2016年01月30日

気になっている映画の予告



 公式サイトはこちら
 このチラシが0.01秒ほど視界に入っただけで、
「あっ、ゲイ映画だ!」
 と気付いた私は筋金入りの腐女子だと思う。



 公式サイトはこちら
 怖そうだからたぶん見ないと思うのですが、架空の日本のアニメ「魔法少女ユキコ」とそのコスプレ・主題歌が出てくるのが面白い。
 スペインの映画です。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:51| 映画・映像 | 更新情報をチェックする

クストリッツァ監督特集上映「SUPER8」感想

 音楽ドキュメンタリー。
 うーん、アンダーグラウンドほどじゃなかったかな……
 何となくドラムのリズムがもたれているように聞こえたのだけど、気のせいかしら。
 終わりの方のミュージック・ビデオっぽい映像はステキだった。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:37| 映画・映像 | 更新情報をチェックする

2016年01月27日

クストリッツァ監督特集上映「アンダーグラウンド」感想

 映画「アンダーグラウンド」の舞台は1940年代〜90年代のユーゴスラヴィア。
 今の若い人は学校でユーゴスラヴィアのこと教わるんですかね?
 もう地図にはない国で、現在はスロヴェニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、セルビア、モンテネグロ、コソヴォ、マケドニアに分裂しています。

 ストーリーを大まかに説明すると……

 1941年、ユーゴスラヴィアの首都ベオグラードは、ナチスの空爆で破壊された。
 混乱の中、裏稼業でボロ儲けをしているマルコとクロ。
 クロはナチスの将校を銃撃し、将校の恋人ナタリアを誘拐する。

 ナタリアと結婚しようとするクロ。
 しかしマルコはクロを地下の武器工場に押し込め、
「まだ地上ではナチスとの戦いが続いている」
 とウソをついて地下から出さないようにし、ナタリアを自分のものにしてしまう。

 第二次世界大戦終結後、ユーゴスラヴィア政府の幹部となったマルコ。
 クロを戦争で死んだ英雄に仕立て上げ、その逸話が映画化されることになる。

 地上に出てきたクロは映画の撮影を現実と勘違いし、撮影現場でナチスの将校役の男を銃殺する。
「これこそがリアルだ!」
 と大喜びする監督……

 うーん、難しいなぁ。
 実際はクロの奥さんと息子や、ナタリアの弟やマルコの弟など、数え切れないほどの登場人物が出てくるし、それ以上に動物が出てくるし、エピソードも盛り沢山。

 この映画に印象が最も近いのは「ゲルニカ」だと思う。
 スペインの町ゲルニカへの爆撃に対する憤りから生まれたピカソの絵。
 戦争を描いていながら全然リアルじゃない。

 人間や動物はデフォルメされ過ぎているし、ぱっと見でそれが何なのか判断出来ない抽象的な線も多い。
 それでも燃え上がる町の人々の、苦しみや混乱がはっきりと伝わってくる。

 1990年代に入り、ユーゴスラヴィアでは内戦が勃発。
 再び破壊された町でマルコとナタリアは焼死する。
 クロは井戸に飛び込み、深い水路をたどって、不思議な水辺の土地に辿り着く。

 そこには何十年も前にお産で亡くなったクロの奥さんが待っていた。
 行方不明だった息子も、息子のお嫁さんも、マルコやナタリアも元気で、車椅子に乗っていたナタリアの弟は歩けるようになっており、ナタリアとダンスを始める。

 ここは天国なんだ。
 そう気付いた途端、私の目から涙がボロボロこぼれた。
 死ぬことでしか辿り着けない理想郷。
 ここでしか、ユーゴスラヴィアの人々は仲良く暮らすことが出来ない。

 激しいブラスバンドの音楽に合わせてみなが踊り狂う中、どもりだったマルコの弟がくるりと振り向き、雄弁に語り出す。

 苦痛と悲しみと喜びなしには、子供たちにこう語りかけられない。
 昔、あるところに国があったと。




 何年か前にラジオで流れたこの映画のテーマ曲が気になって、タイトルをメモしておいたのです。
 恵比寿ガーデンシネマでこの「アンダーグラウンド」を含めたエミール・クストリッツァ監督特集上映をやると知り、
「どんな話か知らないけど、まあミュージック・ビデオを見るような気持ちで」
 と行ってみた。

