2013年12月06日

「写真」という単語

「……の写真をカバンに入れて持ち歩いた」
 という文章を書いて、ふと、
「読者はどういう状況を想像するだろうか」
 と考えた。

 私がイメージしたのは、
「L判(ハガキより少し小さいサイズ)にプリントされた写真を、カバンの内側のポケットに入れている」
 というような状況。
 でも「写真」と言った時にまず「データとしての写真」が思い浮かぶ人も増えているのではないか。
 SDカードをカバンに入れているように感じたり…… するかな。

 どうしても「物としての写真」を持っていることを伝えたかったので、
「……の写真をわざわざプリントして持ち歩いた」
 という風に書き直した。

 言葉の概念はどんどん変わっていくんだなー
 というのを改めて感じた。
 トンチンカンであることに自分で気付いてない文章もけっこうあるかもしれない。
 注意しなくちゃ。
posted by 柳屋文芸堂 at 02:13| 執筆 | 更新情報をチェックする

2013年12月05日

円城塔への愛を語る

 円城塔がTwitterで(依頼があれば)脚本も書くようなことを言っていたのだけど、あの人の脚本っていったいどんなの……
 Dちゃんは、
「登場人物が人物じゃなくて『超音波』とかなんじゃないの。
『そこのスリットを通ってくださーい』
 とか指示されてさ。終わった時には役者が人間じゃなくなってそう」

 円城塔は「ホワイトスペース」というライトノベルをネットで連載していたはずなのに、何故か単行本化されてない。
 現在検索して出て来るのは冒頭部分だけ。
 これが床をダンダン鳴らして暴れてしまうほど美しくて(大丈夫、下の階の人引っ越しちゃっていないから! と不安がるDちゃんに説明)うう〜全部読みたい。

 しばらく新作出てないし、長いの書いてるのかな。
 円城塔の小説を書けるのは円城塔だけなのだ。
 個性の話なんかじゃなく、本当にあの人にしか作れない世界があるのだ。
 そして私はそれを、中毒患者のように愛している。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:49| 読書 | 更新情報をチェックする

2013年12月04日

ウソでしょ!

「さっき変な電話がかかって来たわよ」
 と母。
「『警察の者ですが。お年寄りを狙った詐欺事件の犯人が逮捕されまして、その持ち物の中に○○さん(←母の名前)の通帳が二冊入っていました。これを取りに来ていただきたいのですが』
 なーんて言うの」
「怪しい……」
「そーよ、だからお母さん言ってやったの。
『前にもそういう電話が来ましたよ。あなた、ウソでしょ!』
 そしたらすぐ切れた」

 年寄りの家には変な電話や人がしょっちゅうやって来ます。
 通報するのも面倒なくらい。
 以前自宅で商売をしていて電話番号が知られている、という事情もあるけれど、詐欺師たちが連日連夜奮闘努力しているということなのだろう。

 詐欺事件のニュースを聞いて、
「何でだまされちゃうんだろう?」
 と不思議に思うかもしれない。
 でも、1000人、10000人に電話をすれば1人2人うっかりする人だって出る。
(実際の成功率は知りません)

 全国の詐欺師のみなさん!
 詐欺にかけるそのエネルギーを、もっとまっとうな商売に向けてください!!
 その粘り強さは、きっと別の分野でも役立つと思うのです。
 新しい仕事での成功をお祈りしています。本当に。

 あと、年寄りの間に、
「ウソでしょ!」
 を流行らせたらどうか。
 怪しい電話・怪しい人にはすぐ「ウソでしょ!」
 目指せ、2014年の流行語大賞。
posted by 柳屋文芸堂 at 03:14| 家族 | 更新情報をチェックする

2013年12月03日

インディアン・サマー

「この間の日差しの強い日、春じゃないのにテレビのアナウンサーが『小春日和』って言ってて!」
 と美容室のお姉さんに言われ、
「『小春日和』は冬使う言葉だから合ってるのよ」
 なんて返したら意地の悪いおばさんみたいで嫌だなー と思い、訂正せずエヘヘーと笑っていた私を、言葉の神様は許してくださるでしょうか……

 小春は陰暦の10月のことなので、「小春日和」を使えるのは厳密には今日まで、とラジオで言っていた。
(12月2日→10月30日、12月3日→11月1日 年によって違う。
 あとこの記事を書いている間に日付変わっちゃった)
 俳句の世界では冬の季語。

 しかし小春日和は夏以外の全ての季節にあるような気が、私はしている。
 そして小春日和みたいな夏の日が何日かあると助かるよねー
posted by 柳屋文芸堂 at 00:14| 季節 | 更新情報をチェックする

2013年12月01日

うっかり

 うっかり短編小説を書いてしまった……
 あー 楽しかった。
 やはり長編だけ書き続けるのは辛いんだなー
 この、書き上げる喜びよ。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:57| 執筆 | 更新情報をチェックする

同人誌即売会という街

 同人誌即売会は一日だけ立ち上がる「街」のようなものなのかな、と思う。
 まあコミケだけはでか過ぎて「県」みたいですが。
 よく参加者数が鳥取県の人口と比較されるよね……

 そこで何が売られているかに関係なく、人が来なくなったら街は寂れ、滅びてしまう。
 踏切が廃止された途端、人の流れが無くなってシャッター街になった商店街を知っている。
 何しろ同人誌即売会で売っているものは生活必需品ではないから、お客さんは「わざわざ」来てくれる訳で、交通の便が良いとありがたいよなー と思う。

 あと多くの人に知られていることも大事だよね。
 即売会会場としてビッグサイトがよく選ばれるのは、同人活動に関わったことのある人ならたいてい調べなくても行き方を知っているから、というのもあるんじゃないか。
 建物内部の構造が複雑で、最寄り駅からかなり歩かされるのに。

 人が集まる魅力的な街には、どんな特長があるのだろう。
 そこにしかない、どうしても行きたいと思える店があること。
 どうしても欲しい物があること。
 会いたい人がいること。
 美味しい食事が出来ること。

 文学フリマが商店街だとしたら、飯屋はカレー屋だけか!
 いや、同人誌即売会ではあんなにしっかり食事出来る方が珍しいんですけどね。
 文学が無くなってもカレーだけは無くさないで欲しい。
 何しに行くんだか。

 同人誌即売会という街の中で、どんな風に働けば、役に立てるのだろう。
 欲しいもの、を作れるだろうか。
 会いたい人、になれるだろうか。
 全然貢献出来なくてごめんなさい、ごめんなさい、という感じなのですが。
 とりあえず幸福そうにたたずんでいようかと。

 同人活動にうんざりしてしまった時期があって、今でもかなり閉じこもってやっているなー
 という自覚はある。
 文章書きそのものではなく、交流に疲れちゃったのだ。
 無理すると嫌になってしまうから、少しずつ。
 偏屈おばあさんは偏屈おばあさんなりに、やれる範囲で頑張りたい。

 街が、さらに楽しい場所になるように。
posted by 柳屋文芸堂 at 02:04| 同人活動 | 更新情報をチェックする