2018年07月28日

第7回テキレボレポート(交通・宣伝・販売編)

第7回テキレボレポート(人々編)の続き)

☆交通
 これまで地下鉄の浅草駅を利用していたのですが、毎回大荷物を持って階段を上る羽目に陥ってました。今回、つくばエクスプレスの浅草駅から行ったところ、これが大正解!

 エスカレーターやエレベーターが分かりやすい場所にあってすぐ乗れる。
 浅草ゆかりの文化人、コメディアン、役者などの似顔絵(これ)と解説が見られる。
 浅草らしい雰囲気の、奥山おまいりまち商店街を通るのが楽しい。
 この商店街に「木馬亭」がある。これは江戸川乱歩「木馬は廻る」で知られる木馬館の跡地に作られたもの。
「ここで乱歩と朔太郎が……」
 ってやれる訳ですよ!!

 まあそれはともかく、段差を気にせずに会場までたどり着くことが出来ました。
 二天門のスロープが木製なのがちょっと気になるくらい。
 もっと早くにこっちの駅を使えば良かった……

☆宣伝
 チラシ置き場のチラシがあまり減っていなくて、もっと自分のスペースで頑張って配れば良かったな〜と。あと、別のイベントでも使えるチラシにすれば捨てなくて済んだな〜と。

☆お買い物代行サービス
 お買い物代行サービスの当日にやる作業、どうにか出来てホッとした。
 現在の方法になってからは初めてで、実際にやってみれば「こういうことか」と思うけど、説明を読むだけではいまいちつかめなくて。
 次回は全部袋に入れてチラシを封入したい。

☆その他
 コスプレが華やかだった。
 浴衣・着物姿の方が多かったのも素敵だった。

☆販売
 売上金額が過去最高でした。
 凝った本が多い中、こんな地味な本を手に取って下さる方がいること、本当に感謝します。

IMG_0822.JPG
 
posted by 柳屋文芸堂 at 23:35| 同人活動 | 更新情報をチェックする

2018年07月25日

特別展「縄文―1万年の美の鼓動」感想

 東京国立博物館の平成館で開催中の縄文展に行ってきました〜
 土器だらけだった!
 ちょっと今、石器気分で、土器を見ても上の空だったのだけど(すまん。当時の人々の暮らしぶりの方に興味があって)それでも立体的に盛り上がり、中空部分があったりする縄文土器は迫力があって美しかった。

 他の国で出土した土器は、表面がつるっとしているものが多いらしい。
 縄文土器のように表面に凸凹のある模様を付けるのは、世界でも珍しいようだ。

 会場に少しだけあった石製品(石斧など)と、国立科学博物館の常設展にあった石製のナイフで、石器気分を満たしました。
 楽しい一日でした。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 22:52| 美術 | 更新情報をチェックする

2018年07月22日

ミュージック・マカロン(「蒼衣さんのおいしい魔法菓子」二次創作)

 服部匠さんの「蒼衣さんのおいしい魔法菓子」のシェフパティシエである蒼衣さんが作ったお菓子を、私の小説「翼交わして濡るる夜は」の登場人物である司と翼が食べるという二次創作。ミュージック・マカロンは柳屋文芸堂の創作魔法菓子です。

***************

「出張のお土産」
 箱を開くと、真っ黒いマカロンが並んでいる。
「黒だけ?」
「食べてみてよ」

 司はこれを名古屋市近郊の住宅街にある洋菓子店で買った。
「音符草の実のコンフィチュールが挟んであります。一口囓ると、その人が一番好きな音楽が聞こえて来るんです」
 パティシエが勧めるまま試食をすると、まるで目の前で弾いているかのように翼のピアノの音が鳴り響いた。思わず店内を見回す。ピアノはなく、もちろん翼もいない。急激に寂しさがこみ上げて、司は大慌てで東京に帰ってきた。

 翼はマカロンをつまみ、大きく口を開けてぽいっと放り込んだ。
「どう?」
 味を確かめる顔でモグモグしていたが、突然立ち上がって電子ピアノの前に行き、弾き始めた。

 それは司の知らない曲だった。美しい、不安を誘う主旋律を、あたたかい和音が支える。悲しげな高音が加わって、主旋律と会話するようにからみ合い、明るく転調して消えてゆく。