 そうしたらまあ、久々に「とんでもないもの見ちまった!」って感じでした。

 エミール・クストリッツァ監督特集上映は2月12日まで。
 公式サイトはこちら

 ウソと狂気と真実が渾然一体となって炸裂する、強烈な物語。
 見て損はないと思います。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 15:35| 映画・映像 | 更新情報をチェックする

2016年01月23日

読んだ漫画2015(自分用メモ)

1
九井諒子
ダンジョン飯1
エンターブレイン
九井さん初の長編。面白かった! RPGに出てくるような魔物を調理して食べる、というあり得ない設定なのに、画力と解説の細かさで実際にやれるような気がしてしまう。だまされる心地良さが素晴らしい。次巻も楽しみ。

2
中村光
聖☆おにいさん11
講談社
写真にうっかり写ってしまった成仏してない落ち武者を、スタンプでロングヘアの女の子に見せるところが面白かった。

3
雲田はるこ
昭和元禄落語心中7
講談社
菊さんが脇役になり、興味を失ってしまうのでは…… と心配していたのだけど、全く問題なかった。展開が上手い。愛し合って結婚した訳じゃない与太郎と小夏に夫婦の絆が芽生え、ページを追うごとにそれがより強く、かけがえのないものになっていくのが伝わってきて、じーんとした。こういう愛情のあり方って、昔はよくあったんじゃないかな? お見合い結婚の夫婦とか。最近は「恋から愛、愛から情」の流れが当たり前になっていて、他の愛の形はあまり描かれない。そういう「少し昔」の空気に思いを馳せられるのも素敵だ。昭和ロマン。この巻に出てくる噺は「寿限無」「時そば」「明烏」「錦の袈裟」「反魂香」「居残り」

4
オノ・ナツメ
子連れ同心
小学館
ほのぼの。身近な人のぬくもり。ちょっぴり切ない場面も。オノ・ナツメは良いねぇ。

5
中村光
聖☆おにいさん12
講談社
バナー広告の話が可笑しかった。

6
NAXOS JAPAN(作)・IKE(画)
ベートーヴェン4コマ劇場 運命と呼ばないで
学研パブリッシング
ベートーヴェンがパワフルな人間として描かれているのが良い。公式サウンドトラックも買ってもらって聴いている。年末、聞きたいラジオ番組が少なかったから、これがあって本当に助かった。

7
石井あゆみ
信長協奏曲1
小学館
サブローのキャラが良い。

8
雲田はるこ
昭和元禄落語心中8
講談社
菊さんの成長だけでなく老いまで描くとは…… すごい。この巻に出てくる噺は「初天神」「明烏」「芝浜」「東の旅・発端」「愛宕山」「野ざらし」

9
九井諒子
ダンジョン飯2
KADOKAWA
ゴーレムを耕すとか、よく思いつくよね…… 頑固なドワーフ、センシの「何かを手軽に済ませると何かが鈍る」という言葉が心に残った。

10
中村光
荒川アンダー ザ ブリッジ15
スクウェア・エニックス
いよいよ完結! あれだけ散らかしまくった話をよくまとめたなぁ、お疲れ様でした、という感じ。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 23:01| 読書 | 更新情報をチェックする

読んだ本2015(自分用メモ)

1
小川洋子・河合隼雄
生きるとは、自分の物語をつくること
新潮文庫
「家を買わないの?」と色んな人に尋ねられるのが不思議だった。自分が何故小説を書こうとするのかも不思議だった。この二つの疑問に関係があるなんて思いもしなかった。この本を読んで、ようやく意味が分かった。「結婚したらローンを組んで家を買う」という物語を信じている人が大勢いるのだ。これまでこういう現実的な人生設計を「物語」とは認識出来なかったのだけど「RPGの世界に行ったらレベルを上げて魔王を倒す」というのと同じ構造だよね。私は世の中にあらかじめ用意されている物語(生き方)がいまいち心身に馴染まなくて、その違和感を物語(小説)の形に変換し、解消することでどうにか生きているのだと思う。既製服が体に合わないから自分で服を作るような感じだろうか。既製服に着心地の悪さを感じる人は少なくないと思う。全部自分で作るのは大変だから、 たいていは今あるものを仕立て直すのだろう。物語を読むのはそのためなのかもしれない。架空の物語を参考にして、多くの人が信じている物語に、自分用の修正を加えること。

2
新元良一(他多数)
英語で読む村上春樹 2014年7月号
NHK出版
藤井光の連載「翻訳をめぐる翻訳」の「『ほんやくコンニャク』を翻訳出来ない」という話が面白かった。

