2013年05月14日

それを言っちゃあ……

 前に書いたのとは別の鬱病の人との会話。

「心療内科で『君の場合、気の持ちようだから』って言われた」

 気の持ちようで鬱が治るなら、心療内科や精神科はいらないと思うんだけど。
 医者がそれを言ったら、自分で自分の存在を否定してないか?

 不眠症の人も拒食症の人も自殺願望のある人も、みんな、
「気の持ちようだから」
 と言って帰している医者を想像してみると、なかなかシュールだ。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:01| 健康・美容 | 更新情報をチェックする

2013年05月12日

スーパーコンピュータ

 文部科学省が1000億円かけてスーパーコンピュータを開発するそうですね。
 完成した暁には、

・1000億円をスーパーコンピュータ開発に使った場合
・1000億円を科学教育に使った場合

 どちらの方が税収増加に寄与するか、シミュレーションしてみたら良いと思う。

 そもそも国の投資が生む利益って誰かちゃんと計算してるのかな?
 出すばかりで返ってくるものが無かったら、投資じゃなく浪費だ。
「何となく良さそうだから」
 という理由で税金投入出来るほど財政に余裕はないだろう。

 国民一人あたり約800円。
 スーパーコンピュータのために出しても良いって思いますか?
 私はそのお金でブルーバックスの一冊でも買って読みたいんですが。
posted by 柳屋文芸堂 at 22:29| 社会 | 更新情報をチェックする

2013年05月11日

ネットで読める円城塔

 円城塔の文章がいくつか見つかったのでご紹介。

 春、食材は逃げて去る

 料理エッセイ。
 春野菜の食べ方など、勉強になります。
 タラの芽やウドって、調理したことないんだよね〜
 売り場で見かけても、慣れないものだから億劫で手が出せない。
 もう逃げて去っちゃった後かな……

 円城塔、エッセイ本出さないかしら。
 小説は難解と言われるけれど、エッセイはリズミカルで読みやすい。
 こと料理についての文章は美しく、生活感がある。

 そういえば、生身じゃなかった

 「初めて書いた小説」をテーマにしたエッセイ。
 ユーモアがあって面白い。

 『道化師の蝶』の円城塔さん

 芥川賞受賞直後のインタビュー。
 古いものだけど、私は今日初めて見つけたので。

 世界創作の技法
 ※PDFなので注意!

 これは円城塔の小説の世界に近い印象のコラム。
 世界は何故このような姿になったのか?

 私がすでに読んだものも一応リンクを貼っておこう。
 円城塔に興味のある方はぜひどうぞ。

 著者インタビュー

 かなり初期の頃のインタビュー。
 小芝居したり、円城塔のサービス精神が感じられて大好きです。

 作家の読書道 第101回

 作家がどんな本を読んで育ってきたか、というインタビュー。
 他にも川上弘美や三浦しをんの記事があります。
 作家のリストはこちら
posted by 柳屋文芸堂 at 23:17| 読書 | 更新情報をチェックする

乱歩と春樹

 ふと思ったのだけど、江戸川乱歩と村上春樹って似てない?
「どこがだ!!」
 というツッコミがあちこちから聞こえる気がする……
 でもね、

・外国文学からの強い影響
・癖のあるクドい文章
・映像化しにくい

 等々、意外と沢山共通点があるのだ。
 私が一番似てると思ったのは、

・乱歩の小説も春樹の小説も、夜見る夢である

 というところ。
 どちらも現実をそのまま写した作品では全くない。

 絵画に例えるなら、ダリやマグリットだろうか。
 細部を見れば「時計」「蟻」「青空」「帽子」と何が描いてあるかはっきり分かる。
 しかし全体を見ると支離滅裂で訳が分からない。

 乱歩と春樹の作品も、一面において非常にリアルだ。
 乱歩の描く肉体の感触をまるで自分が触ったかのように思い出せるし、春樹の登場人物が出した料理を私は本当に食った気でいる。
 でもそれは、夢。

