2014年08月15日

神は完成をお急ぎではない、けど。

 書きかけの文章を放置しておいても、自分で書かなきゃ誰も続きを書いてくれない、と気付き、ちょっとずつ書き進めている。
 この間の福岡旅行の記録。
 文学フリマ大阪に間に合うと良いなぁ。

 小説は三ヶ月近く書いてない。
 いつ終わるんだろう、あれ。
 と他人事のように思ったり。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:28| 執筆 | 更新情報をチェックする

2014年08月14日

第二回文学フリマ大阪

 文学フリマ大阪に行くための新幹線、予約出来た〜
 3連休のせいかホテルがやたらに混んでいて、どうなるか心配だったのです。
 もう全席完売している列車もあったので、まだの方はお早めに。

 イベントページも更新しました。
 書き加えた情報をそのまま貼っておきます。

第二回文学フリマ大阪

開催日   2014年9月14日(日)
開催時間  11:00〜16:00
会場    堺市産業振興センター イベントホール
アクセス  地下鉄御堂筋線「なかもず駅」、南海高野線「中百舌鳥駅」徒歩3分 地図はこちら
ブース位置 C-53
入場無料
posted by 柳屋文芸堂 at 14:21| 同人活動 | 更新情報をチェックする

都鳥

 9月に長唄三味線の勉強会があります。
 習っている人だけが集まる小規模なもので、譜面を見ながら弾いて良いし、
「今回はラク出来る〜♪」
 と思っていたら、現在練習中の「吉原雀」以外に「梅の栄」と「都鳥」もやることに……

 長唄はその名の通り長くて、3曲弾くと1時間以上かかる。
 暗譜するのとはまた違う大変さ。
 全部つっかえないで弾けるようになっとかないと。

 夏に楽器を一生懸命練習すると、吹奏楽部にいた頃を思い出して楽しい。
 コンクールが8月なのです。
 和太鼓も夏祭り前に一番頑張るよね。
 音を鳴らしまくるのが私の夏。

 今回演奏する曲の中では「都鳥」が特に好き。
 何故かと言うと、歌詞がエロいんだよ!!
 
 翼交はして濡るる夜は
 いつしか更けて水の音
 思ひ思うて深み草
 結びつ解いつ乱れ合うたる夜もすがら


 なんてあからさまなんだ。
 この曲のせいで、頭の中でずっと男の子2人がからみ合ってる……
 ってなんでBLなんだ!

 元々は、奥さんのいる男性に苦しい恋をする女性の物語、のようです。
 そのシチュエーションだとあまりのめり込めないのは、正妻の座に安住しているせいかもしれない。

 Dちゃんにもしそんな相手がいたら……
 そっちでご飯も食べてきてください。

 どうして色っぽく弾けないのかなー と思っていたけど、空想からして間違っている気がしてきた。
 ちなみにこの曲の中で「都鳥」と呼ばれている鳥は「ゆりかもめ」だそうです。
 やはり私はどうしても国際展示場に着いてしまうのであった。

(細谷朋子さんの解説(こちら)を参照しました。黄色い字の部分は引用です)
posted by 柳屋文芸堂 at 01:38| 音楽 | 更新情報をチェックする

2014年08月12日

和からし&中華風唐揚げ

 Dちゃんがお盆休みなので、二人でのんびり楽しく過ごしております。
 昨日はDちゃんが夕ごはんを作ってくれました。
 中華風唐揚げ。
 和からしをつけてひやむぎと一緒に食べたら最高でした。

 ひやむぎのつゆは、
「ゴマをすり、ゴマと同量の醤油を入れ、水で好みの濃さ(2〜5倍?)に薄める」
 ダシが入ってなくても美味しいです。

 ししとうとトマトのサラダも作ってくれましたが、Dちゃんが料理を作ると肉料理になることが多いです。
 私は肉だけの料理をあまりしないので。
 野菜炒めとか、野菜スープとか、野菜の中にちょっとの肉、というバランスが好き。

 それも美味しく食べてくれるけど、
「肉をどーんと食べたい!」
 っていうのが本音なんでしょうなぁ。

 まあ肉日はたまにで良いよね。
 私とDちゃんの体のためにも、豚や鶏のためにも。

 中華風の味付けには何故、和からしが合うのか。
 シュウマイとかさ。
 和からし&中華風唐揚げ、また食べたい〜
posted by 柳屋文芸堂 at 20:44| 料理・食べ物 | 更新情報をチェックする

ヨコハマトリエンナーレ2014(上田假奈代と森村泰昌の対談)

 横浜美術館で開催された対談イベントに行ってきました。
 上田假奈代さんは詩人で、釜ヶ崎芸術大学を始めた人。
(釜ヶ崎芸術大学の展示に対する私の感想記事はこちら
 森村泰昌さんは美術家で、ヨコハマトリエンナーレ2014のディレクターです。

