面白かった〜!!
並木陽さんのオリジナル脚本によるラジオドラマです。
イベリア半島の戦国時代が舞台で、油断すると周りは敵だらけになってしまう。大変!
そんな中、主人公のラシーダは、様々な方法で危機を乗り越えてゆく。
彼女の人柄がすごく良かった。聡明でありながら冷たくない。
人を恋しく思い、悲しみに沈み、でもちゃんとこの世界の戦いに戻ってくる。
人間の持つ美しい性質を強く感じさせる人物だった。
味方だった者が敵になり、敵だった者が味方になり、物語はダイナミックに進んでゆく。
世界は単純ではないのだと、単純に考えがちな私は大いに反省した。
国と国の関係、人と人の愛憎がからみ合い、まとまっていく様を、15分×10回に収めた並木さん、本当にすごい。
毎回じーんと心打たれ、時々コミカルな会話が入るのも嬉しかった。
脇役カーシムがこまごま活躍したり。
高い塔から立ち上るのろしに向かってジェノバの船団がやって来る場面は、その光景がはっきりと「見えた」
ラジオなのに!
不安の多い毎日だけど、「悠久のアンダルス」を聴いている間は、幸せな気持ちになれました。
ありがとうございました!
posted by 柳屋文芸堂 at 21:44|
ラジオ
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