3
大橋洋一(監訳)
ゲイ短編小説集
平凡社ライブラリー
同性愛嫌悪やら女性嫌悪やら嫌ってばかりで疲れてしまった。D.H.ロレンス「プロシア士官」の肉体描写は悪くなかった。

4
阿刀田高
コーランを知っていますか
新潮文庫
コーランはあまり物語的でなく、法律に近い感じがした。

5
深沢七郎
言わなければよかったのに日記
中公文庫
深沢七郎に興味があったので読んでみた。学問を持たずに生きてゆく心細さを感じた。学問なんて無くても何だって出来るのに、無いとあちこちでドギマギする破目になるのだ。

6
大橋歩
くらしのきもち
集英社文庫
大橋歩のイラストが好きなので買ってみたのだけど、文章はあまり好みじゃなかった。新しい発見や驚きが感じられないし、笑えるわけでもない。残念。

7
武田百合子
ことばの食卓
ちくま文庫
枇杷の話が良かった。皮膚をつたう汁の感触。タンと鳴る舌の音。食べ物描写は味覚だけでなく五感全てを刺激するようにすると、目の前にあるように思えて美味しそうだ。

8
大場さやか
明日、また
欠片舎
文学フリマ金沢で購入。全く知らないサークルだったけど、冒頭が好みだったので。若い頃に感じていた不安と希望を思い出させる、誠実な小説だった。

9
牟礼鯨(他多数)
逃避癖のための句誌</haiku id="02">
西瓜鯨油社
真乃晴花さんの「春よ来い願うも手には同人誌」という句が良かった。

10
村上春樹(編・訳)
セロニアス・モンクのいた風景
新潮社
モンクは自分の感情を一切ごまかせない人で、本人も周囲もさぞかし大変だったろうと思う。でもそういう人だからこそ、ごまかしのない、彼だけの音楽を生み出せたのだろう。

11
残雪
かつて描かれたことのない境地
平凡社
残雪の小説を読む時間は、他では得られない、特別なものだ。覚醒したまま夢を見るように読んだ。

12
シャーリイ・ジャクスン
丘の屋敷
創元推理文庫
相変わらず狂ってて最高!

13
くまっこ(他多数)
ぼくたちのみたそらはきっとつながっている
象印社
くまっこさんの「ゆきのふるまち」の世界観を元にしたアンソロジー。まりもさんの「楢の薫り、楓の音」、久地加夜子さんの「DeepWater」が好みだった。装丁も素晴らしくて、同人誌でもここまでやれるのか、と勉強になった。

14
くまっこ
ゆきのふるまち
象印社
私はアンソロを読んだ後にこちらを読んだ。出ることが難しい自分の町。見えるけれども行けない隣の町。町の話であると同時に「自分」と「他者」の暗喩のようにも感じられる。空想の中でしかたどり着けない他者。そこでようやく知ることになる日常の美しさ。読んでいるうちに自然と目が潤む。

15
くまっこ
つきのこ
象印社
現実だと思っていたものが急に背景のようになってしまう場面が好き。

16
村上春樹
ノルウェイの森(上)
講談社文庫
悲しい話のような予感がして今まで避けていたのだけど、想像していたよりずっと楽しい話で、大好きになった。

17
村上春樹
ノルウェイの森(下)
講談社文庫
終わり近くの「我々は生きていたし、生きつづけることだけを考えなくてはならなかったのだ」という文章、私の心をこれからも支えてくれる気がする。

18
添嶋譲
インスタント・リプレイ
空想少年はテキストデータの夢を見るか?
文学フリマ金沢で購入。金沢周辺が舞台になっている掌編集。帰りの新幹線の中で地図を広げて場所を確認しつつ、さっきまで歩いていた(もしかしたら二度と行けない)街を思いながら読むのがすごく幸せだった。ヨコヤマと付き合っている「僕」が可愛い……

19
小泉哉女(責任編集)
Text-Revolutions2公式アンソロジー「再会」
Text-Revolutions準備会
ムライタケさんの「ナイス・トゥー・ミー・チュー」が素晴らしかった。

20
村上春樹
職業としての小説家
スイッチ・パブリッシング
文章の完成度を高めるためにこんなに何度も書き直すのか、と驚いた。直す時の時間のかけ方、他人の指摘の使い方など、勉強になった。

