作品集「竜の学校は山の上」もおすすめです!
posted by 柳屋文芸堂 at 02:37| 読書 | 更新情報をチェックする

2012年10月22日

ハロッズNo.14

 ハロッズの「No.14」という紅茶に夢中です。
 何がすごいって、質が良い割に安いんだ。
 125gで1050円
 高い紅茶のように個性は強くないけど、ちゃんと香りが立つ。

 イギリスでは、紅茶は高級品というより必需品なのだと思う。
 オーウェルの「パリ・ロンドン放浪記」を読むと、必死で紅茶にありつこうとする浮浪者が沢山出てくる。
「紅茶より食事を優先すべきでは……?」
 と思うけど、ロンドンっ子はそんな風に考えないみたいだ。
(※現在はどうか分からない。1930年頃の話なので)
 
 No.14は、日本で言うなら「毎日飲む煎茶」みたいな位置づけだろうか。
 ミルクティーにするのが一番美味しいです。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:44| 飲み物 | 更新情報をチェックする

2012年10月21日

タイプって何さ

 たとえば宇野千代のように沢山の恋愛をした人が、
「私のタイプはこういう感じだったな……」
 と死ぬ間際に今まで好きだった人たちのことを振り返りつつ思うなら、分かるのですよ。

 しかし男などたいして知りもしない小娘が、
「(芸能人の)○○みたいなタイプが好き〜」
 と言うのはおかしくないか。
 男は地球上に三十億人以上いて、無限の恋愛の可能性があるというのに、わざわざ最初から対象を狭めなくてもいいだろう!

 ……というようなことをDちゃんに熱く語ったところ、
「たとえばエアコンを選ぶ時のことを考えてみてよ」
 という。エアコン?

 電気屋に大量に並んでいるエアコンを、ただぼーっと眺めていても、どれを買ったらいいのか決められない。
「エアコンを設置する部屋の広さ」
「購入予算」
「省エネにこだわるかどうか」
 などの条件があるからこそ、候補となるエアコンが数台に絞られ、そこから欲しい物を選ぶことが出来る。

 恋愛も同じように、無限にいる男性から、
「○○みたいなタイプ」
 をとりあえず選び出し、そこをとっかかりにする必要があるのではないか……
 とのこと。

 で。
「のりは僕みたいなタイプが好きなんでしょ?」
 何それ、のろけ? うぬぼれ?
「たとえば円城塔とか」
 うーむ、確かに理屈っぽい皮肉屋という共通点はあるけれども。

 私は理屈っぽい皮肉屋がタイプなのか。
 たまたまここのところ理屈っぽい皮肉屋ばかり好きになっているのか。
 Dちゃんが好きだから、Dちゃんみたいなタイプを他にも探してしまうのか。

「全然タイプじゃないのに好きになっちゃって」
 なんて言う人も出てくるのでもう訳が分からないですね。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:35| 恋愛 | 更新情報をチェックする