2015年08月21日

サグチキン、ナッツカレー

 今日は久々にサグチキン(ほうれん草のペーストを入れる緑色のカレー)を作った。
 ほうれん草を大量に洗ったり、フードプロセッサーを使ったり、何かと面倒なのだけど、過労でヘトヘトのDちゃんに元気になってもらいたいな〜 と思って頑張った。

 カレーの中ではそんなに難しい部類でもないのに、たまにしかやらないと手順忘れて時間がかかってよけいに面倒になる。
 忘れないようもっと頻繁に作らねば。

 私の中で一番難易度高いと思うのは、ナッツカレー。
 具がナッツ。
 カシューナッツとかアーモンドとか。

 ベースの炒めた玉ねぎがしっかりしてないと美味しくないし、何より、
「Dちゃん喜ぶか、これ……」
 って不安になるのがな。

 自分がナッツ好きなので時々無性に作りたくなる。
 体をあたためる効果があるため冬向きのカレーです。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 02:19| 料理・食べ物 | 更新情報をチェックする

2015年08月19日

お犬様のブロッコリー

 犬の好みにしては変わっている気がするのだが、
 実家で飼っていたマルチーズのロッキーは、
 ブロッコリーをよく食べた。

 伯母はロッキーを溺愛しており、
 茹でたブロッコリーを食べやすいように小さくちぎり、
 エサ置き場に綺麗に並べた。

 公園の木のような鮮やかな緑。

 我々はその残りに、マヨネーズをかけて食べた。

「たまにはカリフラワーも食べたいんだけど」
 と母が提案しても、伯母は、
「ロッキーちゃんはブロッコリーが好きなんだよ!」
 と一瞬で却下した。

 ロッキーの前で、母の意見など無いに等しい。

 ロッキーが死んだ後も、
 我々は決して戻ることのない主人の帰りを待つように、
 ブロッコリーを食べ続けた。

 ……カリフラワーだって美味いんだがな。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 23:34| ショートストーリー | 更新情報をチェックする

親知らずを抜いたよ(2本目)

 前回は右上、今回は左上。
 下は生えてないので、今日から親知らずのない人生が始まった。
 親はまだいます。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:53| 健康・美容 | 更新情報をチェックする

2015年08月18日

映画「フリーダ・カーロの遺品 ―石内都、織るように」感想

 メキシコの画家「フリーダ・カーロ」の遺品を、
 日本の写真家「石内都」が撮影する様子を追ったドキュメンタリー。
 私はどちらも大好きなので、ワクワクして行ってきました!

 石内都さんはもともとそんなにフリーダ・カーロに興味があったわけではないそうで、フリーダ・カーロ財団の依頼を受けたから撮りに行っただけ。
 そのクールさが根底にあるため、非常に静かで落ち着いた雰囲気の映画になっています。

 しかしそれで起伏がなくて退屈かというと、全くそんなことはない。
 フリーダ・カーロは若い頃に大怪我をしたり、恋愛沙汰を繰り返したり、画風も人生そのままに過激だったりと、とにかく何かと過剰な人。
 それゆえファンも熱狂的で、彼らのフリーダへの思いが熱い読点のようにあちこちに打たれている。

 一方で石内都さんはそんなファンや遺品を管理している博物館の人たちに影響を受けることもなく、坦々と遺品を撮影し、彼女だけのフリーダ・カーロ像を見つけてゆく。
 「波瀾万丈な女性画家」という分かりやすい枠を取っ払い、不自由な体をコルセットや靴やドレスで補いながら、日々を丁寧に生きていたであろう、ごく普通の女性としてのフリーダを。

 もう一つ、突然の夕立のような展開があります。
 これはネタバレになるので言えない。

 フリーダ・カーロが愛したテワナという民族衣装についても、かなり時間を割いている。
 地元の女性たちが細かい花の刺繍をする様子や、テワナを着て踊る場面なども。

 フリーダ・カーロだけでなく、幼い頃から針一本で生きてきた無名のおばちゃんだって、十分波瀾万丈なのだ。
 女という弱い立場に置かれた無数の人間たちの、力強い生命。

 「ひろしま―石内都・遺されたものたち」という映画を見た時にも思ったけれど、石内さんは色眼鏡(先入観にとらわれた物の見方)というものを、根本的かつ徹底的に嫌悪しているんじゃないかと思う。
 自分の目(レンズ)で見て、自分で感じて、自分で決める。
 彼女の行動や作品から、我々の世界にはどれほど色眼鏡があふれ返っているかを思い知る。