21
村上春樹
ラオスにいったい何があるというんですか?
文藝春秋
なかなか旅に出られないので、代わりに紀行文を読む。

22
大坊勝次
大坊珈琲店
誠文堂新光社
大事な仕事のために明確にしなければいけないことがある、という意志から生まれる言葉は力強く、美しい。「感じた途端に消えてしまうような甘みを出したい」とか。

23
世津路章
八奈結び商店街を歩いてみればー夏やで!ー
こんぽた。
なずなとユキの化粧の話が一番好き。世津路さんの描く憎しみって凄まじいなと思う。この一冊だけでも楽しめたけど、秋の話に続くらしい。

24
世津路章
あの絵と同棲するPさんの弁明
こんぽた。
冒頭が魅力的。読者に向かって冷ややかに語りかけるような文体が作品の内容によく合っている。八奈結び商店街とはずいぶん違う作風で、色んな書き方が出来る人なんだなぁ、と驚く。共通するのは理解不能な他者への苛立ちかな……

25
世津路章
おなかがすいて眠れぬ夜に
こんぽた。
世津路さんが開催した「俺のグルメFESTIVAL」のアンソロジー。全作品食べ物がテーマだから、それぞれの世界の切り取り方の違いがはっきり見えて面白い。

26
新元良一(他多数)
英語で読む村上春樹 2014年8月号
NHK出版
神宮球場に行きたい。

27
大島薫
ボクらしく。
マイウェイ出版
性別という謎は何故こんなにも私を夢中にさせるのだろうな。実際に苦しめられているからかもしれない。

28
松永美穂
誤解でございます
清流出版
資料として。

29
睡蓮・C・野村
いままでの道、これからの道
睡蓮・C・野村
「睡蓮・C・野村」が作者名なのかサークル名なのか不明。鉄道擬人化。サンダーバードが可愛い。

30
睡蓮・C・野村
登場人物紹介読本3.0
睡蓮・C・野村
イラストが付いていて分かりやすい。

31
木山直子
熊本あるある
TOブックス
資料として。

32
唐橋史
青墓
史文庫
中世の日本が舞台で、古風な言い回しを使っているのだけど、少しでも読みにくそうな単語には全てふりがなが振ってあって、読みやすかった。この親切心、見習いたい。第二話に出てくる犬君が可愛い。

33
西乃まりも
ギャラクシィ少年の社会見学記
a piacere
読んだ後、自分の子供時代の話をしたくなるのが面白い。

34
横山三四郎
ロスチャイルド家
講談社現代新書
社会の変化と政治を先読みしてぐんぐん財力を付けていくところが面白かった。

35
大友良英
学校で教えてくれない音楽
岩波新書
音楽のとらえ方が広く深くなる良い本だった。これを読んで、小説を書くことも音楽だ、と確信した。

36
野村哲也
イースター島を行くーモアイの謎と未踏の聖地
中公新書
この夏は旅行出来なかったので、代わりにこの本に乗ってイースター島へ行ってきた。新書千円の旅。安いな。美しい写真がいっぱいで、新書サイズだからどこにでも持っていきやすいし、本当にありがたい夢の乗り物だった。モアイの間を紐パンの屈強な男たちが駆け抜けるトライアスロンが素敵。

37
茂木大輔
オケマン大都市交響詩
中公文庫
資料として。

38
高森純一郎
帰るべき国
高森純一郎
今まで読んだ創作文芸同人誌(たぶん千冊くらい)の中で、一番ワクワクした! アマチュアの作品で、これほど「次、次はどうなるの?」と思わせてくれたのは初めて。買った時は「こんな分厚い本、読み切れるかなー」と心配だったけど、全く問題なかった。信用して良いのか分からない昔の女が、繰り返し玄関の戸を叩く。「同志、安心してください。私です」くぅっ……

39
高森純一郎
賢人支配の砂漠
高森純一郎
ドバイの話。地位ある人々が家事のような手を動かす仕事を嫌うのが興味深かった。指や体を動かさないでいると、頭も動かなくなりそうで怖いなと私は感じるのだけど、それは職人の町の考え方なのかもしれない。

40
高森純一郎
半島と海峡の狭間で
高森純一郎
韓国と台湾の話。それがどんなものであれ、一つのイデオロギーに染まってしまうのは恐ろしい。大切なのは個人と個人が丁寧に向き合うことだ。高森さんの描く恋愛は慎み深くて毎度良いなぁと思う。「韓国では、相手に遠慮なく迷惑をかけられるかどうかが、時として人間同士の信頼度を測る尺度になる」というセリフが心に残った。

