☆モンブラン銀座本店
貧乏そうな見た目の(そして本当に金のない)私にも店員のお姉さんは優しくしてくれました。
優しさに飢えたら万年筆屋さんに行くと良いよ……!
雑誌で知って憧れていたロイヤルブルーのインクを試し書きしたところ、思ったより紫でびっくり。
「あじさい色ですねー!」
と言ったら、ホメロスという限定インクも見せてくれた。
そちらの方が青みが強く、イメージに近い。
インクは実物を見ないと分からないな、ほんと。
万年筆だけでなくカバンやサイフも扱っており、全てにあの白い山頂のマークが付いていて、不思議な感じ。
初めてモンブランのインクと万年筆に触れることが出来て幸せでした。
☆銀座伊東屋本店
銀座に行くとつい寄ってしまう伊東屋。
万年筆売り場ではセーラーの特殊なペン先(コンコルドなど)が自由に試せるようになっていて面白かった。太かった!
ペリカンのM101Nも机上に立ててあり、店員さんに頼まなくても試し書き出来るようになっている。
EF(極細)のペン先が特に、紙に当たる瞬間のふわっと柔らかい感触が素晴らしく、書きやすかった。
5万円か〜 うう。
ペリカンの万年筆も憧れなのです。ペリカン親子のマークも可愛い。
やっぱりモンブランとペリカンは素敵だな〜
ほわわ〜んとしながら、プレピー05(300円)でこの文章の下書きを書いたのでした。
プレピーも書きやすいし愛おしいよ!
2019年05月22日
生クリーム専門店「ミルクカフェ」
神宮前にある「ミルクカフェ」に行ってきました。
生クリーム専門店、と銘打っているだけあって、乳製品好きにはたまらない食べ物がいっぱい……!
お菓子だけかと思ったらドリアもあった。
ああ、どれもこれも全部食べたい……食べられる気がする……
空腹で判断力を失っていた私は、3種チーズのクリーミードリアと、