 全国で公開されるそうなので、美術・写真・メキシコ・民族衣装あたりに興味のある方はぜひどうぞ。
 公式サイトはこちらです。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:08| 映画・映像 | 更新情報をチェックする

2015年08月17日

九井諒子「ダンジョン飯 2巻」感想

 ダンジョン飯、待望の2巻ついに発売! やったー!!
 RPGに出てくるようなダンジョンで、自給自足するにはどうするか、という話。
 基本的にギャグ漫画、だと思う。

 1巻では魔物を調理することが多かったのですが、今回は普通の野菜料理やパンも出てきます。
 しかし作り方が普通じゃなくて、ゴーレムを耕すとか、よく思いつくよね……

 頑固なドワーフ、センシの、
「何かを手軽に済ませると何かが鈍る」
 という言葉が心に残った。

 九井諒子がまさに、何事も手軽に済ませない漫画家だ。
 適当なところが一つもない。
 設定が考え抜かれているし、それを表現する画力も素晴らしい。

 ファンタジーか食べ物、どちらかが好きならきっと楽しめると思います。
 ぜひどうぞ♪
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:09| 読書 | 更新情報をチェックする

2015年08月15日

花椒風味のブリ茶漬け

【材料】
ご飯 茶碗1杯分(冷ご飯ならあたためてから使う)
野沢菜茶漬け 1袋
ブリの梅煮 半切れ
熱湯 茶碗1杯分
花椒(もしくは山椒)の粉 2〜3ふり

 いやまあ、ただお茶漬けにブリと花椒粉を加えただけなのだけど、これが、
「料亭か?!」
 と思うほど美味かった。

「ブリ入れるなら花椒粉かけなよ」
 と提案したのはDちゃん。
 相変わらず食べ物の組み合わせを考える能力がすごい。

 冷ご飯と少しの残り物しかなくても、絶望することはない。
 こんな希望と可能性があるのだ。
 感動!!

「また大袈裟な」
 ってDちゃんには笑われたけど。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 20:09| 料理・食べ物 | 更新情報をチェックする

目の見えない彼氏の視線

 私の彼氏のヨシさんは目が見えない。
 付き合い始めて間もない頃、ヨシさんがテーブルの上のどら焼きを触り、ニヤリ、と笑って食べ始めるのを見た。

 私はエサを仕掛けるようにテーブルにどら焼きを置き、じっとヨシさんを観察した。
 ヨシさんの指がどら焼きをかする。

 ヨシさんはニヤリとして、見えないはずの視線をピタリとこちらに向けた。

「君は今、嬉しそうに僕を見てるね?」
「どうして分かるの?!」
「そんなに鼻息が荒くちゃね」
「え〜っ!」

 ヨシさんが持っているどら焼きを、私は一口食べた。
「美味しい?」
「どうして食べたって分かるの?」
「齧った振動。咀嚼音」

「愛ってすごい!」
「いやこれ、普通だよ。確かに君は分かりやすい」
 ニヤリ。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:52| ショートストーリー | 更新情報をチェックする

2015年08月14日

映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」感想

 昨日満員で入れなかった映画はこれです。
 午前中開始の回に行ったら席を確保出来て、ホッとしました。

 キューバのミュージシャンたちの音楽と人生を追ったドキュメンタリー。
 1999年に公開されたもののリバイバル上映。
 私は今回初めて見ました。

 最初からずっと泣きっぱなしで、最後は号泣。
 悲しい話ではないのだけど、音楽とミュージシャンたちのたたずまいが素晴らしくて、極度に感動した状態が最初から最後まで続いたのだと思う。
 もう、心をぐわんぐわん打たれた。

 音楽に込める感情(愛情やユーモア)
 それを表現するための技術
 力強い演奏をするための体
 そんな心・技・体を、全員が恐ろしく高いレベルで持っていて、息がピタリと合っている。
 複雑なリズムのやり取りを、まるで日常会話のようにすいすい交わしてゆく。

 中でも最も気に入ったのは、ボーカルのイブライム・フェレール。
 会話の最中、すごく自然に歌を歌い出す。
 まるで体に歌が詰まっていて、フタを開けた途端、ふわっとあふれてしまうみたいに。
 こういう人こそが本物の歌手だ。

 後半、彼らは「忘れ去られていた老ミュージシャン」だったと紹介され、エッとなった。
 こんなすさまじい音楽家たちを忘れてしまうってどういうことだろう。
 社会のせい? 貧しさのせい?
 それより何より、彼らは「老ミュージシャン」なのか?

