2012年10月10日

研究者の暮らしの実態

 山中伸弥教授のノーベル賞受賞で盛り上がったら、これも読んでね。

 円城塔「ポスドクからポストポスドクへ」(PDF)

「刑務所と研究室の違いは何か?」
「刑務所では人権が守られているが、研究室には人権という概念がない」
 とかいうのも読んだことあるなー
posted by 柳屋文芸堂 at 02:23| 社会 | 更新情報をチェックする

2012年10月08日

体育の日

 今日は体育の日だから……という訳でもないですが、所沢の航空公園へ行って来ました。
(「所沢航空記念公園」が正式名称みたい)
 良い天気で、でも暑くなくて涼しい風が吹いていて、運動日和でしたね。

 けっこう広いのに、隅々まで人がびっしり。
(ホームページによると、50ヘクタール。と言われても百姓貴族じゃないのでピンと来ない)
 どうにか隙間を見つけて、Dちゃんとバドミントンを1時間ほど。
 もっとやりたかったけど、子どもの集団に場所を取られてしまった……

 この公園、前の彼氏と何回か来たんだよね。
 誰もいない場所で抱き合ったのをよく覚えている。
 いったいどこだったんだろう。
 誰もいない場所なんてひと欠けらも無かったぞ。

 ぴかぴか輝く満面の笑みで、Dちゃんは私に羽根を打ち返す。
 何故そんなに幸せそうなの。
 妻とバドミントンをしているだけじゃないか。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:25| 地元(千葉・埼玉)ネタ | 更新情報をチェックする

残雪の子供時代

 中国の「残雪」という作家が好きです。
 彼女の子供時代の回想録が載っていたので「中国現代文学2」という学術同人誌(?)を買いました。
 (これ

 クラスという「集団」に馴染めず、孤独の中で自分を育てた残雪。
 しかし一人ひとりの同級生、つまり「個人」には強い関心を持ち、交流を楽しんでいた。
 私も「群れる」ことが苦手で、でも「好きな友達」はいっぱいいた。
 共感し、文章が心にすっと入ってくる。

 中国文学って、
「日本とずいぶん違う」
 と驚くことより、
「日本とけっこう似ている」
 と驚くことの方が多い。

 残雪の作品、もう少し手に入りやすくなると良いんだが……
 中国文学といえば古典ばかりなんだよなぁ。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:53| 読書 | 更新情報をチェックする

2012年10月07日

中川幸夫さん

 今日、ふと気になって検索をかけてみたら、生け花作家の中川幸夫さんが今年の三月に亡くなっていたことが分かった。
 93歳。
 おじいさんはふと目を離したすきに(?)いなくなってしまうので要注意である。

 生け花作家、といっても駅で飾られているような一般的な生け花をやる人ではありません。
 花を使って現代美術的な表現をする人、と言えばいいかな。
 一番印象に残っているのは「天空散華」
 ヘリコプターでチューリップの花びらをバーッと地上に散らすパフォーマンス。

 緑の草の上に、赤や黄色や白の点々が雪のように積もってゆく。
 その中で、神憑った白塗りのおじいさん(舞踏家の大野一雄)が腕を伸ばして天を仰ぐ。
(その場にいた訳じゃなく、確かNHKの『日曜美術館』で見ました)

 現代美術に無理解な人が見たら、
「何やってんだ、お前たち」
 とあきれそうな場面ではあるのだけど、二人のおじいさんが重ねてきた年月と、重なる花びらの美しさが、不思議と心に残るのです。

 うちの母親が生け花をやっていたので、母の作品や生け花のカレンダーを日常的に見ていた。
 草月流という前衛的な流派だったから、
「私の現代美術好きは、生け花から始まったのかも」
 と思っている。
 中川幸夫さんは前衛的過ぎてどこの流派にも属していませんでしたが。

 彼の作品を直接見ることはもう出来ない(生け花は即座に失われる芸術だ)
 しかし、写真などを使った回顧展が開催されるかもしれない。
 見逃さないよう気を付けなくちゃ。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:40| 美術 | 更新情報をチェックする

2012年10月05日

家族性地中海熱

 医療系の知識が皆無なので、どう紹介したものか……
 と悩んでいたのですが、病名が知られていないせいで困ったりもしているようなので、書いてみます。

 地中海熱ってご存知ですか?
 私はつい最近まで全く知りませんでした。
 地中海でかかる風邪…… ではありません。
 遺伝性疾患で、地中海周辺に住む民族に多く発症するため、この名前がついたそうです。
(正式名称は「家族性地中海熱」)

