2015年01月15日

認知症の判定

 伯母(大)は認知症なのだけど、症状はずっと同じという訳じゃない。
 体調や時期によってずいぶん様子が変わる。

 特に血圧が低い時に酷くなるらしい。
 機嫌が悪くなったり、ボーッとしたり。
 まあ若い人でもなりそうだよね。

 母は伯母(大)の血圧を毎日計り、感情との相関関係を発見したのである!
 たわいないことのように感じるかもしれない。
 しかし母も高齢なので、
「観察と考察をまだちゃんとやれている」
 ということが嬉しかった。

 認知症を研究してもらうことで、認知症かどうかを判断する。
 老々介護だ。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:47| 健康・美容 | 更新情報をチェックする

2015年01月14日

氷見のブリ

 氷見のブリを食べたー!!
 川口そごうで2切れ980円で売っていたのです。

 私「安い〜!」
店員「そうですよ、昨日より……」
 私「いえ、西武池袋では2切れで6000円だったんです」
店員「6000円?!」
 私「誰が買うんでしょうね…… だからこれ、すごく安いですよ! もう嬉しくって」
店員「本当にブリが好きなんだねぇ」
 私「氷見まで行きましたから! ブリを食べるためだけに(その時の旅行記はこれ)」
店員「わざわざ?! ブリ食べに富山まで?! そりゃすごい。はあー」

 この会話を聞いた他の客がブリ愛に目覚めて、貴重な氷見ブリを取られたら大変、と慌てて4切れ買っちゃったけど、結局ブリに2000円近く使ってしまった訳で、安かったと言えるのかどうか……

 でもやっぱり氷見のブリは美味しかった。
 特に塩焼き(ブリ大根も作った)

 また手頃な値段で氷見ブリが見つかると良いなぁ。
 6000円じゃ手が出ないよ。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:26| 料理・食べ物 | 更新情報をチェックする

2015年01月12日

音楽ジャンルという方言

 三味線も習い始めて10年近く経ち、譜面通り弾くだけでなく、
「長唄三味線らしく弾く」
 ことを求められるようになってきた。

 音の詰め方、間の取り方、アクセントのつけ方など、西洋の音楽と違う特徴が多くある。
 お手本である先生の演奏を聞いていると、
「音楽のジャンルというのは、一つの方言のようだな」
 と思う。

 簡単に真似出来ないのだ。
 先生の演奏を何度も聞き、その通り弾いて、直してもらって……
 の繰り返し。
 語学を習うのに似ている。

大阪人「なんやねん!」
東京人「なんやねん!」
大阪人「(アクセントおかしい……)なんやねん!」
東京人「なんやねん!」

 みたいな感じ。

 オーケストラが日本の民謡を演奏すると、いつも微妙な違和感があって不思議だったのだけど、あれは、
「東京人が使う大阪弁」
 のようなものなんだろうな。

 譜面通り演奏しても表現し切れない、民謡独自のクセがあって、それをオーケストラの指揮者は(意図的にか無意識にかは分からないが)無視する。

 全ての音楽ジャンルが西洋的な方向に向かえば、クセがなくなって誰でも味わいやすくなるのかもしれない。
 しかしそれは、各地に残る方言を一つ一つ消していくのと同じこと。

 「長唄三味線」という音楽の世界における一つの方言を、守る人間になりたい。
 なかなかネイティブのように演奏出来ないけれども。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 22:52| 音楽 | 更新情報をチェックする

Dちゃんと変人先生の思い出

 風邪はどうにか押さえ込むことに成功したようです。
 睡眠をしっかり取れる日で助かったぜ……
(平日でDちゃんが深夜残業だったりすると寝不足になって悪化しやすい)

 さて、風邪とは何の関係もなく、年末に思い出した話。

 大学4年の時、所属していた研究室で忘年会があった。
 そのことを(まだ恋人ではなく友だちだった)Dちゃんに話したところ、
「衛生的でしたか?」
 と返された。

「楽しかった?」
 とか、
「料理は美味しかった?」
 じゃないかね、このシチュエーションで言うべきセリフは。

 理由は一応あって、調理器具を提供してくれたのが学科内一の変人先生だったのだ。
「新聞に載っている記事を全て読もうとするとなかなか読み終わらない。3年前の新聞をまだ読んでいる」
 と言いながら、新聞でパンパンになったリュックサックをしょってヨレヨレの服でウロウロしている人だ。

 ある時、職務質問され、
「大学教授です」
 と答えたら警察官は全く信じてくれなかったとか。

 ここまで書いて懐かしくなり、自分の大学のホームページを見たら、彼の写真を見つけた。
 2010年に退職されたようで、その時の送別会の様子(これ

 他の先生方はみな立派な格好をしているのに、彼だけどうして終電を逃した人みたいなの。
 彼の威力で唐突に駅のホームになる送別会会場。
 私が在学していた頃と全っ然変わってなくて爆笑しました。

