2015年07月10日

今週のやぎ座の感想運は最高だ

 先日のまりもさんに続き、なのりさんからも私の小説の感想をいただきました!!

 『贋オカマと他人の恋愛』感想

 主人公の七瀬の紹介が充実していて嬉しい。

「自分の適性を真剣に考えた上で何故かオカマバーでバイトをしてしまうなんていう突拍子もないことする程不器用で、何故かそれをうまくこなしちゃう程器用でもあって、そのうえでものすごく純粋な人」

 良かったなぁ、七瀬!!
 私の頭の中には80歳になっても日舞を続け、ピンと背筋を伸ばして踊っているおじいちゃんの七瀬がいます。
 そこまで書くかは分からないけど、そこまで考えてしまうくらい大切な登場人物ということ。

 自分の心にいつの間にか住みついた登場人物たちが、いつの間にか(いや、本にして4月〜5月に配ったのははっきりしてるんだが)他の人の心にもおじゃましているって、本当に不思議な現象だし、胸がじーんと熱くなる。
 言葉によって立ち上がり、歩いてゆく命。

 これからも沢山本を読んだり経験を積んだりして、常に最適な言葉を選べるよう、努力したい。

 なのりさんも素敵な小説を書かれる方です。
 設定はおとぎ話のようなのに、風景に実在感があって、
「ここは、なのりさんの中にある世界なんだ」
 と読むたび思う。

 通販方法などは分からないので、その代わりに赤ちゃんが産まれたばかりの頃の彼女の歌を。

 楽しいことばかり思い出すい寝し子の指開かせて綿くずを取る

 小さな小さな(でもちゃんと大人と同じ構造をしている)可愛いてのひらが見えてくる。
 (こちらの記事から引用しました)
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:34| 同人活動 | 更新情報をチェックする

2015年07月08日

長唄「俄獅子(にわかじし)」

 9月に三味線のお浚い会(発表会)があるので、練習頑張ってます。
 暗譜しなくちゃいけないのがつらい。
 音を覚えるのは本当に苦手。音痴だからだと思う。

 今回演奏する曲は歌詞が面白い。
 実際に吉原にあったお店の名前が出てきたり(菓子屋の「竹村」、豆腐屋の「山屋」)
 この二つのお店、広辞苑にも載っているから驚く。

「ちんちん鴨の床の内 たんたん狸の空寝入」
 なんてユーモラスだしリズムも良い(しかも動物でそろえてある)

 こちらのページ(先生の先生のお弟子さんで日本文学研究者の細谷朋子さんの解説)によると、

ちんちん鴨の床の内
 「ちんちんかも(かも)」は、男女の仲が極めてむつまじい様子をからかって言う言葉。
 「鴨」は、次の「たんたん狸」と対になるようにした当て字。


たんたん狸の空寝入り
 眠ったふりをすること。狸寝入り。
 本来、遊女を待つのに(見栄を張って)眠ったふりをしている客の様子を指した言葉。


 とのこと。
 「ちんちんかも(かも)」が実際に使われているのを初めて見たよ。
 なかなかインパクトのある単語だよね。
 日本語の中で一番好きかも(それもどうか)
 
posted by 柳屋文芸堂 at 23:47| 音楽 | 更新情報をチェックする

感想をもらった! 私の愛はまだ重かった

 まりもさんが私の小説「贋オカマと他人の恋愛」の感想を書いてくださいました!!

 第20回文学フリマ東京感想祭り☆その4

 もう嬉しくって嬉しくって何度も見に行っちゃって私一人でやたらにアクセス数を増やしていると思う。
 恥ずかしいからどこかにコピーしてそっちを見ようかな……

 「愛が重い」という感想が懐かしかった。
 若い頃は今よりあからさまに重たい話を書いていたので、作品を通じて知り合った人と直接会った時に、
「(リングの)貞子みたいな人が来るのかと思った」
 と言われたりした。

 歳を取るにつれ作風が軽くなってしまい(そうしようと思ってした訳ではなく、自然と)それが良いことなのか悪いことなのか分からなくて、不安だった。
 大事なものを失っちゃったのかな、とか。
 昔の作品を好きだと言ってくれた人は今の作品を見てガッカリしてるのかな、とかとか。

 でもまだ私の愛は重いらしい。
 何だか安心した。

 まりもさんの作品は、
「ぼくたちのみたそらはきっとつながっている」
 というアンソロジーに収録されている、
「楢の薫り、楓の音」
 が素晴らしいです。

 音楽と楽器が深く関わってくる話で、特に民族音楽が好きな人にはたまらない。
 私は同人誌即売会で手に入れましたが、こちらでも購入出来るようです。
 ぜひどうぞ。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:03| 同人活動 | 更新情報をチェックする

