2014年11月30日

雲田はるこ「昭和元禄落語心中」に出てくる落語

 1巻
「死神」「応挙の幽霊」「宿屋の仇討ち」「出来心」
 2巻
「初天神」「鰍沢」「野ざらし」「黄金餅」「あくび指南」「夢金」
 3巻
「お染さん」「夏泥」「居残り」あと「弁天娘女男白浪(落語ではなく芝居)」
 4巻
「紙入れ」「子別れ」「死神」「野ざらし」「酢豆腐」
 5巻
「明烏」「芝浜」「野ざらし」「浮世床」「つるつる」
 6巻
「あくび指南」「錦の袈裟」「大工調べ」「居残り」

 自分用のメモで申し訳ない。
 そんなに沢山でもないし、全部見てみたいな。
 あと「昭和元禄」は高度成長期あたりのことを指すのだとつい先日知りました。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:53| 演劇・演芸 | 更新情報をチェックする

綿入れはんてん

 今年のDちゃんの誕生日プレゼントは「綿入れはんてん」にしよう!
 と決めたのですが、なかなか良いのが見つからなくて大変でした。

 まず数が少ない。
 Dちゃんが楽に着られる大きさのものがない。
 デパートの呉服売り場を中心に探したのだけど、それがいけなかったのかなぁ……
 綿入れはんてんの品ぞろえが良いお店ってどこなんだろう。

 最初、久留米絣を使ったものが良いな〜 と考えていたのです。
 久留米絣は、バカボンが着てそうなイメージの布(パパではなく)
 素朴な雰囲気で、いかにも綿入れはんてん! って感じがするから。

 しかし、これが無い。
 久留米絣に限定せず、素朴な布なら…… と条件をゆるめても、無い。
 サイズが小さい。柄が女性向き。
 あるいは袖のないちゃんちゃんこ。

 何ヶ所か回って疲れはて、仕方なく絹のはんてんを買うことに。
 何故か絹だと男性用の色・大きさのものがあったのです。
 でもちょっと光っていて、あんまりはんてんらしくないんだよね……

 紺色のものなんてスーツにそっくり。
「仕事中みたいだよー」
 と言われそうなのでそれは避け、黒にしました。

 もしかしたらこれで良かったのかもしれない。
 結婚後Dちゃんは私に似てきて、すっかり庶民になってしまった。
 艷やかな絹を身にまとい、出会った頃の気品あふれる姿を取り戻してもらおう!

 気に入ってくれたらしく、Dちゃんは毎朝毎晩、休みの日は一日中、そのはんてんを着ています。
 似合っているから、絹で正解だったのだと思う。
 でも気品を出すのは無理だった。そういうファッションじゃない。

 綿入れはんてん、もっと流行ると良いのに。
 私も着てる。
 数年前に衝動買いしたもので化繊だけど、あったかいよ!
posted by 柳屋文芸堂 at 00:24| 服・雑貨など | 更新情報をチェックする

2014年11月29日

政治家を口下手にするシステム

 時々ラジオで好みの番組がない時、国会中継を聞いてみたりするのだけど、議員さんたちの議論の下手さに耐えられず、大抵すぐに局を変えてしまう。
 全国で選挙を勝ち抜いてきた精鋭たちのはずなのに、どうしてこんななんだろう…… といつも不思議だった。

 ある政治家が、失言か何かで槍玉に挙げられ、ちょっとした騒ぎになったことがあった。
 その人は事情を説明するための会見で、
「私は口下手なもので」
 と言い、私は驚いてラジオのスピーカーの前で固まってしまった。

「口下手な政治家」というのは、
「包丁が使えない料理人」と同じようなものではないだろうか。
 国で起きている問題を「言葉によって」明確化し、「話し合い」で対処法を決めるのが仕事なのだから。

 当然この発言は大問題になるだろう、と思ったら、全然ならない。
 マスコミも批判しなかったし、うちの親も、
「〇〇(←その政治家の出身地)の人は口下手だからね!」
 なんて、非常に肯定的に受け止めている様子。

 そうか。
 この国の人たちは「口下手」に良い印象を持っているのだ。
 逆に「口の上手い人」は「口ばっかりで信用出来ない」と思われる。
 だから「自称 口下手」が平気で当選してしまう。

 確かにモノ作りや肉体労働をしている人なら、口より手を動かせ、ということはあるかもしれない。
 しかしそれを政治家にも当てはめるのはおかしいだろう。

 選挙の時だけは、言葉を「包丁」としてとらえてみてはどうだろうか。
 その政治家(あるいは政党)が、どんな言葉で現実を切り取り、どんな調理をしようとしているか。

 右だ左だと言う前に、まずはまともに議論が出来る人たちを当選させて欲しい。
 あやふやな言葉のやり取りで決まった政策で、ふわふわと進んでいく国なんてもう嫌だ。
posted by 柳屋文芸堂 at 02:31| 社会 | 更新情報をチェックする