 写真から5年経っているけど、お元気かしら。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:06| 思い出 | 更新情報をチェックする

2015年01月10日

節約術

「風邪をひかない」
 というのはなかなか効果的な節約術ではないだろうか。
 風邪薬は安くないし、自炊が出来なくなって外食や出前にするとお金がかかる。

 予防したか注意したかに関係なく罹ってしまう病気も多いけど、風邪はけっこう防げる病気だ。
 特に私はなる時が決まっている。
 「無理した時」「無茶した時」だ。
 演奏会前に練習を頑張るとか、旅行と旅行準備で寝不足になるとか。

 余計な予定を極力入れないようにして、毎日おとなしく暮らしていれば、風邪にかかる確率はかなり低くなると思う。
 でも、生きているからには楽しみたいし、何かを楽しもうとするとつい無理してしまうのだ。

 そして現在、私は風邪をひきかけている。
 理由はアホ過ぎて言えない。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:09| 健康・美容 | 更新情報をチェックする

2015年01月09日

Kさんのこと

 人との縁は不思議だ。
 Kさんは中学時代の知り合いなのだけど、クラスも部活も別で、特別親しく話したことはなかった。

 関係としては「友だちの友だち」
 物静かな人で、大勢で集まった時にもしゃしゃり出て騒いだりせずに、端の方で穏やかに微笑んでいる。
 ユリやバラではなく、すみれかれんげのような可愛らしい女の子だった。

 中三の時だったと思う。友人たちは原稿を持ち寄って同人誌を作った。
 何か一つのテーマがあった訳ではなく、それぞれが好きなものを書いたように記憶している。

 白眉は友人Tの「夏の葬列」を元にした四コマ漫画。
 教科書に載っている小説をパロディ化しているのがパンクな感じで、小気味好かった。

 その本に、Kさんの作品も載っていた。
 イラスト数点で、最も心に残ったのが、ハンプティ・ダンプティ。
 周りがみな漫画的な絵を描く中、彼女の絵は絵画的だった。
 筆使いに特徴があり、中学生女子とは思えないほど作り出す画面が渋い。

 Kさんの印象と、彼女のイラストの印象がずいぶん違っていたので驚いた。
 そしてデッサン力の高さや、流行に流されない彼女の姿勢に打たれた。

 友人Tも彼女には一目置いていたようで、
「Kさんの絵が何とも言えず良いんだよね」
「私も好き〜!」
 と盛り上がった。

 さてその後、友人Tとは交流を続け、同人活動にも巻き込んだりしたが
(私の小説「鳥のいる場所」「大賢者大森賢五郎」などに挿絵を入れてくれました)
 Kさんと会うことはなかった。

 もともと仲が良かった訳ではないから(悪かった訳でもないけど)連絡の取りようがない。
 それでも何となく彼女のことが忘れられなくて、結婚して引っ越した年だったろうか、図々しく年賀状を出してみた。

 すると、返事が来たのである。
 次の年も。次の年も。
 私はファンレターを送るような気持ちで友人ではない友人に年賀状を送り続け、彼女は律儀に返事を返してくれた。
 彼女の真面目さに甘えているようで申し訳なく思いながらも、彼女の存在を感じられるのが嬉しかった。

 今年も彼女からハガキが届いた。
 喪中だったようで寒中見舞いだったけれど、文章は優しくあたたかかった。

「のり子さんからの年賀状、毎年楽しく拝読させてもらっています。
 私もパワーをもらえているんですよ!」

 30代になった彼女はどんな風に微笑んでいるのだろう。
 決して才能をひけらかすことのなかった可憐な少女が、私の心の陽だまりにいる。
posted by 柳屋文芸堂 at 16:30| 友達 | 更新情報をチェックする

異物混入

 30年以上前の話。
 私はたぶん幼稚園児だったと思う。

 イカの形をしているお菓子があるでしょう。
 カリカリして、けっこう硬いの。
 あれを食べていたのです。
 そうしたら、食感がいつもと違う。

「お母さん、何か、伸びるよー」
「イカだからでしょ」

 そうか、と思って噛もうと思うが噛み切れない。
 ???と思って口を離すと、イカから輪ゴムが出ていた。

 母もようやく娘の危機に気付き(イカだからでしょ、じゃねーだろ!!)
 情熱的な苦情の手紙を添えて、食べかけ・輪ゴム入りのイカを製造元に送ってくれた。

 しばらくするとその会社から、お詫びの手紙とともに、ダンボール箱いっぱいのお菓子が送られてきた。
 輪ゴム入りを作った会社のものをその直後に大量に食べるってどうなの、と今なら思うけど、特に気にせず美味しくいただいちゃった気がする。