2015年07月07日

「不愉快なものに注目する」習性

「好きなものだけ見て暮らせば楽しいのに、自分を不愉快にするものに注目しちゃうのは何故なんだろう」
 とDちゃんに言ったら、
「生きるために必要だからだよ。たとえばサルだって、自分の縄張りのバナナを奪う奴がいたら、サッと見つけて追い払わなきゃいけないでしょ」
「大好きなメスザルのお尻だけ見ていたら餓えちゃうわけか……」

 バナナを奪う奴ならともかく、ネット上では自分にそれほど関係があるとも思われない不愉快情報まで集めてはプンプン怒っている人が沢山いる。
 この「不愉快なものに注目する」習性を利用して行われるのが、炎上マーケティングだ。
 怒るのが好きなら別に構わないのだけど、多くの人は自覚のないまま乗せられている気がする。

 ネットの情報は膨大だから、不愉快情報も大量に目にすることになる(注目しやすいから見つけやすい)
 不愉快情報を追っていたら一日が終わっていた(一生が終わっていた)なんてこともあるかもしれない。
 そうならないために、不愉快情報を見たら、

A すぐ自分に悪影響が出るもの
B いずれ(めぐりめぐって)自分に悪影響が出るもの
C そんなに関係ないもの

 と分けて、

A 悪影響が出ないように行動を起こす
B 心身と時間に余裕のある時だけ行動を起こす
C 無視する

 と対応の仕方を変えていく必要があると思う。

 炎上マーケティングでいっぱいの世の中って嫌だなー と思ったので書いてみました。

 そうだ、とばっちり食ったこともあった。その手の情報収集が趣味(?)の人から、
「あなたの悪口を見つけました」
 と不愉快情報のおすそ分け。そんなの「無視する」一択だよ!

 私はメスザルのお尻だけ見ていたいタイプです(←何故かオスザル)
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:52| ネット | 更新情報をチェックする

2015年07月05日

加賀棒茶のミルクティー

 加賀棒茶に牛乳を入れて飲むのが好きです。
 加賀棒茶は石川県特産のほうじ茶で、茶葉ではなくお茶の茎で作られる(だから「棒」茶)
 味にも香りにも甘みがあって、もちろんそのまま飲んでも美味しいのだけど、牛乳もよく合う。

 久々にルピシアの通販サイトを見てみたら、ミルクティー用に焙煎を強くした「加賀棒茶・オ・レ」という商品が発売されていた。
 おお、私のためのお茶! と思って注文してみたら……
 うーん、それほどでもなかった(ごめん)

 加賀棒茶・オ・レを飲みきった後、改めて普通の加賀棒茶を買ってミルクティーにすると、やっぱりこっちの方が美味しい。
 焦がして苦味を出せばミルクに合うって訳でもないんですな。

 加賀棒茶はもともとそんなに焙煎が強くなくて、ほうじ茶でありながら茶色ではない。
 この絶妙な焙じ具合が加賀棒茶の美味しさを成り立たせているのだと勉強になったから「加賀棒茶・オ・レ」を買ったのを後悔してはいないよ。

 でも普通の加賀棒茶の方がおすすめです。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 21:53| 飲み物 | 更新情報をチェックする

神様を信じられたら

 現在、私にとっての神様は、Dちゃんなのだと思う。
 信じているし、救われている。

 でもDちゃんは本当の神様と違って、不死身でも不変でもない。
 いなくなっちゃうかもしれない。
 心変わりするかもしれない。

 信じて頼りにするには、人間の体や精神は不確か過ぎる。
 だから神様や宗教が必要とされるんだろうな。

 私には信じている宗教がないから、もしひとりぼっちになったら、芸術を頼りにして生きていくと思う。
 芸術に触れて、寂しさや痛みを一瞬忘れ、一瞬忘れを繰り返して人生を終えよう。
 人類が長い時間をかけて積み上げてきたものだから、それくらいの力と量はあるはず。

 あんまり人を好きになり過ぎるのも不安なものだ。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:44| 恋愛 | 更新情報をチェックする