「これ、僕の音楽でも司の音楽でもないよ」
「え?」
「重た〜い!」
「マカロン、胃にもたれた?」
「違う! このお菓子を作った人の人生が! 重たい! こんなの一箱食べたら交響曲が出来ちゃうよ」

 マカロンと一緒にもらったカードを見て、店の名前が「魔法菓子店『ピロート』」であることを知った。スマホで検索し、パティシエの顔写真を翼に見せる。
「この吸血鬼のほう」
「なんでコスプレしてるの?」
「マカロンを買った時は普通の人間だった」
「線の細い美形だね。生きていくの大変そう。めんどくさい男は司だけでお腹いっぱい〜」

 翼はいつもこうやって自由に曲を奏でるけれど、それを録音したり譜面に残したりすることはない。お菓子や料理と同じ、今この瞬間だけ味わえる音楽だ。

「マカロン、もう一個ちょうだい」
「交響曲を作曲するの?」
「ううん、美味しいから」
 司がマカロンを差し出すと、翼はピアノを弾きながらあーんと口を開けた。いつでも翼は無防備な表情を平気でする。

「あ、今度は司の曲が聞こえる」
 司が洋菓子店で聞いた、翼がよく演奏する曲だ。
「翼が一番好きな曲?」
「うーん、心のこもった音楽ならだいたい全部好きだよ」

 司ももう一つマカロンを食べた。心の中と体の外側で同じ音楽が響いて、全身が翼のピアノに支配される。怖いくらいの感覚。でも翼が生み出す音だから、全然怖くない。

 翼は三つめのマカロンを食べながら言った。
「名古屋ってみそ味のものしかないと思ってたけど、こんなおしゃれなお菓子もあるんだねぇ」
「名古屋の人に謝った方が良いと思うよ」

(おしまい)
posted by 柳屋文芸堂 at 11:18| ショートストーリー | 更新情報をチェックする

第7回テキレボレポート(人々編)

 はじめまして・お久しぶり・遠いところからようこそ、な方々とお話し出来て幸せでした。

 今回特に感動したのは服部さん(サークル名:またまたご冗談を!)に会えたこと。三年ほど前からTwitterでお話しするようになり、今回が初めてのご対面。作品世界の印象通りのピュアな雰囲気の方でした。言葉が途切れてどうして良いか分からなくなって、数秒間何も言わずに見つめ合ったりしたよ。

 うちのサークルは横長本MAPを応援しつつ参加はしなかったのですが、たった一冊だけ作った横長本を並木さん(サークル名:銅のケトル社)にプレゼントしました。前に並木さんからいただいた本への返信を、本で。本の形をした手紙って良いものですよ。

 豆塚さん(サークル名:こんぺき出版)が「なすの人だ!」と言って来てくれたのも嬉しかった。私はTwitterでなすの絵のアイコンを使っていて、そのアイコンを入れたポスターを机に貼っていました。

ブース番号入りポスター画像.png

 今後も「なすの人」として認知度を上げていきたい。

 中学時代の友人二人が来てくれたのも嬉しかった!
 同人活動を始めたばかりの頃(15年以上前)に夏コミの売り子を手伝ってもらったことがあり、テキレボも楽しんでもらえるんじゃないかな〜と誘ってみた。勇気を出して良かった。

 文章系同人誌がずらりと並んでいる見本誌置き場に連れてゆくと、
「綺麗になってる! 前は文字だけの表紙が多かったのに!!」
 とびっくりしていました。

 少部数の印刷代が安くなったこと、画像や文章を編集するソフトが普及したこと、ネットを通じて絵を描く人に表紙を頼みやすくなったことなどを説明しました(歴史は苦手だけど、創作文芸同人史は良い点を取れるかもしれない)

 おかさん(サークル名:ザネリ)のところで「すさんだ暮らしBL合同誌」の告知用ポケットティッシュをもらい、300字企画さんの所でポストカードを選んでもらって、二人のお土産にしました。


↑配布方法まで細やかにすさんでいる。凝ってるなぁ!

交通・宣伝・販売編に続く)
 
posted by 柳屋文芸堂 at 00:28| 同人活動 | 更新情報をチェックする

2018年07月17日

小説「翼交わして濡るる夜は」についてのツイートまとめ


































posted by 柳屋文芸堂 at 10:09| 同人活動 | 更新情報をチェックする

2018年07月14日

いよいよ7月16日はテキレボです!!