 おそらく食品への異物混入は日々あちこちで起きているのだろう。
 報道されるものと報道されないものは何が違うんだろうね。

 そう言えば子どもの頃、毒入りのお菓子のことはよくニュースになった。
(グリコ・森永事件。グリコと森永は被害を受けた側なのでご注意を)
 毒じゃなきゃセーフ、の時代だったのか。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:39| 思い出 | 更新情報をチェックする

2015年01月07日

読んだ本2014(自分用メモ)

1
朝田富次(他多数)
春興鏡獅子
松竹株式会社演劇開発企画部事業室
シネマ歌舞伎のパンフレット。主役は十八代目中村勘三郎。小津安二郎が撮った六代目菊五郎の春興鏡獅子の映像もあるらしい。本編の前に少し流れたけど、獅子頭に引っ張られる場面の動きが独特で、全部見てみたいと思った。

2
株式会社良品計画
伊賀焼
無印良品
土鍋のカタログなのだが、ちょっとした読み物になっている。どうやって作られたのか教えてもらうと愛着が湧くよね。

3
岡本太郎
日本の伝統
光文社知恵の森文庫
現代に活かさなければ伝統なんて意味がない、という熱いメッセージ。「過去にこんなすごいものがあるのだから、自分は何も書く必要ないなぁ」なんて負けてちゃダメなんだね。本質を理解した上で対決しないと。

4
岡本太郎
沖縄文化論
中公文庫
一般に評価されているものではなく、自分の心に直接響いてくるものを懸命に見つけ出し、その真価を追求する姿勢に打たれた。

5
亀山郁夫(他多数)
ドストエフスキーと愛に生きる
アップリンク
映画のパンフレット。一番感動したセリフがしっかり収録されていて嬉しかった。

6
昭文社編集部(編)
ことりっぷ福岡
昭文社
福岡ポエイチのために購入。博多駅のあたりを観光しようかと思っていたらあまりにも東京だったので、柳川まで足を延ばすことに。楽しみだなー

7
ありやすたみ(他多数)
漂 2013 spring
漂の会
「果てんとす」って発音が面白いな。ハテントス。

8
ありやすたみ(他多数)
漂 2013 summer
漂の会
「ベゴニアおじさんの死」が良かった。

9
ありやすたみ(他多数)
漂 2013 fall
漂の会
「ベゴニアおじさんの死」が良かった。

10
烏耶未代乃(他多数)
漂 2014 spring
漂の会
アートの話がちと寂しかった……

11
沼野充義(他多数)
英語で読む村上春樹 2013年10月号
NHK出版
いよいよ「かえるくん、東京を救う」が始まった……!

12
沼野充義(他多数)
英語で読む村上春樹 2013年11月号
NHK出版
英文を読むのに慣れてきたかも。侘美真理という人が書いている文法と単語の解説が非常に詳しく、辞書無しで読めて助かる。

13
岡本太郎
青春ピカソ
新潮文庫
太郎もピカソも格好良いなー

14
くらしの良品研究所(編)
くらし中心 no.11 森にかえろう
無印良品
無印の店に置いてあった冊子。鎌倉・山崎の谷戸(里山のようなものらしい)に行ってみたいな。森にいると自律神経も回復するそう。「過去から受け継いだものを未来へと受け継いでいく」という言葉に、現代日本ではそういう感覚が弱まっているよなー と感じた。それにこだわり過ぎるのも良くないけど、まるっきり断絶したら色んなものが薄っぺらくなる気がする。

15
沼野充義(他多数)
英語で読む村上春樹 2013年12月号
NHK出版
翻訳者であるルービンさんへのインタビューが載っている。本文、解説も充実していて、読み終わった後ニコニコしちゃうような満足感があった。

16
株式会社良品計画
世界の布
Found MUJI
カシミヤ山羊とアルパカ可愛い。糸を紡ぐペルー女性の服も可愛い。布としてはインドのパトゥが好み。こういう冊子をもらいにまた無印の店に行きたいなー と思っちゃう。宣伝のやり方が面白いね。

17
沼野充義(他多数)
英語で読む村上春樹 2014年1月号
NHK出版
芽キャベツ! ロシアには行間を読む文化がある、という話に感動。みみずくんの大きさは山手線一車両なのだろうか(沼野先生の解釈)私は全車両だと思ってた。みみずなら細長いはずだから。

18
沼野充義(他多数)
英語で読む村上春樹 2014年2月号
NHK出版
過去の賢人と夢の中で交流し現実に対峙する力を獲得する、というイェーツと孔子についての話が良かった。

19
沼野充義(他多数)
英語で読む村上春樹 2014年3月号
NHK出版
「かえるくん、東京を救う」読み切った……! 大人向けの英語の小説を(短編とはいえ)最後まで読んだのは初めてかも。解説のおかげだけど、ちょっと自信ついたかな。途中になっている「象の消滅」と新講座の「踊る小人」も頑張るぞ〜