41
氷砂糖
born to sing
氷砂糖
幻想的でありながら、現実の存在もしっかり感じる不思議な掌編集。「女の子は」という悪魔と人間の女性の恋愛、というか恋愛になる直前っぽい話が絶妙で、可愛くて、素晴らしかった。

42
並木陽
冬至の歌声、夏至の踊り
銅のケトル社
ポーランドとアイルランドの話。話の構成がヨーロッパの昔話っぽくて素敵だった。

43
ルピシアだより編集部(編)
世界のお茶専門店ルピシア お茶を楽しむ
ルピシア
ルピシアのサイトでお茶を注文したらおまけで付いてきた本。「利休にたずねよ」を書いた山本兼一さんへのインタビューの中の「茂木健一郎さんは「胎内回帰」と呼んでいましたが、茶室というのは、どこかそんな感じのする空間なんです。たぶん、人は時にそういう「異界」の存在を必要とするのだと思います。そして、本当は、絵一枚、花一輪でも異界をつくることは可能なのです」という文章が印象的だった。

44
大澤一生(編)
フリーダ・カーロの遺品ー石内都、織るように
ノンデライコ
ドキュメンタリー映画(監督:小谷忠典)のパンフレット。やっぱり石内さんの写真良いなぁ。文月悠光さんの詩も良かった。

45
コンパス(編)
氷の花火 山口小夜子
コンパス
ドキュメンタリー映画(監督:松本貴子)のパンフレット。紹介映像の「服が歩き方を教えてくれる」というようなセリフに惹かれて見に行った。小夜子さんは本当に綺麗。資生堂ポスターの、写真に添えられたキャッチコピーに懐かしさを感じる。「秋という部屋の入口には白い花が飾ってあります」とか。今と違ってがっついてないよね……

46
国立能楽堂営業課(編)
国立能楽堂 No.369 2014.5
独立行政法人日本芸術文化振興会
能「邯鄲」を見た時に買ったパンフレット。詞章とあらすじと解説しか載っていないので、これより檜書店の「対訳でたのしむ」シリーズを買った方が理解が深まると思う。

47
三宅晶子
対訳でたのしむ 融
檜書店
これでばっちり予習して行ったら、実際の舞台を見ている時に「脳内能の方が良かった……」とがっかりしてしまった。見る前は解説だけ読んで、舞台見つつ対訳読んで、その後細かい単語もじっくり読んで復習、という流れにした方が能を楽しめるかもしれない。まあ、この対訳シリーズだけ読んで脳内能を開催し続ければ、チケット取るより経済的よね。

48
須藤健一(監修)
国立民族学博物館展示ガイド
国立民族学博物館
2014年7月に出た追加版。国立民族学博物館にファイルを持っていってもらってきた。

49
長谷川明
インド神話入門
新潮社
これ、昔バイトで知り合った女の子に借りたんだよね…… 返したいのだけど、どうしたら良いのか。タイフェスに誘おうとメールしたら届かなくて、エッ、となってそれっきり。寂しいのう。

50
アヤキリュウ
お菓子箱ロボット その1
風の舟

51
アヤキリュウ
お菓子箱ロボット その2
風の舟

52
アヤキリュウ
お菓子箱ロボット その3
風の舟

53
アヤキリュウ
お菓子箱ロボット その4
風の舟

54
アヤキリュウ
お菓子箱ロボット その5
風の舟
この5冊で完結。メチャクチャ可愛い絵本。精神的な深さを感じるセリフや、生活実感のこもった描写があるのも良い。テキレボで購入。アヤキリュウさんにお会い出来て嬉しかったなぁ!

55
なのり・まりも
A PIACERE 3 2012 Spring
a piacere
なのりさんの「面影橋」とまりもさんの「記憶の棲む森」が入っている。この二人が描く物語はいつも本質的で深みがある。そして美しい。自分ではどうにも出来ない自分の心。読むと旅をしたような気持ちになる。遠い土地でありながら、自分の奥底でもあるような場所に。

56
らし
雨の日めくり
おとといあさって
雨が降った日だけページをめくる本。卓上カレンダーのように立てられるので、コンポの上に置いて5月〜7月頃に楽しんだ。最初は雨がなかなか降らずうずうずし、梅雨は雨続きで気が滅入ったのだけど「雨の日めくりがめくれる!」と思うと気が晴れた。コンセプトだけでなく内容も素晴らしい。ドン=デンデンが格好良く、夏の訪れは美しく、ラストは切なかった。