2018年7月16日(月・祝)に開催される第7回Text-Revolutions(テキレボ)に参加します。
文章系同人誌の即売会です。
会場は浅草の都立産業貿易センター台東館 4階(交通アクセス・地図はこちら
11時開場〜16時閉会。入場無料。
ブース番号は【G-16】



柳屋文芸堂はボケ倒しグルメBL「翼交わして濡るる夜は」を出します。
壊れてしまった男の子を好きになる男の子の話です。
傷はすぐには癒えないので、ピアノを弾いてあげたり、美味しいものを食べたり、寄り添って過ごします。
A5サイズ 100ページ 400円
Webカタログの紹介ページはこちら
遊びに来てね♪


↑印刷屋さんから届いたところ


↑参加する企画

既刊は、

映画感想集「血なまぐさい人間たちの中にたった一人エンジェルがいた」
A5サイズ 24ページ 200円

人形小説アンソロジー「ヒトガタリ」
A5サイズ 116ページ 400円

本の感想集「書くことより 読むことのほうが」
A5サイズ 96ページ 400円

「怒り」「フランケンシュタインの恋」二次創作「こんなとこにいるはずもないのに」
A5サイズ 4ページ 無料配布

↑リンクをクリックすると、作品の紹介が見られます。

地下鉄の浅草駅は階段が多いので、つくばエクスプレスの浅草駅から行く予定。
段差が少ないと良いなぁ。

中学時代に一緒に漫画を描いていた(そう、当時私は小説だけでなく漫画も描いていたのです)友人たちを誘ってみたら来てくれることになって、本当に嬉しい。
「私おばさんになっちゃったけど、びっくりしないでよ」
とメールが来た。同い年だから! 私もおばさんになってるから安心して欲しい。

先週は豪雨でこの三連休は猛暑。
元気に会場にたどり着き、みなさんとお会い出来たらそれだけで感謝します。
 
posted by 柳屋文芸堂 at 14:28| 同人活動 | 更新情報をチェックする

2018年07月06日

映画「パンク侍、斬られて候」感想

 簡単に言ってしまえば、バカバカしい教義を持つ新興宗教が暴走する話。
 偶然とはいえ麻原彰晃の死刑が執行された日に見ることになり、感慨深かった。

 乗る電車が一本違っていたら、地下鉄サリン事件に巻き込まれていた、という友人がいた。
 別の友人は「大学の必修科目の宗教の時間に、先生がオウムの話ばかりする」と嘆いていた。
 後輩たちはふざけて、オウム真理教の信者がする踊りを踊っていた。
 あの時期、信者に限らず多くの人がオウムに熱狂していた。

 バカバカしい教義を持つ新興宗教の暴走、は私にとって全くバカバカしい話ではない。
 それは現実にあったことだ。
 原作者や監督がオウムを意識したかは分からない。
 そういう現象はオウムに限らずしょっちゅう起きることだから、何がモデルかはどうでも良い。

 バカバカしいほど残酷な現実から目をそらすために、人はいつでもバカバカしい何かに熱狂することを求めているのかもしれない。

 言葉、特にナレーションが過剰な映画で、それが不思議と心地よい。
 下手なやり方だと、
「言葉じゃなく映像で説明して!」
 と思っちゃうところだけど、
「ああ、この言葉は全部必要だ」
 と感じられた。

 私は「パンク」を「虐げられた者たちによる攻撃的表現」ととらえている(正しい定義かは分からない)
 その意味では、白痴の超能力者であるオサムが最もパンキッシュであるような気がした。
 彼の異常な怯えや愚かさには説得力があり、一番強く感情移入した。

 二年前、天下無敵のムービースターであるところの綾野剛に恋をし、作品を色々見ているうちに、私は映画やテレビドラマに飽きてしまった。
 「盛り上がりの型」のようなものを感じ「もうそれお腹いっぱい」という気分になってしまったのだ。
 「パンク侍、斬られて候」はそういう型を利用しつつ、程よく壊してもいて、楽しく見ることが出来た。
 こういう作品に出てくれてありがとう、という気持ち。

 今回は脱がない(よね?)けど、お尻はいっぱい出していた(よね?)
 
posted by 柳屋文芸堂 at 19:57| 映画・映像 | 更新情報をチェックする