20
沼野充義(他多数)
英語で読む村上春樹 2013年7月号
NHK出版
という訳で「象の消滅」に戻ってきた。日本の大学院で村上春樹研究をしている留学生二人がゲストに来た回の採録が載っていて、面白かった。

21
佐伯剛(編)
風の旅人 復刊第3号
かぜたび舎
山下大明のギンガタケの写真、茂木健一郎のエッセイ、中村征夫のウミヒドラの写真、染織家の志村ふくみへのインタビューが良かった。

22
まりも・なのり
絶対温感 2010 Spring
a piacere
まりも「水底の部屋」、なのり「ランダルと妖精の森」どちらも面白かった! 単純に名付けられない感情。誰にも止められない残酷な心の変化。胸の奥で燃える様々な炎を丁寧に描いていて、素晴らしいなー と思った。

23
Minoru Kondoh
おやつにどうぞ。
rambling sheep cafe
タロットカードの愚者の話が面白かった。

24
六条くるる
六条短歌の作法
六条くるる
作法そのものより、時折挟まれる本人の気持ちやユーモアが魅力的だった。またどこかのイベントで本を買えると良いなぁ。

25
無印良品キャンプ場
外あそび
株式会社良品計画
何事も外でやると楽しいよ、という文章を集めた冊子。外出用の上着の宣伝かと思ったら、無印はキャンプ場も経営してるのね! びっくり。キャンプ用品を売るだけではなく、それを使う場所まで用意するとは。宣伝方法も独特だし、興味深い企業だ。

26
喜多院拝観寺務所
喜多院
川越大師
喜多院のパンフレット。また五百羅漢に会いに行きたい。

27
沼野充義(他多数)
英語で読む村上春樹 2013年8月号
NHK出版
この話、象と飼育係のラブロマンス、なのか……?

28
北島蓉子(代表)
詩誌 扉 18号
扉の会
宮幸子の「ザリガニ」というエッセイが良かった。九州弁の会話が可愛い。ガニちゃんで良かろうもん!

29
沼野充義(他多数)
英語で読む村上春樹 2013年9月号
NHK出版
「象の消滅」いよいよ完結……! 各国の象の消滅が収録されている本の表紙が紹介されていて、どれもステキ。ロシアとポーランドが特に可愛い。

30
ピーター・バラカン
ラジオのこちら側で
岩波新書
バラカンさんの音楽とラジオへの熱い思いが伝わってきて面白かった。放送業界の不自由さも、聴いていて何となく感じていたけど、想像以上に大変そうだ。聴取者と出演者がともに満足出来るような番組が増えるよう、応援していきたい。

31
須藤健一(監修)
国立民族学博物館展示ガイド
国立民族学博物館
国立新美術館で買った。面白そうなので、文学フリマ大阪の前日に民族学博物館に行ってみるつもり。楽しみ。

32
山中由里子(他多数)
月刊みんぱく 2014年2月号
国立民族学博物館
これも国立新美術館で買った。表紙が可愛い〜っ! 2月はバレンタイン、ということで、愛に関係する所蔵品を紹介する文章が面白かった。

33
飯田泰之
世界一わかりやすい経済の教室
中経の文庫
名目GDPと実質GDPの違い(名目は金額そのまま。実質は物価変動の影響を取り除いたもの)とか、二種類の不況がある(モノを作る力が不足して起こる不況と、モノを作る力はあるのにみんながモノを買ってくれない不況。どちらの不況かによってやるべき対策が変わる)など、学ぶ点も色々あったが、人間の行動に関する記述には首を傾げた。「経済的に最適かどうか」より、慣習や社会的な流れに従っている人の方が多いように思う。あとこれは入門書だからかもしれないが、社会を単純化してとらえるのが恐ろしい。考慮に入れない、しかし重要な部分のことはどうするつもりなのか。経済学は政治でも大きな力を持つが、実はまだまだ未発達で穴だらけの学問なのではないのか。お金のことは自分の生活にも即座に影響するので、気になってしょうがない。

34
牟禮鯨
昔鯨類
西瓜鯨油社
福岡ポエイチで買った。

35
牟礼鯨(他多数)
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西瓜鯨油社
句誌。牟礼鯨「君の仔は産めぬと言われ春時雨」が良かった。

36
高村暦(編)
文学フリマ非公式ガイドブック小説ガイド 2014年春(通算第5号)
文学フリマ非公式ガイドブック小説ガイド編集委員会
唐橋史さんへのインタビューが良かった。

37
新元良一(他多数)
英語で読む村上春樹 2014年4月号
NHK出版
前年度の沼野先生の講座が好きだったので、どうなるのかなー と心配していたけど、新元先生のやり方も面白くてホッとした。直訳に近い試訳と、ルービン訳を比較するの。ルービンの努力と工夫は読んでいて泣けてくるほど。