 症状は発熱、全身の炎症など。
 酷い風邪を周期的に繰り返すような感じでしょうか。
 友人の遼さんがこの病気にかかっており、患者会設立のために奮闘中なのです。

 地中海熱というくらいだから、日本での発症例は少ない。
 でも確実に存在していて、診断がつかず別の病気を疑われたりして困っている。

 遼さんは先日、調剤薬局で質問攻めに遭ったそうです。
 珍しい病気だから、医療関係者もどうしていいか分からなくなっちゃうのだ。

 そんな訳で、お医者さん・看護師さん・薬剤師さん・保健師さん等がもしここを見ていたら、

 家族性地中海熱(FMF)を中心とした自己炎症疾患患者の交流サイト

 をクリックして、一通り目を通していただけるとありがたいです。

****** 
 遼さんへ
  無理しないでね。
  これくらいしか出来なくてごめん〜
posted by 柳屋文芸堂 at 22:48| 健康・美容 | 更新情報をチェックする

2012年10月04日

朗報

 本屋で岩波文庫の棚を見ていたら、何となく「オーウェル」という文字を見た気がした。
 ん? 動物農場かな? ともう一度じっくり背表紙を確認していくと……
「あっ!」
 一人だったのに、小さく叫んでしまった。
「パリ・ロンドン放浪記」
 の新品が並んでいたんだもの!

 奥付を確認すると、今年の9月に増刷されてるぅ〜
 ひゃっほう!!
 いや、もう持ってるんで買いませんけど。

 この本、ついこの間まで絶版状態で、古本で12600円なんて値段が付いていたのです。
(私はもっと安く神田の古本屋で買いました)
 このブログでおすすめしても、買えないんじゃ意味ないよ〜
 と思っていたのですが、これで堂々と言える。
 近所の本屋で756円で買えるよ〜(もちろんAmazonでも)
 読んで読んで〜

 私が書いた感想はこちらです。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:31| 読書 | 更新情報をチェックする

2012年10月03日

魂の行き来する道筋

 実家へ行ったら、
「村上春樹の記事があったわよ〜」
 と母が取っておいた新聞を渡してくれた(朝日新聞9月28日朝刊)
 好きな作家を覚えていてくれるのはありがたいし、嬉しいですね。

「魂の行き来する道筋」
 という題名で、村上春樹本人が寄稿している。
 領土問題のせいで、せっかく活発になってきた日中韓の文化交流を途絶えさせてはならん!
 というような内容。
 残念ながらネットでは読めません。
(朝日新聞デジタル版の会員になれば読めるのかも)

 一番共感したのは、
「政治家や論客は威勢のよい言葉を並べて人々を煽るだけですむが、実際に傷つくのは現場に立たされた個々の人間なのだ」
 という文章。
 
 巨大な組織になればなるほど、言い出す人間と傷つく人間は別になる。
 最も分かりやすい例は戦争。
 一見A国とB国が戦っているように見えて、実際にはA国B国の権力者がA国B国の弱者を虐げているだけのことがほとんどだ。

 今、いったい何が起きているのか。
 たとえ周囲が熱くなっても、冷静に考えていきたいものです。
 ……キュウリのようにクールに。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:31| 社会 | 更新情報をチェックする

見えないインフレ

 値段を上げる代わりに質を下げる店が多くなった。
 スーパー、クリーニング屋、飲食店、等々。
 昔と同じ質の物やサービスを手に入れようと思ったら、手間と金がかかる。
 これって、実質的にインフレと言えるんじゃないかな?
 それとも別の呼び名があるのかしら。

 「インフレ」や「デフレ」って、けっこう雑な使われ方をするよね。
 世の中のあらゆる物やサービスの価格が、全て同じように上がったり下がったりする訳がないのに。
 多くの人が必要とするものの価格は上がるだろうし、必要とされないものの価格は下る。
 その大事なところを無視しているように感じる。

 「インフレ目標が実現」したら、一体何が起きるんでしょうね?
 経済ニュースは謎だらけです。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:31| 社会 | 更新情報をチェックする

2012年10月02日

日本写真学院 特待生 二人展

 に行って来ました。
 特待生の一人である宗像奈緒美さんとは、初等科で一緒に授業を受けていました。
 初等科の実習で撮った写真→高等科の個展→今回の展示
 とすごい勢いで成長しているのが目に見えるんですよ!(写真だし)

 写真はカメラが撮ってくれる。
 木を撮れば木が写るし、空を撮れば空が写る。
「誰が撮っても同じ」
 になりそうなものなのに、ならないのが本当に不思議だ。
 
 魅力的な写真って、目が離せなくなるのです。
 今回の宗像さんの写真の中に、桜を撮ったものがあった。
 桜は誰でも撮る。
 ほとんどの人の桜の写真は、
「あー、桜ね」
 という感想しか出てこない。
 宗像さんの桜の写真は、前に立つとしばらく動けなくなる。
 何でなんだろう?

 私も初等科に続き高等科で、ちっとも成長せずに写真の勉強を続けている。
 もしかしたら私は上手くなりたい訳じゃなくて、この「写真の秘密」が知りたいだけなのかもしれない。

「日本写真学院 特待生 二人展」
 9/21(金)〜10/4(木)
 THE GALLERY
 東京都中央区湊1-8-11千代ビル5F
 (東京メトロ日比谷線・JR線八丁堀駅徒歩5分)
 10:00〜19:00
 (最終日は17:00まで)

 二枚の蝶の写真が特におすすめです。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:36| 美術 | 更新情報をチェックする