 確かに「俺は5歳の頃に葉巻を始めて、85年吸い続けている(=つまり90歳)」なんて人が出てくるし、よく見ると、顔はみんなおじいちゃんである。
 しかしあまりにも演奏がパワフルで、彼らが「老ミュージシャン」とは全く思えない。
 疲れないのかな? 仲間とリラックスして楽しくやるから平気なのかな?
 ムダな力が一切入ってないのかな?

 とにかく奇跡のような演奏風景だった。

 映画に行く前に家で予告編を見ていたら、Dちゃんが、
「あっ、タラバガニの曲だ!」
 と言う。

 メインで使われている曲(Chan Chan)の歌詞の一部が、
「……タラバガニ〜♪」
 と聴こえるのだ。
 そのせいで「タラバガニ〜♪」って脳内で叫びながら号泣したよ……

 音楽好きな方にはたまらない映画だと思うので、機会があればぜひどうぞ。
 リバイバル上映は渋谷Bunkamura内のル・シネマで8/14(金)まで。
 DVDも出ています。

 映画館で見られると感動もひとしおなので、またリバイバル上映があると良いですね!
 
posted by 柳屋文芸堂 at 01:44| 映画・映像 | 更新情報をチェックする

2015年08月13日

本日の失敗

1、渋谷で道に迷う
 渋谷駅、手近な出口から出てなんとなくこっちかな? という方向に進んでいったら、何故か高速道路の左側を延々と歩くことになり、「初台」なんて表示も出てくるし(全然違う駅じゃん……)仕方なくタクシーに乗ったら戻るのに車でもずいぶんかかった。私、どこまで行っちゃったの。

 教訓:渋谷で適当に動くんじゃない!! 地図を持ってゆけ! 駅の出口は慎重に選べ!

 渋谷は駅構内だけでなく周辺全体が迷路になってるんですな。
 もう天然(?)の迷宮として世界遺産に登録されてしまえ。

2、見たい映画が見られなかった
 そんな訳で、上映開始の数分後にタクシーで映画館に到着。
 うう、最初の部分見られなかった…… と思っていたらなんてことない、満席で入れなかった。
 こんなことあるんだ。汗だくの徒労。

 教訓:自分のマニアックさを過信しない。時には人気作にぶつかることもある。
    映画館には早めに行こう。予約が取れる時は取ろう。

3、チケットを買わなかった
 帰宅後調べて分かったのだけど、この映画館、ネット予約がちょっと面倒だった(他の映画館が簡単なのかは滅多に映画を見ないので知らない)その場に行ったのだから、別の日のチケットを買っておけば確実に見られたのに。

 教訓:映画を見る時は、その映画館の席予約のシステムを調べておこう。

4、ダロワイヨのカフェに入った
 これは失敗というほどでもないが、別にこんな高い店に入る必要なかったよな、と頭が冷えてから思った。とにかく一回落ち着きたくて、あ、パリのガイドブックで見た名前、とふらふら入店。パンが美味しい。料理とお茶(紅茶)はまあまあ。ケーキはDちゃんのが美味し過ぎたため、イマイチに感じてしまった。

 都心で、セットで色々付くことを考えれば、良心的な価格かもしれない。
 都会って、高いのに不味くてえらいガッカリすることが多々あるからな。
 まあ、土地代を食べているんだからしょうがない。
 美術館に入っているレストランにけっこう悲しい思い出が多いぞ……

 紅茶がポットにカップ3杯分入っていたので(これは嬉しい!)
 飲み終えるまで小説書きがはかどった。
 それだけで今日はもう大逆転の大満足です。

 映画、次は入れますように。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:54| 旅行・お出かけ | 更新情報をチェックする

2015年08月12日

平和のすいとん

 ラジオを聴いていたら
 戦時中の食事として「すいとん」を紹介していた

「伯母のすいとん……!」

 不謹慎で申し訳ないけれど
 私はつい、にっこりしてしまう

 実家では
 夕食によく「すいとん」が出た

 肉、青菜、にんじんに、しいたけとネギを入れ
 塩としょうゆで濃いめに味を付けたすまし汁

 固めにこねた小麦粉をスプーンですくい
 ぐらぐら煮える汁の中へ
 ぼとり、ぼとり
 と落としてゆく

 ラーメンどんぶりにこれをよそい
 食べる時には七味唐辛子をぱらり

 肉と野菜のうまみがたっぷりの汁に
 むちむちした小麦粉団子の歯ごたえ

 戦時中では絶対あり得ない

 食糧難と東京大空襲を生き抜いた伯母が
 ひもじい戦争の記憶を塗りつぶすように作った

 美味しい美味しい
 豪華なすいとん
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:12| ショートストーリー | 更新情報をチェックする