38
らし
さみしがりの詐欺師
おとといあさって
Twitter小説作家の中ではこの人が一番好き。

39
まりも
肉おばちゃんと僕
まりもん堂
おばちゃんのリアリティにウケた。

40
六条くるる
Young,Dead,in Love
六条会出版
前回の作品の方が好きだったな。

41
添嶋譲
掌編小説集「雨」増補版
空想少年はテキストデータの夢を見るか?
「傘」が良かった。

42
添嶋譲(他多数)
小学生のための 朝の30秒読書
空想少年はテキストデータの夢を見るか?
Twitter小説集。やっぱりらしさんの作品が好き。

43
添嶋譲(編)
文芸コンピレーション『input selector』
空想少年はテキストデータの夢を見るか?
文学フリマ大阪で購入。雰囲気は良いのだけど、うーむ、という点がいくつか。

44
くまっこ(他多数)
廻る針の一夕語り
象印社
アンソロ。高村暦「時計さん」が一番好き。

45
じゃこ(他多数)
めためたドロップスU
めためたドロップス
歌集。女らしい、女らし過ぎない言葉が良い。

46
咲夜三恵
ねこポエム「ねちょ〜ん」
咲夜三恵
福岡ポエイチの打ち上げでいただいた。可愛いのに、ときどき鋭くてどきり。

47
伊織
エトワール エ ジェム
兎角毒苺團
文学フリマで買った。

48
杉背よい
こちら、天文部キューピッド係!
角川つばさ文庫
面白いもので、ふだんは星座なんて気にしないのに、他の星座が沢山出てきて自分の星座が出てこないとじりじりする。意識せず本の中に自分とつながりのあるものを求めているんだなぁ。

49
市川亀治郎
カメ流
角川学芸出版
小説の資料として。

50
上橋菜穂子
隣のアボリジニ
ちくま文庫
色んなことを感じ、考えた。

51
岡檀
生き心地の良い町
講談社
この町の人たちみたいに考えられる人が増えると良いなぁ。

52
瀬尾まいこ
ありがとう、さようなら
メディアファクトリー
生徒たちを愛している先生のエッセイ。もちろん小説家でもあるけれど、それより何より先生なんだ。何故人は専業作家になることを求めるのだろう。描くものあっての小説家ではないか。

53
村上春樹
村上ラヂオ
新潮文庫
京都の骨董屋の話など、面白かった。エッセイでも比喩表現がすごい。遊び心が出せる分、小説より激しいかも。

54
村上春樹
村上ラヂオ2
新潮文庫
あざらしオイルの話など、面白かった。みんなクセのある小説をわざわざ読んで悪口言ったりせずに、エッセイだけ読んでゲラゲラ笑っていれば良いのに。

55
河合隼雄
こころの処方箋
新潮文庫
河合先生、よく言ってくれた! という文章がいっぱい。

56
矢野勝久(編)
自由律俳句誌 蘭鋳
雲庵
勉強になったし、面白かった。小説も長い長い自由律俳句なのかもしれない。

57
市川染五郎
染五郎の超訳的歌舞伎
小学館
面白かった。見たい演目が増えた。

58
片岡秀太郎
上方のをんな
アールズ出版
上方歌舞伎というものを意識していなかった(大阪の劇場でも東京と全く同じものを上演していると思っていた)ので勉強になった。大切にされていることが微妙に違うみたい。次、関西に行く時に見てみようかな。

59
網野善彦
歴史を考えるヒント
新潮文庫
言葉の問題から日本の歴史を読み直していく。こういう教科書とは違った視点で書かれた歴史本なら楽しめるということが、最近分かってきた。網野さんの他の作品も読んでみたい。

60
藻谷浩介・NHK広島取材班
里山資本主義ー日本経済は「安心の原理」で動く
角川oneテーマ21
オーストリアの林業の話が面白かった。森林を適切に活用するために必要なのは、教育。業務や役割に応じて様々な資格が用意されているとのこと。

61
新元良一(他多数)
英語で読む村上春樹 2014年5月号
NHK出版
英語を読まなきゃいけないので(当たり前だ)つい溜めちゃうんだよね。でもちゃんと楽しんでいる。藤井光の連載「翻訳をめぐる翻訳」で取り上げられた、ミロスラヴ・ペンコヴ「レーニン買います」も面白かった。

62
細谷朋子
長唄の世界へようこそ 読んで味わう、長唄入門
春風社
一つの単語にいくつも意味が重ねられていたり、発表当時の流行が取り入れられていたり、現代人には理解の難しい長唄の歌詞を楽しく詳しく解説してくれている本。こういうのが欲しかったんだよ! ってニコニコしながら読んでいる人が沢山いるんだろうな。

63
杉背よい
恋と怪談とミステリー!
角川つばさ文庫
乱歩のパロディがさりげなく入っていてウケた。恋と怪談とミステリー、全部書かれているけど一番大きく扱われているのは友情。最近あんまり友達と会えないので切なく感じながら読んだ。

64
清水善和
小笠原諸島に学ぶ進化論
技術評論社
外来種を持ち込んだり駆除したり、人間って浅はかな上に残酷だなぁと、改めて思った。

65
H・P・ラヴクラフト
ラヴクラフト全集1
創元推理文庫
怯え、それでも好奇心に駆られ「はっきり分からないもの」に迫ってしまう恐怖。クトゥルー神話の登場人物はぬいぐるみになっていたりするけど、元はこういう曖昧な描き方なのね。イア! イア!