57
らし
嘘つきの赤い鳥
おとといあさって
ついのべ集。素敵な物語がいっぱい。未来から来た料理の話が一番好き。

58
森村直也
楽園の子供たち1ー島歴91年9月ー
HPJ文庫

59
森村直也
楽園の子供たち2ー島歴94年9月ー
HPJ文庫

60
森村直也
楽園の子供たち3ー島歴97年9月ー
HPJ文庫
秘密のある島。謎めいた儀式。掟。森村さんの作品で一番好きだ。続きもので、この巻が折り返しとのこと。

61
森村直也
巣くうものたちへの賛歌
HPJ文庫
森村さんの頭の中には地下都市があって、その様子がはっきり見えるのだろうな、と思う。

62
山口高史(作)・煉獄ゾルタン犬(画)
花粉SF
無敵スター
文学フリマ金沢で購入。有名なSFを花粉症とからめてパロディにした本。可笑しい。

63
琴坂映理
猫の宝島 トパゾン島探検隊〜トパゾン島の秘密〜
琴坂映理
絵本。ドラゴンが可愛い。

64
高橋百三・武田若千
温泉卵と黙黙大根 vol.30
温泉卵と黙黙大根

65
高橋百三・武田若千
温泉卵と黙黙大根 vol.31
温泉卵と黙黙大根
vol.30、vol.31で前後編になっている、武田若千さんの「水琴窟」が良かった。

66
ぶりお
将軍
ぶりお
上手いなぁ。

67
ぶりお
スーパーパワー
ぶりお
男の子!

68
ナカナカ
満ち足りたわたしの空洞
ナカナカ
「わたしは困ったとき、適切な人に助けを求めることができる」という文章が心に残った。これは大事なことだし、意外と出来ない人が多いように感じる。

69
ナカナカ(ナクナク)
ある自閉症スペクトラムの人の話
ナカナカ(ナクナク)
68と同じ人なのだけど、ナクナクが筆名なのかサークル名なのか不明。「知識は、わたしに対して、怒ったり、怒鳴ったりひどいことを言ったりしません。だから、本が大好きです」というの、私も心底そう思う。

70
Soup Stock Tokyo
Soup Stock Tokyo 2015 April
Soup Stock Tokyo
Soup Stock Tokyoのちらし。毎回インタビューが載っていて楽しみ。写真家ルシール・レイボーズさんの「あなたの持ってる人と違う部分は、あなたの宝物ですよ」という言葉が良かった。

71
Soup Stock Tokyo
Soup Stock Tokyo 2015 May
Soup Stock Tokyo
レポーター竹内海南江さんの「旅は『どんな自分でいれば、いい出会いに巡り逢えるか』を意識すること」という話が良かった。旅だけでなく人と出会う場所ではいつでも言えることだよね。

72
メルヴィン・モティ
ノー・ショー
横浜トリエンナーレ組織委員会
第二次世界大戦中に、エルミタージュ美術館で行われた空っぽの額縁を見て回るツアー(もちろんガイドが説明しながら)についての美術作品についての説明冊子。戦時中でも芸術活動を大事にしたレニングラードの人々の話に胸が熱くなった。

73
まりも
A PIACERE MARIMO BRANCH vol.2
a piacere
a piacereの作品紹介と掌編二つ。「妻の領分」が良かった。夫婦のくちづけ。ホームページで公開されているという「電波女と夜の蝉」を読んでみたい。

74
酒井真帆
氷紋
酒井真帆
小さな歌集。「湿らせたリードを舌に代えたって出せない音が二つあります」というのが良かった。

75
ゆみみゆ
ヒール男子!
愛的財産
前半すごく面白かったのだけど、後半の伏線の回収で説明的になってしまったのが残念だった。「お薦めのランチメニューを訊いているかのような口調」という比喩は良いなと思った。

76
青波零也・砂紅果香
千刺万紅
シアワセモノマニア+rg
やっぱり砂紅果香(高村暦)さんの文章、好きだ〜!