2015年07月04日

夫婦ってみんな違う

 子供が欲しいと思っている奥さんと、子供は欲しくないと思っている旦那さん
 子供が欲しいと思っている旦那さんと、子供は欲しくないと思っている奥さん

 旦那さんも家事をやって欲しいと思っている奥さんと、仕事に専念したい旦那さん
 奥さんも外で働いて欲しいと思っている旦那さんと、働かずに家事に専念したい奥さん

 収入の多い奥さんと、収入の少ない旦那さん
 収入の多い旦那さんと、収入の少ない奥さん

 趣味に時間やお金を使いたい奥さんと、趣味はムダだと思う旦那さん
 趣味に時間やお金を使いたい旦那さんと、趣味はムダだと思う奥さん

 他にも親の介護をするか、家の中がどれくらい綺麗じゃないとイヤか、労働時間が長いか短いか、健康か病気か、等々、人それぞれに事情が違うのが二つ重なる訳で、夫婦というのは一組一組かなり違うし、それぞれ別の問題を抱えているのだと思う。

 それなのに、自分が知っている夫婦だけを見て夫婦について語る人が多いように感じる。
 たとえば危機を何度も乗り越えてきた夫婦がいたとして、現在危機におちいっている別の夫婦に適切なアドバイスが出来るかというと、無理だろう。
 個別の問題は個別に解決していくしかない。他人がどうこう言えるものじゃない。

 結婚している人たちは、
「夫婦は普通〇〇なはずなのに、私たちはどうして……」
 なんて考えない方が良い。夫婦に普通なんてないのだから。

 結婚していない人たちは、周囲の既婚者を見て不安や希望を抱いたりしない方が良い。
 あなたが見ている夫婦と、あなたが「なる」夫婦はまるっきり違うのだから。

 全組全部違うのだから。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:41| 考え | 更新情報をチェックする

2015年07月03日

伊勢物語と源氏物語

 昨日の公文書館の展示、「恋する王朝」というから源氏物語が中心なのかな? と思っていたら、伊勢物語がメインだったのですごく嬉しかった。

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↑伊勢物語 第九段「東下り」の挿絵。隅田川を下るところ(パネル展示)

 私は源氏物語の面白さがよく分からない。
 解説書を何冊か読んでみたけれど、ピンと来なくて。

 伊勢物語は角川ソフィア文庫ビギナーズ・クラシックスで読み、即座に胸がきゅーんとした。
 断然こっちの方が好み。

 何が違うのかな、と考えてみると、伊勢物語が純粋に「恋愛」の物語であるのに対し、源氏物語は恋愛をめぐる「女たち」の物語であるように感じる。
 同じように恋愛を題材にしていても、どこに重点を置いているかで印象はずいぶん変わる。

 展示では、私が伊勢物語の中で一番好きな話、第六十九段「狩の使」も紹介されていた。
 未婚でいなければいけない斎宮という立場にありながら、夜中に男のもとへかけつけてしまった女が、翌朝男に届ける和歌が良いんだ。

 君や来し我や行きけむおもほへず 夢か現(うつつ)か寝てかさめてか
(貴方が来て下さったのか、私のほうから逢いに行ったのかもよくわかりません。
 昨日の出来事は夢だったのか現実だったか、眠っていたのか目覚めていたのか……)


 しっかりしろよ!
 でもこの、恋の熱に浮かされて頭がふわ〜っとし、自分で自分をコントロール出来なくなる感じ、よく分かる。
 自分で行ってしまったのか、相手に引っぱられてしまったのか……
 私にとってはこういう感覚こそが「恋愛」

 源氏物語の方がドロドロしていてドラマチックだよね。
 源氏物語が好きな人は、伊勢物語は単純で物足りないと思うのかもしれない。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:21| 読書 | 更新情報をチェックする

2015年07月01日

国立公文書館 企画展「恋する王朝」

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 今日は東京・竹橋にある国立公文書館で開催中の企画展「恋する王朝」に行き、ギャラリー・トークを聞いてきました。
 興味深い展示が色々あったのですが、全部書く時間がないのでとりあえず一つだけ。

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 これは伊勢物語の第一段「初冠(ういこうぶり)」の挿絵で、舞台は奈良の春日の里。
 左下をよく見ると……

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 鹿だっ!
 伊勢物語は平安時代に書かれ、この本は江戸時代に出版されたもの。
 少なくとも江戸時代にはすでに「奈良といえば鹿、鹿といえば奈良」ってイメージが出来ていたってことだよね。
 平安時代はどうだったんだろう。

 奈良の鹿はいったいいつからいるんだ?

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posted by 柳屋文芸堂 at 23:33| 美術 | 更新情報をチェックする