66
紫式部・角川書店(編)
ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 源氏物語
角川ソフィア文庫
あらすじと雰囲気をつかむことを主眼としているせいか、何となく物足りなかった。俵万智の「愛する源氏物語」の方が特色がはっきりしていて面白かったな。

67
佐伯啓思
経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ
講談社現代新書
理論が観察対象に影響を与えてしまう、という科学と社会科学の違い。目の前の現実より、頭の中にある観念を優先してしまう、という人間の性質。明るい内容の本ではないけれど、社会や経済に対して感じていた謎が色々解けてホッとした。

68
柴田元幸
死んでいるかしら
日経文芸文庫
エッセイ集。マンプク・ストライキの話など、面白かった。「文明なんて結局のところ、プラマイゼロってところじゃないのか」

69
パオロ・バチガルピ
第六ポンプ
早川書房
フルーテッド・ガールズがすごく良かった。特に終わり方。バチガルピの作品は、作者が作った(あるいは私に馴染みのない)単語や概念が説明なしにがんがん出てくるので、その世界の設定を把握するのに少々手間取るけど、丁寧に読んでいけばすぐ理解出来るし、思いのほか今ある現実から近くてゾッとする。描かれているのは常に、絶望的な世界だから。でもそんな場所でも生き抜くことは可能なのかもしれない。そういう不思議な希望を感じさせる作家だと思う。好きだ。

70
新元良一(他多数)
英語で読む村上春樹 2014年6月号
NHK出版
アメリカの出版社クノップスの編集者であるゲイリーさんへのインタビューが面白かった。春樹の料理や音楽への関心は本物だ、という意見。そうでなければ引用はアクセサリーになってしまう。私も本当に好きになれるものを沢山見つけて、それを言葉にしてゆきたい、と思った。

71
小松左京
宇宙人のしゅくだい
講談社 青い鳥文庫
子ども向けの短編集。小松左京の作品を読むのはこれが初めて。読み終わるとニコッとしてしまう、明るい展開。戦争への憎しみがほとばしる、熱い展開。人が人を思う切ない気持ち。こんなに優しい小説を書く人だったんだ。知らなかった。解説にある小松左京の生活習慣も勉強になる。「いろんなことを、なるべく自分でもつかえるように、身につけ、あるいは頭にいれておくこと。とぼしいものを、できるだけ工夫して、多様につかうこと。そのためには、あらかじめ、できるだけ長持ちする、しかも信頼できるものをえらぶ習慣をつけておくこと」

72
高橋百三・武田若千
後後先先
温泉卵と黙黙大根
武田若千「右手をさがせ」がすごく良かった。触覚だけでその場をとらえる感覚。春になる直前の、冷たい風とあたたかい日差しが共存する空気。緊急事態なのに深刻になれない主人公ののんきさ。クスッと笑って幸せになった。

73
はな
ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう
幻冬舎文庫
何だろう、このイマイチ感は…… はなちゃんも仏像も好きなんだけどなぁ。仏像を見た瞬間の感激は伝わって来るのだが、文章によってその場所に連れていってもらえないもどかしさ。情景描写を細かくするか写真を増やすかすれば、また違ったのかもしれない。他山の石とすべし。

74
風祭智秋(他多数)
五行歌誌『彩』平成二十六年四月号
彩編集室
福岡ポエイチでもらった。堀口利幸「女というのはいつまでも 男からは遠い 男とは違う存在であってほしい 男女が近付けば近付くほど 人生がつまらなくなる」という作品が印象的だった。こういう願望があるから、男性作家の描く女性というのは現実の女とは全く違う、不思議な生き物になるのだろう。目の前にいる女より、頭の中にいる空想の女の方を、本物の女だと思ってしまうのだろう。現実の女の気持ちはどうするつもりなのか。遠くのものは自分に関係ないから、考えなくて良いと思っているのかもしれない。それでも女は目の前にいる男と生きていく。現実の女は不幸だ。

75
星新一
きまぐれ博物誌
角川文庫
エッセイ集。四十年以上前に書かれた文章なのに、今現在、人々が直面している困難をかなり正確に予測しており、星新一の頭の良さにゾッとした。パソコンもスマホもない時代に、情報化された社会を想像し、そこで起こるであろう問題を考えること。「もし〜だったら」というSF的思考の積み重ね方が冷徹だったのだと思う。事象を楽観や悲観から一度引き離し、脳内でシミュレーションしていたのだろう。明るい未来が多く語られた時代に、その空気に流されなかったのもすごい。