77
たつみ暁
なまけものの石ころ小箱
七月の樹懶
短編集。長年小説を書くことを大切にしてきたのだろうな〜 と思わせる、丁寧でしっかりとした文章。ルーズリーフの話が甘酸っぱい。ルーズリーフという単語だけでもきゅーんとなるよね。懐かしい学生の日々。

78
きと
ごちそうさまです!
be*be
俺のグルメFESTIVAL参加作品集。パンプティングとイクラとウニの冷製パスタが美味しそう。

79
アヤキリュウ
まほろば町EXTRA
ここち亭
お菓子箱ロボットとは全く違う雰囲気の作品。どっちも好きだな。精肉店ミート田中のメンチカツとかコロッケとか、美味しそう。食い物にばかり反応しちゃうな……
 
posted by 柳屋文芸堂 at 14:00| 読書 | 更新情報をチェックする

2016年01月19日

映画「創造と神秘のサグラダ・ファミリア」感想

 130年前から作り続けているスペイン・バルセロナの教会「サグラダ・ファミリア」についてのドキュメンタリー映画です。
 一昨年開催された美術展「建築家・ガウディ×漫画家・井上雄彦」がすごく良かったので、その映画版っぽい感じかな? と思って。

 美術展がサグラダ・ファミリアの設計者である「ガウディ」に焦点を当てていたのに対し、今回の映画の主役は100%「サグラダ・ファミリア」でした。
 ガウディよりも、現在建築に携わっている人々の様子が丁寧に取り上げられています。

 最も興味深かったのは「生誕の門」を手がけた彫刻家、外尾悦郎と、
 「受難の門」を手がけた彫刻家、ジョセップ・マリア・スビラックスの対比。

 外尾は日本人で、スビラックスは地元、スペイン・カタルーニャ出身。
 外尾は「ガウディが見たものを見たい」とわざわざカトリックに改宗して仕事にのぞみ、周囲に調和した像を作り上げる。
 それに対しスビラックスは「私は無神論者」と言い、現代(キュビスム)的なカクカクした形の像を設置し、大論争を巻き起こす。

 ガウディの精神に寄り添った外尾より、自分の芸術を貫いたスビラックスの方がガウディっぽい感じがするのが面白い。
 だってガウディ自身がそういう、我が道を行く人だったのだから。
 外尾の「相手に合わせる」やり方は、非常に日本人らしいなと思う。

 どちらが正しい・間違っているというのではない。
 外尾とスビラックス以外にも、ステンドグラスの設計者や現場の作業員など多くの人がサグラダ・ファミリアで働き続けていて、それを見に世界中から観光客が訪れる。
 サグラダ・ファミリアはまだ完成していないのに。

 サグラダ・ファミリアという建物そのもの以上に、「サグラダ・ファミリアの建設」というプロジェクトが人々を魅了し、引き寄せる。
 作品を作る過程を作品に含めてしまう、前衛芸術の精神に近いものも感じました。

 ガウディのデザインの美しさは、美術展の方が詳しくて、映画はちょっと物足りなかったかな〜
 これはもう、実物を見に行くべきなのかもしれませんね。
 入場待ちの長い行列が映っていたけど……
 大変そうだなぁ。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 16:19| 映画・映像 | 更新情報をチェックする

2016年01月17日

聖護院大根のおかゆ

 冬は大根を使った料理が美味しいですね。
 お正月に食べた三浦大根のなます、良い味だったなぁ。
 三浦大根って年明けるとあっという間に売り場からいなくなっちゃうのよね。
 次の冬まで会えないのか。寂しいなぁ。

 聖護院大根は2月くらいまで出回るようですよ。
 これで作ったおかゆが素晴らしかったのでご紹介。

【材料】
 米 1カップ
 聖護院大根 小さめ1個
 サラダ油 大さじ1
 豚ひき肉 100グラム
 水 1.2リットルほど
 しょうが 1片
 長ネギ 2〜3本
 塩 大さじ2ほど

【作り方】
1、米は研いでおく。
2、聖護院大根は皮を厚めにむき、千切りにする。
3、巨大な鍋を用意し(←重要)サラダ油で豚ひき肉を炒める。
4、肉がパラパラになったら米と水を入れてフタをし、沸騰させる。
 (泡立って吹きこぼれることがあるので注意)
5、聖護院大根の千切りも投入し、再び沸騰させる。
6、しょうがと長ネギも千切りにし、投入。
7、塩を入れ、味見をして美味しかったら完成。