 高校の校庭で原子爆弾の実験をする夢を見たことがある。
 そんなのどう考えても危険だし必要性もないしおかしいのだけど(そもそも自分が高校生というのも間違っている)、夢の中ではその奇妙さに気付かなかった。

 懐かしい黄土色の校庭。同じ制服を着た同級生。
 落書きのある机。消し跡のある黒板。
 夢全体で見ると無茶苦茶なことばかりなのに、夢の細部は驚くほどリアルで、最後までそれを現実だと信じきってしまう。

 通常、夢は一人で見る。
「こんな夢を見たよ」
 と話すことは出来ても、自分の夢の中に他人を連れてゆくことは出来ない。

 乱歩と春樹は特殊な装置を使って、自分の夢に読者を引き入れる。
 あのアクの強い文章だ。
 単純であっさりした文では「他人の夢を見る」という異常な事態に人を巻き込めないのだと思う。
 ねちねちした言葉の連なりを触手のように使い、ガッと読者をつかんでさらってゆく。

 二人の夢が体質に合う人は中毒患者のようになって読み漁る。
 合わない人がうっかり読んでしまうと、春樹の場合、
「理解出来ない」
 乱歩の方は、
「気持ち悪い」
 不幸な結果になってしまう。

 高橋源一郎やピカソみたいに、
「分かりにくい作品である」
 ということが一目で分かれば問題ないのですよ。
「こういうのムリ〜」
 という人は最初から読もうと(見ようと)しないから。

 乱歩と春樹は一見リアルそうに見えるため、現実に即した物語だと勘違いされやすい。
「これのどこが面白いんだ」
 と怒る人まで出る始末。
 夢はおそらく誰でも見るものだろうし、ちょっとの工夫でずいぶん違ったものに感じられるはずなんだが。

 夢を見るように小説を読む。
 そんなに難しいかな?


「うつし世はゆめ よるの夢こそまこと」
「晝(ひる)は夢 夜ぞ現(うつつ)」

(乱歩が好んで色紙に書いた言葉)

「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」
(春樹のインタビュー集の題名)
posted by 柳屋文芸堂 at 02:52| 読書 | 更新情報をチェックする

2013年05月09日

悪口が言いたい、という欲望

 職場の同僚の性格がどうしても自分と合わなくて、久々に会った友人に、
「一緒に働いている人がほんとイヤでさー」
 と悪口を言うのは、私にも理解出来るのですよ。
 仕事というのは簡単に辞められないし、空間的にも逃げられないことが多いから。

 でもね、
「見なくても良いものをわざわざ見て悪口を言う人」
 というのが存在する。
 それもけっこう大量にいるみたいだ。

 10年近く前の話。
 私はAさんが運営するホームページの掲示板に書き込みをした。
 するとBさんから、こんなメールが届いた。
「2ちゃんねるに柳田さんを批判する文章が書き込まれてますよ」

 教えてもらった場所を見てびっくり。
 そこはAさんの悪口を書き込むために立てられたスレッドだった。
 Aさんの日記や掲示板を一字一句もらさず読んで、それをこき下ろす。
 私はとばっちりのような形で「痛い奴」とか何とか言われていたのだった。

 私は自分が批判されたことよりも、そのスレッドの存在に衝撃を受けた。
 この人たちは、Aさんが好きなの? 嫌いなの?
 好きなら褒めれば良いし、嫌いなら見なきゃ良いじゃん!!
 可愛さ余って憎さ百倍みたいなもの?!

 たとえばこの世にAさんのホームページしか娯楽がない、というのなら分かるのです。
 でも10年前だって面白いページは色々あったし、ネット以外にも読書とか、観劇とか、友達とおしゃべりとか、世の中には楽しいことがいっぱいある。
 選び切れないくらい多くの選択肢が用意されている。

 にも関わらずそのスレッドの住人は、
「別に見る必要も会う必要もないAさんの悪口を言い続ける」
 という行為を優先してやっているのだ。
 た、楽しいんだね、きっと……

 私は何か悪口を言いたくなるような状況に追い込まれたら、なるたけそこから離れるように努力する。
 自分を不愉快にしたくないもの。
 しかし「悪口が言いたい、という欲望」の強い人は、悪口を言いたくなる場所に自ら近づいていくのだろう。

 その欲望が満たされた時、その人は幸せな気持ちになるのだろうか?
 そもそも幸せなんて求めてないのだろうか?