76
白武留康(代表)
ひしのみ 33号
日本児童文芸 佐賀サークル「ひしのみ」童話会
福岡ポエイチでいただいた。南里隆司「市役所のまさとさん デコポンの思い出」が良かった。農作業や気候の描写が鮮やかで、方言のセリフも魅力的。九州に行って九州らしい文章を手に入れた満足感。

77
咲夜三恵
ヒメゴト
咲夜三恵
福岡ポエイチの打ち上げでいただいた。詩集。「蜜月」が好き。「あなたを ずっと もっと 待っていたかった」

78
松下加奈・隅井直子(編)
聖者たちの食卓
アップリンク
インドにあるシク教総本山「黄金寺院」で行われている無料食堂の様子を追ったドキュメンタリー映画のパンフレット。説明の少ない映像だったので(そこがとても気に入った)これを読んで理解が深まった。「犯罪者が身を隠すために利用したりすることもある」という解説を見てDちゃんが「ほとぼりが冷めるまでカレーでも食っとくか」羨ましいな……

79
三宅晶子
対訳でたのしむ 邯鄲
檜書店
能「邯鄲」を見に行った時に会場で購入。上段に訳、下段に原文(セリフ)が書かれている。これを読みながら観劇すると分かりやすい! 次回も同じようにして楽しみたい。

80
田本明代・上住断靱
そばにいるよ
大坂文庫
詩集。福岡ポエイチで上住さんにガムテープを貸したらお礼にくれた。そんな理由で本を手に入れたのは初めてだと思う。

81
相川氷牙
人形師ー菫と風と月に融ける歌ー
Super Selfish Space
文章もストーリーもあっさりし過ぎていて物足りなかった。もちろん趣味の問題だろうけど。

82
朝田富次(他多数)
籠釣瓶花街酔醒
松竹株式会社演劇開発企画部事業室
シネマ歌舞伎のパンフレット。と言っても映画館で売っていたから買っただけで、本編は見ていない。吉原についての解説が勉強になった。

83
松竹株式会社演劇開発企画部事業室(編)
女殺油地獄
松竹株式会社演劇開発企画部事業室
シネマ歌舞伎のパンフレット。こっちは本編も見た。面白かった〜! 色んな解釈で何度も見てみたい演目。

84
吉田群青
ワールドイズマイン真夜中ゆっくりと、
吉田群青
歌集。この人の言葉の選び方が好き。寂しさや決意など、心の温度がしっかり伝わってくる。

85
吉野武(他多数)
破天荒 文化祭特集号2014
北九州市立大学文芸研究会
福岡ポエイチで購入。吉野武「これからの廃墟」が気に入った。奇妙な一場面を描いた短い作品で、古い文学を思わせる少し硬めの文体が、不思議と読み手を引っぱっていく。またどこかで彼の文章に出会えると良いな。

86
吉野武
破天行〜初刊・改〜
北九州市立大学文芸研究会
これも福岡ポエイチで。破天荒がサークル誌で破天行は個人誌。旅好きらしいので思いもよらぬイベントで会ったりするかもしれない。「あなたはどれほど世界をご存じだろうか」「故郷の町でも、知らない道を歩くとき、あなたは既に旅をしている」

87
ライト・ポチのすけ
おかまノートー増補版
おかま研究会(仮)
見た目が男で身体が女であるポチのすけさんを研究する本。彼女が出来て「男にならなければ」と思い込んだ結果どつぼにはまったとか、マイノリティはこうあるべき、という圧力を感じるとか、差別や性別について考えるために役立つ材料が沢山入っていて、ありがたい本だった。

88
株式会社プリンク(編集協力)
檀一雄生誕百年記念 檀一雄の柳川
檀一雄文学顕彰会
柳川に行った時に北原白秋記念館で購入。写真や文章がいっぱいで(特に食べ物!)ファンにはたまらない。手に入れられて良かった。

89
価格未定
高橋とエロ本
価格未定
福岡ポエイチで購入した歌集。高橋ぃー!