↑サラダとスープも付いてくる
生クリームチーズケーキを頼んでしまった。

どちらも濃厚で美味しい……つまり満腹……満腹過ぎる……今日はもう夕飯いらないです……
健康のことを考えたら片方にしておいた方が良かったかも。
しっかり食事をしたい気分だったし、クリームたっぷりのデザートの写真を見たら、我慢するのは無理でした。
タピオカドリンクを期間限定で販売しているテイクアウトブースは行列でしたが、店内は待たずに入れました(平日の、昼でも夜でもない中途半端な時間だったからかも)
いつも通っている美容室のそばにあるので、また行こうっと!
生クリーム専門店、と銘打っているだけあって、乳製品好きにはたまらない食べ物がいっぱい……!
お菓子だけかと思ったらドリアもあった。
ああ、どれもこれも全部食べたい……食べられる気がする……
空腹で判断力を失っていた私は、3種チーズのクリーミードリアと、
↑サラダとスープも付いてくる
生クリームチーズケーキを頼んでしまった。
どちらも濃厚で美味しい……つまり満腹……満腹過ぎる……今日はもう夕飯いらないです……
健康のことを考えたら片方にしておいた方が良かったかも。
しっかり食事をしたい気分だったし、クリームたっぷりのデザートの写真を見たら、我慢するのは無理でした。
タピオカドリンクを期間限定で販売しているテイクアウトブースは行列でしたが、店内は待たずに入れました(平日の、昼でも夜でもない中途半端な時間だったからかも)
いつも通っている美容室のそばにあるので、また行こうっと!
posted by 柳屋文芸堂 at 15:03| 料理・食べ物
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2019年05月21日
右翼・左翼
「日本大好き! それはそれとして、長時間労働がつらいから労働組合を作りたい」
と考えている人がいたとして、その人は右翼・左翼どちらに見られるのだろうか。
右翼・左翼という単語は、多面的な人間生活の一部の要素だけに注目し、他の要素を見えなくする危ういものだ。
そしてその単純化の作用が便利だから、ネットで罵倒する時によく使われるのだろう。
しかしそうやって右だ、左だと決めつけて攻撃し合っているうちに、みんな一緒に沈んでいってるんじゃないか。
自分が何に困っているか、曖昧な言葉を使わないで、具体的に説明してみて欲しい。
問題を明確にしなければ、問題を解決することなんて出来ない。
戦う相手を間違えないように。
と考えている人がいたとして、その人は右翼・左翼どちらに見られるのだろうか。
右翼・左翼という単語は、多面的な人間生活の一部の要素だけに注目し、他の要素を見えなくする危ういものだ。
そしてその単純化の作用が便利だから、ネットで罵倒する時によく使われるのだろう。
しかしそうやって右だ、左だと決めつけて攻撃し合っているうちに、みんな一緒に沈んでいってるんじゃないか。
自分が何に困っているか、曖昧な言葉を使わないで、具体的に説明してみて欲しい。
問題を明確にしなければ、問題を解決することなんて出来ない。
戦う相手を間違えないように。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:33| 社会
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2019年05月19日
銀河英雄伝説のアニメ(1988年〜2000年に発表されたもの)感想
今年のゴールデンウィークはひたすら銀河英雄伝説のアニメ(1988年〜2000年に発表されたもの)を見ていました。
私が原作にハマっていた中学生の頃(30年前)には第1期(最初の26話)しか見られなかったので、本編の最後までしっかり作られていたことが分かり、幸せでした。
当時は、
「皇帝からお姉さんを取り戻す」
というラインハルト側の物語に興味を持ち、彼らの華やかさに憧れていた。
大人になった今の感覚だと、同盟側の政治家たちやフェザーンの駆け引きが面白いですね。
あんな正義が何か分からない戦の指揮を取らされていたのだと思うと、ヤン・ウェンリーの諦観に胸が痛くなります。
愚かしい偉い人がたくさん出て来て、子供の私は、
「ちょっとやり過ぎだろ」
くらいに思っていた。でも大人になってみると、
「現実ってほんとこんなだよな〜」
と。あれがリアルな話だなんて知らなかったよ。
気がついたらヤン・ウェンリーがめちゃくちゃ歳下になっていた……
歳下の男として見てみると、少々あざとさを感じるくらい可愛いですね。
ラインハルトのお子様っぷりにも驚いた。
あれじゃあ、オーベルシュタインは赤子の手をひねるようなものだったろうよ。
結婚を申し込みに行く場面が可愛かった♪
オーベルシュタイン、中学生女子には嫌われていましたが(私は好きでした)たった一人の常識人じゃないですか?!
他の人達が「軍人の論理」で動く中、どうにか被害を最小にして、平和な世界を実現しようとしている。
よしながふみの漫画「大奥」の春日局のセリフを読まなかったら、こんな風に思うこともなかったかも。
子供の頃には気付かなくて、今回一番心打たれたのは、
「その国の政治形態が、そこに住む人々の人間関係に影響を及ぼす」
ということ。
帝国側には身分制度があり、上の言うことは絶対だから、みんな、
「上に上がろう」
という気持ちが強く、ちょっとしたことでギスギスするし、その心の隙間を敵に利用されてしまう。
同盟側は役職はあっても身分はない。
自国の政治やら帝国艦隊の数の多さやらにいつも追い詰められているのに、人間関係は常にほがらかで隙がない。
これは上に立つヤンやビュコックの人柄によるところも大きいと思う。
民主主義は「無条件に素晴らしい制度だから」ではなく「たくさん問題があるけれども、人と人が主従ではなく、対等な立場でつながるために必要な考え方だから」大切にしなければいけないのだと感じる。
この世界情勢の中だといっそう味わい深い。
声優陣も素晴らしかった!
鬼籍に入られた方も少なくない……