 「釜ヶ崎」と聞いて「?」となる人も(私もそうでした)
 「あいりん地区」と言えば「ああ」とうなずくと思う。
 この二つの言葉はほぼ同じ地域を指すらしい。

 百戦錬磨の手ごわいおっちゃんたちと一緒に活動する大変さと、面白さ。
 森村泰昌さんは釜ヶ崎の人たちに協力してもらって制作した映像作品を、釜ヶ崎で上映したことがあるそうなのですが、上映直後、
「わけのわからん芸術よりイモ掘り」
 と話題を転換されたとのこと。

 遠慮や分かったふりなんてしないのだ。
 そんな彼らが、例えば創作狂言を演じたりすると、芸術の本質が見えてくる。

 アルコール中毒で死にかけて禁酒させられている人が、舞台の上で酒を飲む演技をする。
「普段やってはいけないことをフィクションの中で行う」
 ということ。

 そうすることで現実の方が変わってゆく。
 その人は禁酒を続け(舞台では架空の酒を飲み)音信不通だった家族と連絡を取り始めた。

 芸術は人を変える。
 芸術はおっちゃんを変えるし、おっちゃんは芸術家を変える。

 芸術をプロの芸術家だけのものにしないで、多くの人が利用出来るものにした方が良いのだろう。
 芸術にとっても、プロの芸術家にとっても、その他全ての人にとっても、その方が幸福なのだ。

 芸術とは何か、と尋ねた質問者に対して、上田假奈代さんは、
「『問い』です」
 と答えていた。

 私は問うより答えてしまうことが多いなぁ、と反省しました。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:48| 美術 | 更新情報をチェックする

2014年08月10日

昨日の記事の追記

 昨日の記事を書いた後に気付いたのだが、当時、目の見えない人たちは「走る」という経験をほとんどしたことが無かったのかもしれない。
 盲人マラソンに伴走者が必要なように(日本盲人マラソン協会のサイトに説明があった。こちら
 特別な配慮がないと、目の見えない子どもが走り回って遊ぶのは難しいのだろう。

 伯母(大)の息切れや友人の転倒が「走る経験の不足」から起こったとするなら、目が見えないためにより一層不利な立場に置かれたということになる。
 災害時にも同じことが起こる訳で、障害者スポーツって大事ですね。

 まあ、実際は転んだ方が助かったりするのだから、人生分からないけど。
「空襲の前に、避難訓練もしたよ」
 伯母(大)は笑いながら言う。

「あんなのは何の役にも立たないね。
 爆弾が落ちてきたら、ただムチャクチャに逃げるだけだ」
posted by 柳屋文芸堂 at 11:23| 家族 | 更新情報をチェックする

2014年08月09日

ささやかな、戦争の話

 目の見えない人が空襲の中どう生き延びたか、ご存知でしょうか。

 ここにも何度か書いた気がするけど、私は戦争の話があまり好きじゃない。
 毎年八月になって、「戦争を語り継ごう」みたいな番組がラジオで流れると、
「はー またこの季節か。やれやれ」
 とスイッチを切る。

 私を育てた母、伯母(小)、伯母(大)は、東京大空襲の時に家を焼け出された。
 幼かった母(当時8歳)は特にショックが大きかったようで、私は毎日のように空襲の話を聞かされて育った。
 私の心の中にある街は、燃えているのが基本だ。
 にょきにょき高く伸びたビルも、すたすた歩く人々も、全て「かりそめ」という感じがする。

 戦争の話はお腹いっぱい。
 あ、でも、変わった視点から戦争をとらえ直す作品は割と好き。
(水木しげる「昭和史」、こうの史代「この世界の片隅に」、 近藤ようこ「戦争と一人の女」とか。
 って漫画ばっかりだな……)

 平凡な戦争体験談は母から十分聞いたのでもう結構です。
 「語り継ごう」なんて気持ちも全くない。
 ほんと、特別なところなんて何もない、ありふれた悲劇なんだもの。

 ……と思っていたのだけど、一つだけ珍しい点があることに気付いた。
 母は焼夷弾の降り注ぐ中、全盲の伯母(大)の手を引いて逃げたのだ。

 伯母(大)は必ず誰かに手を引いてもらわないと移動出来ない、という訳じゃない。
 戦争が激化する前は浅草で働いており、
「道が綺麗で、とっても歩きやすかった。あの頃は車も今みたいに走ってなかったし」
 とのこと。杖一本だけでやっていけたのだろう。

 空襲となったらそうはいかない。
 母は伯母(大・当時19歳)の手を引き、布団を背負った伯父(当時10歳)と3人で逃げた。
(どうでも良いが、この時伯母(小)が何をしていたのか全然知らない。
 家族全員一緒ではなかったようだ)

 伯母(大)は一応大人ということで、沢山の荷物を持たされていた。
「でも全部逃げてる途中で放り出しちゃったのよ!
 ハァハァしてたから、苦しくて持っていられなくなったのね」