 美味しくなかったら永遠に完成しないんですかね……
 いや、たいてい美味しく出来ると思います。
 ひき肉・しょうが・長ネギでちょっぴり中華風の味わい。

 この料理、普通の大根でも良いのですが(いつもは青首大根で作ります)
 聖護院大根を使うと甘〜く仕上がるのです。
 寒い夜にいかがでしょうか。

 あと聖護院大根と聖護院かぶは形は似ていても別のものだから気をつけてね。
 聖護院大根は大根だし、聖護院かぶはかぶです。
 当たり前ですが。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 22:11| 料理・食べ物 | 更新情報をチェックする

2016年01月15日

竹田圭吾さん

 ジャーナリストの竹田圭吾さんが亡くなりましたね。
 彼がどれくらい有名なのか分からないのですが、私は毎週ラジオで声を聴いていました。
 亡くなる一週間前にも苦しそうな声で出演していて、でもまさかすぐに亡くなるほどの体調とは思わなかった。
 辛かったろうな、でも最後の最後までニュースを伝える現場にいたかったんだな、と。

 津田大介(←何故かこの人は呼び捨て。ごめん)がナビゲーターを務めた追悼番組も良かった。
 思い出や、竹田さんが言いたかったであろうことを語り、第一回目の出演時の声、最終回の声を流して、
「最後までよく泣かずにやり切った、津田大介!!」
 とこっちは涙ぐみながら思いました。

 この津田っちが公開してくれた竹田圭吾さんへのインタビュー(これ)の中に興味深い文章があったので引用する。

竹田:ニュースメディアというのは、空気の温度を調整するエアコンディショナーであるべきだと僕は思っているんですね。ある報道が過熱して空気が熱くなりすぎれば冷やさなければならないし、逆に空気が冷え切っていたら「このニュースはこんなに大事なんだよ」と温めて、ちょうどいい温度に調整しないといけない。

 ニュースって何のためにあるのだろう、と時々不思議に思っていた。
 世の中にとって必要なのは何となく分かるのだけど、具体的にどんな役割を持っているのか上手く説明出来なかった。
 単なる野次馬根性では、と感じる時もあるし。

 「エアコン」と言われれば納得がいくし、確かに必要だと思う。
 社会というのはどちらかに偏って加速する時が一番恐ろしいのだから。

 重要な問題を広く知らせ、それについて人々が冷静に考えるための手助けをするものなんだなと。
 エアコンになってない、真夏に暖房をかけるようなメディアの方が多い気がするけど。

 竹田圭吾さんが教えてくれたもう一つのこと。
 それは彼の大好物「赤福氷」
 あの赤福が販売しているかき氷で、夏に三重か愛知に行かないと食べられないみたい。
 竹田さんがラジオで嬉しそうにかき氷談義していたのを思い出しながら、いつか食べてみたいです。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 13:18| ラジオ | 更新情報をチェックする

2016年01月09日

正月っていつまで?

 今日、ようやく年賀状を全て出し終えました。
 トロくてすみません。
 いや、私がトロいんじゃなくて世界の進む速度が早過ぎるんだ……

 年賀状っていつまで出せるのかな? と広辞苑で調べてみた。

 ねんが‐じょう【年賀状】
 年賀のために出す書状。年始状。


 はて、年賀の定義は。

 ねん‐が【年賀】
 新年の祝い。年始の祝賀。


 新年っていつまでよ。

 しん‐ねん【新年】
 あたらしい年。改まった年。年の始め。


 うーん、曖昧だなぁ。
 ならばと「正月」を引いてみた。

 しょう‐がつ【正月】
 1年の1番目の月。いちがつ。むつき。また、松の内をいう。


 松の内っていつまで?

 まつ‐の‐うち【松の内】
 正月の松飾りのある間の称。昔は元日から15日まで、現在は普通7日までをいう。


 いつの間に縮小されたの?! 15日までで良いじゃん!!
 クリスマスなんてハロウィンが終わった後2ヶ月近くやってるんだから、もう旧正月(今年は2月8日らしいです)まで正月気分でいようぜ!!

 なんてことをゴチャゴチャ考えたりしているから、年賀状を出すのも遅くなるわけですね。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:08| 季節 | 更新情報をチェックする

2016年01月07日

新しいTwitterのアカウントを作りました

 Twitterアカウント「柳屋文芸堂(@yanagiyabunngei)」のロックが一週間経っても解除されません。
 問い合わせもしているのですが音沙汰なし。

 不便なので新たに「柳屋まんぷく堂(@yanagiyamanpuku)」を作ってみました。
 今のところ普通に使えていますが、どうなることやら。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 19:13| ネット | 更新情報をチェックする