メルカッツなんて子供の私にはおじいさんで、全然興味なかったし忘れていたけど、声が納谷悟朗さん(ユパ様・銭形警部)なのもあってキュンキュン。
Dちゃんに、
「萌える相手の年齢が上がってる」
とからかわれました。
そうそう、Dちゃんと一緒に見られたのも嬉しかった(ゴールデンウィークらしい感じ!)
Dちゃんは「ロイエンタール」という名前を覚えずに「アナゴくん」と呼び続けていた(声優がどちらも若本規夫さん)
他にも、ちびまる子ちゃんの父・祖父・ナレーターとか、ラムちゃんとあたるとか、私が熱心にアニメを見ていた頃のスター声優がわんさか!!
一番すげー! と思ったのはフレデリカ役の榊原良子さん。
映画「風の谷のナウシカ」でクシャナをやっていた方ですが、全然クシャナっぽくなかったの!
優しく芯の強いフレデリカと、強気ながらどこか脆さもあるクシャナ。
どちらも「強い女性」でありながら、完全に演じ分けていた。
ビュコック提督、どこかで聞いたことのある声、と思ったら、バカボンのパパですね。
ビュコック提督の最後のセリフを聞いて、
「臣下ならいくらでも作れるけど、もう二度と友を得ることは出来ないラインハルトが、友情で結びついている同盟軍と戦う話だったんだなぁ……」
と思いました。
色んな楽しみ方が用意されていて、今見ても十分面白い。
月額400円で銀河英雄伝説を全話見られるとは、良い時代だな(dアニメストアです)
もうどこにも出かけずに、アニメ三昧しちゃいそうだ。
私が原作にハマっていた中学生の頃(30年前)には第1期(最初の26話)しか見られなかったので、本編の最後までしっかり作られていたことが分かり、幸せでした。
当時は、
「皇帝からお姉さんを取り戻す」
というラインハルト側の物語に興味を持ち、彼らの華やかさに憧れていた。
大人になった今の感覚だと、同盟側の政治家たちやフェザーンの駆け引きが面白いですね。
あんな正義が何か分からない戦の指揮を取らされていたのだと思うと、ヤン・ウェンリーの諦観に胸が痛くなります。
愚かしい偉い人がたくさん出て来て、子供の私は、
「ちょっとやり過ぎだろ」
くらいに思っていた。でも大人になってみると、
「現実ってほんとこんなだよな〜」
と。あれがリアルな話だなんて知らなかったよ。
気がついたらヤン・ウェンリーがめちゃくちゃ歳下になっていた……
歳下の男として見てみると、少々あざとさを感じるくらい可愛いですね。
ラインハルトのお子様っぷりにも驚いた。
あれじゃあ、オーベルシュタインは赤子の手をひねるようなものだったろうよ。
結婚を申し込みに行く場面が可愛かった♪
オーベルシュタイン、中学生女子には嫌われていましたが(私は好きでした)たった一人の常識人じゃないですか?!
他の人達が「軍人の論理」で動く中、どうにか被害を最小にして、平和な世界を実現しようとしている。
よしながふみの漫画「大奥」の春日局のセリフを読まなかったら、こんな風に思うこともなかったかも。
子供の頃には気付かなくて、今回一番心打たれたのは、
「その国の政治形態が、そこに住む人々の人間関係に影響を及ぼす」
ということ。
帝国側には身分制度があり、上の言うことは絶対だから、みんな、
「上に上がろう」
という気持ちが強く、ちょっとしたことでギスギスするし、その心の隙間を敵に利用されてしまう。
同盟側は役職はあっても身分はない。
自国の政治やら帝国艦隊の数の多さやらにいつも追い詰められているのに、人間関係は常にほがらかで隙がない。
これは上に立つヤンやビュコックの人柄によるところも大きいと思う。
民主主義は「無条件に素晴らしい制度だから」ではなく「たくさん問題があるけれども、人と人が主従ではなく、対等な立場でつながるために必要な考え方だから」大切にしなければいけないのだと感じる。
この世界情勢の中だといっそう味わい深い。
声優陣も素晴らしかった!
鬼籍に入られた方も少なくない……
メルカッツなんて子供の私にはおじいさんで、全然興味なかったし忘れていたけど、声が納谷悟朗さん(ユパ様・銭形警部)なのもあってキュンキュン。
Dちゃんに、
「萌える相手の年齢が上がってる」
とからかわれました。
そうそう、Dちゃんと一緒に見られたのも嬉しかった(ゴールデンウィークらしい感じ!)
Dちゃんは「ロイエンタール」という名前を覚えずに「アナゴくん」と呼び続けていた(声優がどちらも若本規夫さん)
他にも、ちびまる子ちゃんの父・祖父・ナレーターとか、ラムちゃんとあたるとか、私が熱心にアニメを見ていた頃のスター声優がわんさか!!
一番すげー! と思ったのはフレデリカ役の榊原良子さん。
映画「風の谷のナウシカ」でクシャナをやっていた方ですが、全然クシャナっぽくなかったの!
優しく芯の強いフレデリカと、強気ながらどこか脆さもあるクシャナ。
どちらも「強い女性」でありながら、完全に演じ分けていた。
ビュコック提督、どこかで聞いたことのある声、と思ったら、バカボンのパパですね。
ビュコック提督の最後のセリフを聞いて、
「臣下ならいくらでも作れるけど、もう二度と友を得ることは出来ないラインハルトが、友情で結びついている同盟軍と戦う話だったんだなぁ……」
と思いました。
色んな楽しみ方が用意されていて、今見ても十分面白い。
月額400円で銀河英雄伝説を全話見られるとは、良い時代だな(dアニメストアです)
もうどこにも出かけずに、アニメ三昧しちゃいそうだ。
posted by 柳屋文芸堂 at 11:38| 映画・映像
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2019年05月17日
板橋区立熱帯環境植物館(グリーンドームねったいかん)
私は現在、ポリネシアのある島を舞台にした物語を書こうと準備を進めている。
島の植物を知るために、板橋区にある熱帯環境植物館に向かった……が!
ポリネシアについての資料を持ってくるのを忘れた…… 何しに来たの……
仕方ないので単純に施設を楽しむことにした。
ここには植物だけでなく、小さな水族館もある。