 とりあえず、被害者であるAさんはうんざりしていたと思うな。
 そのスレッドを知っていたか知らないけど。
 私は人間の黒さがけっこう好きなので、ちょっと得した気分でした。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:51| ネット | 更新情報をチェックする

感想ありがとうございます

 大阪文学フリマでお隣だった「a piacere」のまりもさんが、柳屋文芸堂の本「ど素人お洋服談義」の感想をブログに書いてくれました〜!

 文学フリマin大阪☆感想祭り その2

 a piacereのなのりさんは私の川越旅行記を読んで、実際に川越に行ってしまった!

 五百羅漢に会いに行ってきました

 お二人とも私の文章を丁寧に読んでくださって、本当にありがたい。
 イベント参加の醍醐味ですね。

 大阪文学フリマ、感想・反応の数が史上最高で驚いてます。
 売上げとは関係ないのね。
 イベント開催の少ない地域では、一つ一つの同人誌が大切にされるのかな。
posted by 柳屋文芸堂 at 03:01| 同人活動 | 更新情報をチェックする

2013年05月07日

恒常化することの怖さ

 日本では毎年約3万人の人が自殺するという。
 東日本大震災の死者・行方不明者は約2万人。
 人数だけで言うなら震災の1.5倍報道されるべきなのに、そんなことは全く行われていない。

 何故か。
 それは毎年のことだからだ。

 毎年津波で2万人亡くなるようになったら、
「今年の津波による死者数は2万人でした」
 とアナウンサーはさらりと伝え、次のニュースに移るだろう。

「誰かを亡くして悲しい」
 という気持ちは、毎年起こるかたまに起こるかに関係なく、変わらないのに。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:30| 社会 | 更新情報をチェックする

Twitterやめました

 アカウントを削除しました。
 数人とはいえ、フォローしてくれた方、ごめんなさい。
 ほとんど使ってないのに管理するのが面倒臭くて……
posted by 柳屋文芸堂 at 22:57| ネット | 更新情報をチェックする

2013年05月06日

大きなサイズの靴の店

 足のサイズが大きく、選べる靴が少なくて困っている方はいませんか?
 Dちゃんがそうなんですよ。
 で、いつも行っている靴屋さんがあって今日行ってきたのでご紹介。

 新宿にあるTENというお店です。
 公式サイトはこちら
 新宿駅西口から徒歩10分くらいのところにあります。

 扱っているのは紳士、婦人、フォーマル、カジュアル。
 種類も多いし、幅広の靴のそろいも良いので、窮屈な靴に我慢している方がいたらぜひ。
 この店を知ってから、大きな靴を求めてデパートをはしごする必要がなくなりました。
posted by 柳屋文芸堂 at 22:19| 服・雑貨など | 更新情報をチェックする

良い店員とは

 今日、西武池袋のLEVI'Sで買い物したのだけど、店員のお兄ちゃんがズボンの形や型番を熟知しており、Dちゃんの体型や希望に合わせてちゃっちゃっちゃーと選んで試着させてくれたのが鮮やかで気持ち良かった。
 前の開けるところがジッパーではなくボタンになっているタイプで、トイレに行く時どう困るかを(私のことを少々気にしつつ)丁寧に説明してくれた。
 その商品の良い点だけでなく欠点も明示するのがお客のためになり、それがお店のためにもなるのを分かっているんだなー と。

 若い頃は、おべっか使うのが上手くないと店員や営業にはなれない、と思っていた。
 でも実際に店員や営業に必要なのは愛想やお世辞ではなく、
「扱っている商品と、それを使うお客を、いかに深く理解しているか」
 だ。
 優秀な店員さんを見ていると、それだけで勉強になりますね。
posted by 柳屋文芸堂 at 21:45| 服・雑貨など | 更新情報をチェックする