2014年11月28日

みそラーメンみそ汁

【作り方】
1、鍋に湯を沸かし、薄切りの豚肉をしゃぶしゃぶします。
2、アクを取った後、もやしを投入。
3、再び沸騰したらすりおろしたショウガとニンニクを投入し、みそを溶かす。
4、再び沸騰したら火を止め(グラグラ煮てしまわないよう注意)味見して美味しければ完成。

 みそラーメンを食べているような気分になるみそ汁です。
 体があたたまるので、寒い夜にどうぞ。
 七味唐辛子がよく合います。
posted by 柳屋文芸堂 at 03:25| 料理・食べ物 | 更新情報をチェックする

2014年11月27日

The Lifestyle MUSEUM(ポッドキャスト)

 最近、ピーター・バラカンのラジオ番組「The Lifestyle MUSEUM」をポッドキャストで聴くのにハマっている。
「毎回様々なゲストを迎えて生き方や価値観を探っていくゲストトーク番組」
サイトの紹介文をそのまま引用)

 2008年から毎週やっており、ほぼ全てのデータが残っているため、すごい量なのだ。
 写真家のハービー山口(この月)、漫画家のしりあがり寿(この月)、映画監督の押井守(この月)など、私にとってお馴染みのみなさんが!
 どんどん再生。

 ちょうど20分ほどで、家事をしながら聴くのに合っている。
 一作業で一回分、という感じ。

 ブックディレクターの幅允孝の回が好き(この月
「答えが出ない状態に耐える耐性を与えてくれるのが読書」
posted by 柳屋文芸堂 at 02:01| ラジオ | 更新情報をチェックする

2014年11月26日

林忠彦写真展―日本の作家109人の顔

 日比谷図書文化館で開催されていた、
「林忠彦写真展―日本の作家109人の顔」
 に行って来ました。

 小説家の写真がいっぱい。
 おそらく君もどこかで見たことがあるだろう、ゴミまみれの坂口安吾を。
 散乱した紙の中に蚊取り線香があって不安になる。

 織田作之助の写真を撮っていたら、太宰治が、
「織田作ばっかり撮ってないで俺も撮れよ!」
 と言ってきたという話が可愛かったなぁ。
 これを「可愛い」と思うか「ウザい」と思うかで太宰ファンになるかどうか決まる気がする。

 一番驚いたのは深沢七郎。
 姥捨山の話(楢山節考)を書いた人だから、社会派の学者みたいな人なんじゃないかと勝手に想像していたのだけど、全然違った。

 元はストリップ劇場で演奏していたギタリストで、異色の作家としてデビューした後、右翼に狙われるようなヤバい作品を書いて長いこと行方をくらまし、見つかった時には埼玉で農場をやっており、最終的には今川焼屋に。
 どんな人生だよ!
 メチャクチャ作品を読んでみたくなりました。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:24| 美術 | 更新情報をチェックする

2014年11月25日

木馬亭

 下の記事の「邦楽夜会」の会場は、浅草の「木馬亭」という小さな劇場でした。
 正確には「浪曲の定席」で、定席は「常設の寄席」で、寄席は「大衆芸能を興行する演芸場」
 つまり「主に浪曲が上演される演芸場」と言えば一番分かりやすいかな?
 浪曲を知らない人は、NHK-FMで毎週木曜、午前11時20分〜11時50分に放送されている「浪曲十八番」という番組を聞いてみよう。

 で、この木馬亭。
 ものすごい場所だった。
 まず舞台の上と左右の壁の上に赤いちょうちんがズラーッと並んでいる。

 まあ劇場ではなく寄席、と考えればこれは普通かもしれない。
 それより驚いたのが、客席の照明。
 蛍光灯なんだよ! 昔からある長いやつ。
 特に隠すようなカバーもなく、ででーんと。
 こ、公民館かっ

 そして舞台で何もやっていない開演前・開演後の時間に、謎の音楽が流れ続ける。
 古い日本の歌謡曲なんだけど、時代とジャンルを判定出来なかった。
 戦前の流行歌……?

 あまりにも濃厚な昭和の雰囲気に、落ち着いて座っていられません。
 無意味にキョロキョロしちゃう。

 調べてみたらここ、江戸川乱歩の短編小説「木馬は廻る」に出てくるメリーゴーランドがあった場所なのね!
 作中で描かれる貧しく甘く切ない空気、ちゃんと残ってましたよ。
 戦争ですっかり消えてしまったものと思っていたから、嬉しかった。

 木馬亭があるのは浅草寺の横の道(奥山おまいりまち商店街。紹介サイトはこちら)で、もっと観光地化されてもおかしくないのに、「ディープな浅草」がほどよく保存されている。
 浅草に来る機会があれば、ぜひ行ってみてください。

 ちなみに「木馬は廻る」は光文社文庫の江戸川乱歩全集第3巻「陰獣」に入ってます。
 こちらもおすすめ。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:31| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2014年11月23日

邦楽夜会

 さてさて、昨日の記事で書いた邦楽夜会の話。
 案内役は長唄の唄方(唄う人)である杵屋三七郎さん。

 三七郎さんの声は本当に美しい。
 邦楽界では異質に感じるほど澄んでいて、天までぽーんと飛んでいくんじゃないかと思うような、どこまでもはっきりと伸びる声。

 かと言ってクラシックの声楽的な歌い方では全くない。
 あくまで邦楽なのだけど、一節聴けば、どの音楽ジャンルが好きかに関係なく、
「この人、すげぇ!!」
 ってことが即座に分かるはず。