↑タカアシガニ。デカい蟹、と言ってもこの写真では大きさが分からないね…… 横幅1.5メートルくらいかな。

色彩豊かな熱帯魚たちをぼんやり眺めていたら、これから館内でイベントがある、という放送が聞こえた。
どんなものなのか分からないが「大迫力」という単語だけは聞き取れた。
奥に進んだところにある大きな水槽の前で、
「ここが一番よく見えるから!」
と子供を説得している母親がいた。
ここがイベントの会場なのかな? としばらく待っていると、ばらばら人が集まってきた。
イベントは水槽にいる生き物たちへのエサやりを見せるものだった。
一番の見ものは世界最大の淡水エイ「ヒマンチュラ・チャオプラヤ」

水上にぴょんぴょん飛んだり、エサを上手くキャッチ出来ず落としてしまったかな? と思いきや、すーっと水を吸い上げエサを浮上させてパクっと食べたり、確かにこれは大迫力、面白い!
↑私が撮ったものではなく、YouTubeに上がっていたMistralQVさんの動画です。
このエイの大きさは、横幅1.2メートル、縦1.5メートルほどだろうか。さらに長い尻尾もある。
尻尾をぴーんと伸ばし、ひらひらひら〜 と泳ぐ姿の美しいこと!
ポリネシアの架空の島を舞台にした映画「モアナと伝説の海」でも、エイが重要な役を担っていたな〜 とじーんとなった。
エイのエサはサバで、魚や亀のエサはゲソ、とのこと。
飼育員のお姉さんの説明も明るく自然な感じで良かった。
植物園の方に上がっていくと、神代植物公園でも見たタコノキがあった(その時の話はこちら)