90
琴坂映理
猫の宝島 トパゾン島探検隊〜冒険の報告書〜
琴坂映理
絵本。グッズより、一度に多くの猫が見られて楽しい。猫の体の動かし方がリアルに描かれているのが好き。

91
林義勝(監修)
林忠彦写真展ー日本の作家109人の顔ー 解説書
千代田区立日比谷図書文化館
展示されていた写真と撮影時のエピソードが主要なものだけだけど載っている。会場で無料でもらえた。映画館だったら買わされるよね、こういうの。官と民の違い。坂口安吾の部屋が汚い。太宰治の性格がウザい(もちろんそこが好き)檀一雄が格好良い。いかにも三島らしい家で三島らしく座る三島由紀夫。この展示で深沢七郎、今東光、岸田國士が読みたくなった。

92
岸かの子
五行歌てとしゃん
岸かの子
真夜中のファミレスの詩が良かった。

93
島寿一明(他多数)
ながと海旅
長門市マリンエコツーリズム推進協議会
福岡ポエイチに山口県長門市の地元密着型文芸サークル「文武蘭」が出展していて、本は買わずに長門市の観光パンフレットだけもらった(ごめん)青海島自然研究路を歩いてみたい。

94
ながと女子旅企画編成会議
ながと女子旅ガイド
金子みすゞのふるさと長門温泉郷五名湯協議会
これも福岡ポエイチでもらった観光パンフレット。レトロな雰囲気の俵山温泉、興奮しそうな麻羅観音に行ってみたい。

95
国立新美術館 教育普及室
国立新美術館ガイドブック アートのとびら Vol.8
国立新美術館
イメージの力、という国立民族学博物館のコレクションをアートとして楽しむ展示のガイドブック。写真がとにかく可愛い。

96
あおば
石碑
青葉茂
詩集。去年のポエケットでもらったのかな? お元気かしら。

97
相川氷牙
時ノ環巡リ
Super Selfish Space
「人形師ー菫と風と月に融ける歌ー」よりこっちの方が好きだ。何が違うのだろう。大切な人を思う切なさが伝わってくる。

98
檀可南子
おっぱい短歌
あなたに頼んだ覚えはないけれど
文学フリマ大阪でもらった。「「誰にでも優しくしたらあかんで」と私の胸でつぶやくあなた」「空気読めそんなことより胸を揉め 記憶に残る人間になれ」裏の散文も良い。またどこかで作品に会えますように。女であることを前面に押し出している短歌は力強くてグッとくることが多い。性別があることでやっかいなことも起きるけど、表現に特色を出すための強力な要素にもなるよな、とも思う。
posted by 柳屋文芸堂 at 14:04| 読書 | 更新情報をチェックする

2015年01月06日

読んだ漫画2014(自分用メモ)

1
余湖裕輝(他多数)
ニンジャスレイヤー1
角川書店
漫画版ニンジャスレイヤー。原作知ってるとなかなか楽しい。

2
雲田はるこ
昭和元禄落語心中5
講談社
「芝浜」からの展開が良かったなぁ。この巻に出てくる噺は「明烏」「芝浜」「野ざらし」「浮世床」「つるつる」

3
歌川たいじ
母の形見は借金地獄
エンターブレイン
夢中になって読んだ。バブルの頃の狂気を思い出して怖くなった。題名は派手だけど、精神性の高い物語。ドロドロしたストーリーの底に流れる静けさが心に残った。

4
荒川弘
百姓貴族3
新書館
相変わらず面白い!

5
中村光
荒川アンダー ザ ブリッジ14
スクウェア・エニックス
嫉妬で羽根の抜けるビリーにウケた。

6
中村光
聖☆おにいさん10
講談社
面白かった。お母さんになったんだなー と感じる内容。

7
手塚治虫
罪と罰
角川文庫
雨だれにソーニャが映り込む場面が美しい。

8
手塚治虫
来るべき世界
角川文庫
「私は力で彼等を支配してるのではないのよ 恐怖で取り締まっているのよ」

9
歌川たいじ
僕は猫好きじゃない
歌川たいじ商店
キミツに泣かされた。何か悔しいぞ。「ありふれたたんぽぽみたいな悲しみ」

10
雲田はるこ
昭和元禄落語心中6
講談社
出てくる落語を見てみたい。

11
道満晴明
ニッケルオデオン【青】
小学館
魔女と腐幽霊と片足の少女が可愛いかった。
posted by 柳屋文芸堂 at 22:12| 読書 | 更新情報をチェックする

25円コロッケ

 高校時代、JR京浜東北線の蕨(わらび)駅の近くにあった肉屋で、コロッケを買うのが楽しみだった。
 高校名を言うとまけてくれて、1個25円になる。
(元の値段が思い出せない。30円のような気がしていたが、ネットで検索すると35円という情報が出てくる)
 その場でハフハフと食べるのだ。

 通学のために自転車で往復16キロ走っていたせいか、単に若さのためか、何だかいつもお腹が空いていた。
 食べても食べてもすぐにペコペコになってしまう。
 それでもコロッケは毎回1個ずつしか買わなかった気がする。

 25円のコロッケさえ買おうか迷うほど、お金がなかった。
 そのくせ吹奏楽部で使う楽器のためならお金は惜しくなくて、わざわざバイトして数万円ポンと出したり。
 もちろんその後はすっかんぴんだ。

 部活の後の、寒い夜の、熱々の、25円コロッケ。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:35| 料理・食べ物 | 更新情報をチェックする