2016年10月05日

映画「そこのみにて光輝く」感想

 ヒロイン千夏(池脇千鶴)の置かれた環境があまりにも悲惨過ぎて、最初ちょっと入り込めないなー という感じだったのですが、登場人物それぞれの恋愛感情が露わになってきたあたりから、割と共感出来るようになりました。

 私が一番良いなと思ったのは、映画全体に満ちる「北海道っぽさ」
 役者さんたち、みんなきちんと北海道の言葉を使ってましたよね?
 自分で話せる訳じゃないから発音が正しかったかまでは分からないけど、「なんも」とか「だべ」とか、か行がちょっと濁ったりとか。

 ぶっきらぼうな達夫(綾野剛)とむやみに明るい拓児(菅田将暉)が、やはり北海道が舞台の漫画「最終兵器彼女」のシュウジとアツシみたいに思えて微笑ましかった。
 そのうち千夏が「はんかくさい女だ」とか言い出すんじゃないかと(言いませんでしたが)

 ロケ地である「函館」が主役の映画だったように思います。
 海も繁華街も、その土地にしかない光を放っていて、美しかったです。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 17:34| 映画・映像 | 更新情報をチェックする

2016年10月01日

One more time, One more chance(映画「怒り」感想)

(※犯人が誰かは書いていませんが、優馬(妻夫木聡)と直人(綾野剛)の話の展開には触れているので、どんなネタバレもイヤ! という人は映画鑑賞後に読んでください)


 山崎まさよしが綾野剛に合う、というのは創作文芸の仲間うちでさんざん話題になっていたことだけど、今日改めて「One more time, One more chance」を聴いてみたらまるっきり優馬のために作られたような曲で、泣きそうになりました。

 唯一違うかな〜と思うのは、相手のことを「わがままな性格」と表現するところ。
 直人はわがままというよりマイペースですよね。
 まあ他人の家に長いこと居候しているくせに、自分の事情を全く説明しないのは「わがまま」と言えるかもしれない(そのせいで「殺人犯なのでは」と疑われる訳ですが)

 「夏の思い出」というのは映画優馬っぽく、
(原作では半年くらい一緒にいるが、映画ではひと夏の恋になっている)
 「これからの僕」を「見せたい」と願うあたりは、原作優馬っぽい。
(映画では優馬は泣いて終わりだが、原作では「俺、もう大丈夫だから」と立ち直る場面が付く)

 優馬の家は「桜新町」にあるので、
「もしかして直人は間違えて『桜木町』へ行ってしまったのでは?!」
 と探しに行くとか……

 優馬と直人が好きな人は「One more time, One more chance」を聴いて(聴き直して)みると良いですよ。
 何となく救われたような気持ちになる。
 音楽の力って不思議ですね。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:56| 映画・映像 | 更新情報をチェックする