 目の問題ではなく、単に体力がなかった。
 まあ荷物に気を取られて死んじゃったら元も子もない。
 無事で何より。

 母たちの話より、伯母(大)が友人から聞いた体験談の方が興味深い。
 その人も全盲で、やはり兄弟か親戚か、手を引いてもらって逃げていた。
 しかし何かの拍子に転んでしまい、その手を離してしまった。

 都市の人間がいっせいに走って逃げているのである。
 二人は再び手をつなぐことは叶わず、そのままはぐれてしまった。
 全盲の友人はそれでも何とか逃げ切ったが、手を引いていた人とはその後、二度と会えなかった。

 目の見えない、転んだ人が助かり、
 目の見える、転ばなかった人が死んでしまう。

 教訓話のようだが、単なる実話である。
posted by 柳屋文芸堂 at 22:55| 家族 | 更新情報をチェックする

ヨコハマトリエンナーレ2014(大谷芳久コレクション)

 ヨコハマトリエンナーレは美術展ですが、文学館のような展示もありました。
 第二次世界大戦中さかんに出版され、その後「なかったこと」にされた、日本讃美・戦争讃美の詩や文章です。
 高村光太郎や北原白秋など、相当有名な人たちの作品がそろってます。
 現代美術画廊「かんらん舎」のオーナー、大谷芳久の書籍コレクション。

 「日本(自国)讃美」と「戦争讃美」は深く結びついている。
 自分の国はすごい! 他の国はダメだ!
 自分の国は強い! どこと戦っても勝てる!
 戦争しよう! ……ってなるから。

 単純化し過ぎだろ、って思うかもしれないけど、人間はけっこう簡単に根拠のない自己愛に酔ってしまうものだ。
 あなたはすごい! と言われたら嬉しくなるのと同じように、
 日本はすごい! と言われたら日本人は嬉しくなる。
 日本はすごい! 日本はすごい! と日本人同士が言い合う内に自己愛は強化され、少数の冷静な人たちには止められないほど大きな力になる。

 作家たちがどんな事情で日本を讃美することになったのかは分からない。
 強制されたのかもしれない。
 それ以外出版出来なかったのかもしれない。
 心の底から日本はすごいと思っていたのかもしれない。

 ただ、確実に言えることがある。
 文章を書くのは孤独な作業で、読者の反応なしに続けるのはなかなかキツい。
 作家は時に、自分の書きたいことより「読者が喜んでくれること」を優先してしまう。

 頭の良い、物知りな作家先生が褒めているのだから、日本は本当にすごいのだろう。
 大衆が喜んでくれるから、もっともっと日本を褒めよう。
 作家先生が褒めているのだから……
 大衆が喜んでくれるから……

 日本を褒めるな、と言いたい訳じゃない。
 「根拠のない自己愛」が恐ろしいのだ。
 日本文化を深く理解し、日本の良い所も悪い所も客観的に見て欲しい。

 一つの文化を本当に理解することが出来たら、他の文化をむやみに貶したり出来なくなるはず。
 それぞれ形は違っていても、全ての文化に人間の営みがつまっているのだから。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:39| 美術 | 更新情報をチェックする

2014年08月08日

ヨコハマトリエンナーレ2014(飛ばねばよかった)

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福岡道雄「飛ばねばよかった」

 タイトルが良いよね〜
「〇〇しなければよかった」
 って毎日のように使う。
 でもやっぱりやらなくてもいいことをやっちゃって、
「△△しなければよかった」
 とつぶやくのであった。

 余計なことなんてやらなければ良いのに。
 しかし「余計じゃないこと」って何だろう。
 我々は「余計なこと」と「余計じゃないこと」の区別もつけられないまま、色んな余計をやらかし続ける。

 懲りずに何度でも飛ぶのだ。
「飛ばねばよかった」
 と後悔しながら。

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posted by 柳屋文芸堂 at 03:00| 美術 | 更新情報をチェックする

2014年08月07日

ヨコハマトリエンナーレ2014(華氏451度)

 ヨコハマトリエンナーレ2014には、
「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」
 というタイトルが付いています。

 「華氏451」というのは、本を読むことが禁じられた世界を描いたSF小説。
 これをそのまま扱った作品も展示されていました。
 帰宅後、Dちゃんにその説明をしようとして……

私「鏡もちの451もあってさ」
D「鏡もちの451?」
私「あっ、違う!」

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ドラ・ガルシア「華氏451度(1957年版)」

私「鏡文字の451! 鏡もちと鏡文字じゃ発音が似てても大違いだね〜」

 妙にめでたくなってしまった。

 この本、自由に読むことが出来ます。
 読みにくいけど。
 鏡文字を読もうとする時に感じる違和感というか、顔の歪むような感触が、この作品の表現したいことなのかな? と私は思いました。
 もちろん正解は分かりません。

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