「幹の下部から多数の気根を斜めに生じ、その状態が蛸に似る(広辞苑より)」
神代植物公園で見たものよりタコに似ている。こういうことだったのか。

これはビンロウジュ。種子に中枢神経を刺激する物質が含まれており、噛みタバコのような嗜好品になる。
知識だけで実物を見たことはなかったので「これがあの……!」と感動した。
この施設は地下が水族館で、ゆるい坂道を登って温室の上の方に上がっていくようになっている。
道の途中にカメがいた。

↑ビルマムツアシガメという陸亀。
硬そうなウロコが格好良い。
理由は分からないが一生懸命レンガを動かしていた。
2階の高さのところにかかる橋を渡っていたら「ビヨウタコノキ」と書かれた札があった。
ん? これはさっき見たのと同じ植物では……?
「あのタコノキが上まで伸びているんだ!!」
神代植物公園で見たタコノキが小さかったので、タコノキはそれほど大きくならないと勝手に思っていた。
樹齢や生育環境によって植物の見た目は変わる。
最初に見た姿=その植物の姿 と思い込まないよう気をつけなければ。

あっ!
タコノキの実だ!!
ポリネシアの救荒食(日常は食べないが、食糧不足におちいった時に食べるもの)だったと、資料に書かれていたはずだ。
実物を見られて嬉しい。
橋を渡りきったところに、虫まみれになっていない、綺麗なムシトリスミレが。


何も付いてない状態だと可愛いな!
神代植物公園で見たムシトリスミレは、温室の外に置かれていたので「虫をいっぱい取っちゃったスミレ」になっていたのだ。
先に進むと……

階段がミストに包まれている。
ここを歩いていくの?! アトラクションかよ!
入り口でもらった館内マップによると、熱帯の山地の環境を再現した「雲霧林」というエリアであるらしい。

↑ベゴニアの一種だと思う(名前がよく見えなかった)

↑キウイかと思ったら、チューインガムの原料になる「サポジラ」という植物だった。

↑ジャスミン。クラクラするような甘い香り!
パイナップルがいくつか生っていた。
成長順に並べると……



全体はこんな感じ。

温室を出たところにある展示室に、実から葉が出たばかりという状態のココヤシがあった。


こんな風に根が出てくるのか!
木として植えてあるものしか見たことがなかったので、勉強になった。
見終わってから分かったのだが、板橋区立熱帯環境植物館は東南アジアの熱帯雨林を再現している。
地下の水族館で海水・汽水(淡水と海水が混ざった水)・淡水の生き物を見てから地上に上がり、登り坂に沿って、海岸の植物、低地の植物、人々の生活に関わる植物、山地の植物を観賞していく。
私の知りたいポリネシアの植物とは少しずれているけれど、魅力的な箱庭だと感じた。
階段があったのでバリアフリーが気になったが、階ごとの移動にエレベーターを利用すれば、車椅子でも全体を見られるようだ。
ここに来ようと考えたきっかけは、メールでの問い合わせへの返信が、あたたかく親切だったから。
その印象そのままの、気さくで味わい深い場所だった。