 そんな三七郎さんと、芸達者な三味線方(三味線を弾く人)、囃子方(太鼓などを打つ人)のみなさんが、邦楽の面白さを伝えてくれる。
 楽しい上に勉強になる会でした。

 一番心に残ったのが、下座音楽の実演。
 下座音楽は歌舞伎のBGMで、その場面の様子を音やメロディで表現します。

 一番想像しやすいのは、お笑い番組のコントのお化け。
「ひゅ〜 ドロドロドロ……」
 っていうのが必ず流れるでしょう。
 ああいうのが、様々な場面ごとに決まっているのです。

「シャラリシャラリシャン♪」
 というメロディが聞こえたら、
「登場人物たちは川のそばにいるんだな〜」
「シャンシャンシャンシャン……♪」
 というメロディが聞こえたら、
「吉原が舞台か……」

 同じ遊郭でも江戸と上方では違うメロディを使うと決まっていたり。
 江戸は歯切れ良く、上方ははんなり。

 文字だと音程が表現出来なくて申し訳ない。
 時代劇で使われることもあるそうなので、聴いたらすぐに、
「あーっ、これね!」
 とうなずく人も多いのかもしれない。

 寺の場面で演奏される「木魚の合方」なんてのもある。
(合方は、楽器のみで演奏するメロディのこと)
「これが流れた後はたいてい良いことは起こらないですね!」
 というコメントが可笑しかった。

 「雪」を表す音楽もある。
 しんしんと降り積もる、本当は音のない、白い世界。
 その「無音」をあえて音で表現する。

 音楽の部の後に落語とお芝居もあったのだけど、そこでこの「雪の音」が大活躍。
 落語は立川志の春さんの「宿屋の仇討」
 普通落語にBGMを付けることは無いそうなのですが、今回は特別に前半の演奏者のみなさんが陰で演奏して、歌舞伎風の演出になっていました。

 印象的な雪の場面があり、雪の音が心に刻まれた。
 雪の中の殺人。血で真っ赤に染まる夜の底。

 他にも俗曲や小唄なども聴けて、邦楽の世界の広さ、深さを改めて感じることが出来ました。
 私は歌舞伎を見に行くと役者を見るより音楽を聴くことに集中してしまうのですが、
「そういうのって邪道なのかな〜」
 とちょっと悩んでいた。
 他の歌舞伎ファンが役者の話で盛り上がっていても入れないしね。

 でも、やっぱり歌舞伎の音楽はすごいよ! 魅力的だよ!!
 BGMだけでもこれだけ豊かなんだもの。
 それ以外にメインの音楽である長唄・義太夫・常磐津・清元なんかもあってさ。

 私は囃子だけの音楽で能のような雰囲気になった後、三味線が入って明るくくだける瞬間が好き。
 ジェットコースターで下降する時のフワッとした気持ちに似てる。
 あれを味わうために劇場に行っていると言っても良い。

 今回の下座音楽講座によって、
「今後も邪道な歌舞伎鑑賞を続けよう!」
 と力づけられました。
 ああ早く、劇の中で雪の音を確かめたい。

 邦楽というのは習わないとなかなか馴染めない世界かもしれませんが、テレビで歌舞伎を見る機会があったら「音楽番組」として「聴いて」みると良いかもしれない。
 きっと歌舞伎という文化が持っている厚みを知ることが出来るはず。

 杵屋三七郎さんのホームページはこちらです。
posted by 柳屋文芸堂 at 22:58| 音楽 | 更新情報をチェックする

夜の浅草

 今日は浅草の木馬亭で開催された「邦楽夜会」という素敵な催しに行って来たのですが、それについて書き始めると寝られなくなっちゃうので、夜の浅草の感想をちょこっと書くだけにしておきます。

 意外な感じがしますが、浅草にあるお店の閉店時間はけっこう早いです。
 PM9:00頃には浅草寺近くの店はほとんど閉まって「シャッター街」になる。
 でもこのシャッターに描かれている絵がとっても綺麗なの!

 奥山おまいりまち商店街は、歌舞伎の名場面がずらーっと並んでいる。
 一緒にいたのが三味線仲間だったのもあって、
「あっ、鷺娘だっ」
 なんて指さしながら歩くのが楽しかった。

 仲見世通りはそんなに細かく見なかったのだけど、浅草の歴史と四季の行事が描かれているそうです。
 ただ通り抜けるだけで華やかな気持ちになる。
 シャッター街の可能性を感じました。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:50| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2014年11月22日

塩をかけた魚たちの決意

「身の引き締まる思いです」
 という言葉をニュースで聞くたび、
「美味しそう!!」
 と思う。

 うちにはテレビがなく常にラジオで声だけだから、
「決意しているのは魚かもしれない」
 という希望が持てる。
posted by 柳屋文芸堂 at 03:01| 与太話 | 更新情報をチェックする