↑ニシキアナゴ
島の植物を知るために、板橋区にある熱帯環境植物館に向かった……が!
ポリネシアについての資料を持ってくるのを忘れた…… 何しに来たの……
仕方ないので単純に施設を楽しむことにした。
ここには植物だけでなく、小さな水族館もある。
↑タカアシガニ。デカい蟹、と言ってもこの写真では大きさが分からないね…… 横幅1.5メートルくらいかな。
色彩豊かな熱帯魚たちをぼんやり眺めていたら、これから館内でイベントがある、という放送が聞こえた。
どんなものなのか分からないが「大迫力」という単語だけは聞き取れた。
奥に進んだところにある大きな水槽の前で、
「ここが一番よく見えるから!」
と子供を説得している母親がいた。
ここがイベントの会場なのかな? としばらく待っていると、ばらばら人が集まってきた。
イベントは水槽にいる生き物たちへのエサやりを見せるものだった。
一番の見ものは世界最大の淡水エイ「ヒマンチュラ・チャオプラヤ」
水上にぴょんぴょん飛んだり、エサを上手くキャッチ出来ず落としてしまったかな? と思いきや、すーっと水を吸い上げエサを浮上させてパクっと食べたり、確かにこれは大迫力、面白い!
↑私が撮ったものではなく、YouTubeに上がっていたMistralQVさんの動画です。
このエイの大きさは、横幅1.2メートル、縦1.5メートルほどだろうか。さらに長い尻尾もある。
尻尾をぴーんと伸ばし、ひらひらひら〜 と泳ぐ姿の美しいこと!
ポリネシアの架空の島を舞台にした映画「モアナと伝説の海」でも、エイが重要な役を担っていたな〜 とじーんとなった。
エイのエサはサバで、魚や亀のエサはゲソ、とのこと。
飼育員のお姉さんの説明も明るく自然な感じで良かった。
植物園の方に上がっていくと、神代植物公園でも見たタコノキがあった(その時の話はこちら)
「幹の下部から多数の気根を斜めに生じ、その状態が蛸に似る(広辞苑より)」
神代植物公園で見たものよりタコに似ている。こういうことだったのか。
これはビンロウジュ。種子に中枢神経を刺激する物質が含まれており、噛みタバコのような嗜好品になる。
知識だけで実物を見たことはなかったので「これがあの……!」と感動した。
この施設は地下が水族館で、ゆるい坂道を登って温室の上の方に上がっていくようになっている。
道の途中にカメがいた。
↑ビルマムツアシガメという陸亀。
硬そうなウロコが格好良い。
理由は分からないが一生懸命レンガを動かしていた。
2階の高さのところにかかる橋を渡っていたら「ビヨウタコノキ」と書かれた札があった。
ん? これはさっき見たのと同じ植物では……?
「あのタコノキが上まで伸びているんだ!!」
神代植物公園で見たタコノキが小さかったので、タコノキはそれほど大きくならないと勝手に思っていた。
樹齢や生育環境によって植物の見た目は変わる。
最初に見た姿=その植物の姿 と思い込まないよう気をつけなければ。
あっ!
タコノキの実だ!!
ポリネシアの救荒食(日常は食べないが、食糧不足におちいった時に食べるもの)だったと、資料に書かれていたはずだ。
実物を見られて嬉しい。
橋を渡りきったところに、虫まみれになっていない、綺麗なムシトリスミレが。
何も付いてない状態だと可愛いな!
神代植物公園で見たムシトリスミレは、温室の外に置かれていたので「虫をいっぱい取っちゃったスミレ」になっていたのだ。
先に進むと……
階段がミストに包まれている。
ここを歩いていくの?! アトラクションかよ!
入り口でもらった館内マップによると、熱帯の山地の環境を再現した「雲霧林」というエリアであるらしい。
↑ベゴニアの一種だと思う(名前がよく見えなかった)
↑キウイかと思ったら、チューインガムの原料になる「サポジラ」という植物だった。
↑ジャスミン。クラクラするような甘い香り!
パイナップルがいくつか生っていた。
成長順に並べると……
全体はこんな感じ。
温室を出たところにある展示室に、実から葉が出たばかりという状態のココヤシがあった。
こんな風に根が出てくるのか!
木として植えてあるものしか見たことがなかったので、勉強になった。
見終わってから分かったのだが、板橋区立熱帯環境植物館は東南アジアの熱帯雨林を再現している。
地下の水族館で海水・汽水(淡水と海水が混ざった水)・淡水の生き物を見てから地上に上がり、登り坂に沿って、海岸の植物、低地の植物、人々の生活に関わる植物、山地の植物を観賞していく。
私の知りたいポリネシアの植物とは少しずれているけれど、魅力的な箱庭だと感じた。
階段があったのでバリアフリーが気になったが、階ごとの移動にエレベーターを利用すれば、車椅子でも全体を見られるようだ。
ここに来ようと考えたきっかけは、メールでの問い合わせへの返信が、あたたかく親切だったから。
その印象そのままの、気さくで味わい深い場所だった。
↑ニシキアナゴ
posted by 柳屋文芸堂 at 11:28| 旅行・お出かけ
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