↑大根と海
お友達のよいこぐまさんと一緒に、三浦海岸へ行って来ました〜
「三浦大根が滅びの危機に瀕している」
スローフードの本を読んでいて、こんな内容の文章を見つけたのが、事の発端。
Dちゃんの実家で三浦大根の煮物をご馳走になり、その美味しさを覚えていた私は、
「何としても食べなければ!」
と決意した。
私は千葉県民。
近所では三浦大根を見かけたためしが無い。
よーし、こうなったら、
「大根を買いに三浦市へ!」
片道2時間の道のりです。
品川駅から京急線の快特(快速特急)に乗る。
発車の時の、
「ドーレミファソラシドレ〜♪」
みたいな音は何なのでしょうか。
抜かす駅が多くスピードも早いので、ちょっと新幹線気分。旅気分。
その日の天気予報は雨。
車窓から見える空は、青かったり、鈍色だったり。
あっ 傘をさしている人がいる!
もうダメだ……
三浦海岸駅でよいこぐまさんと落ち合った時には、雨は止んでいた。
柳「これから来るのかな?」
よ「いや、さっき一度降ったんだよ」
柳「私、雨女なんだよね……」
よ「私は晴女だよ。きっと今、雨女と晴女の力がせめぎ合っているんだね」
駅前では、野菜や海産物の市が立っていました。
↑突然のイカにびっくり。
三浦大根も売っていたので、よいこぐまさんが何時まで店を開いているか聞いてくれました。
数時間はやっているとのこと。
でっかい大根を持ってウロウロするのも大変だし、買うのは後にする。
まずは海へ。
↑多くはないが人もいる。
重たい雲の間から、ちろっと晴れ間も見えたりしている。
本格的に降り始める前に来られて良かったね、と言いながら散歩をしていると……
ん?
↑見えるかな。画面に入りきらない量なんだ。
大根だ!
大量の大根が干されているー!!
冒頭の写真もそこで撮りました。
何だかもう今日のテーマは徹底的に大根なのね、と悟った一瞬でした。
↑波打ち際
↑海から伸びているのが、私とよいこぐまさんの足跡。
冬の海は海風が強くて寒いけど、なかなか素敵な雰囲気です。
歩いていて気持ち良かった。
「ピルーピルルルルル」
と鳥の高い鳴き声が聞こえたので上を向くと、トンビが円を描いて飛んでいる。
よ「食べ物を持っていると、取られるんだよ。アイスクリームとか」
柳「ええー! 食べ物持ってくれば良かった。取られてみたい……!」
よ「……そう?」
柳「怪我するかな?」
よ「怪我はしないけど、喪失感があるよ」
散歩の後は、海岸沿いにあるナツメグカフェへ。
↑入り口
私が頼んだのは、
↑にんじんスープ
↑味噌豚丼
食べ物も飲み物も、サービスで付けてくれた大根の甘酢漬けまで、ぜーんぶ美味しかった!
よいこぐまさんが連れていってくれるお店はいつでもハズレ無し。
さすが「昭和の男」とあだ名されるだけのことはある。
おしゃべりに興じていると……
ん?
馬だ!
海岸を馬が走っている!!
どうも近所に乗馬クラブがあるらしい。
海と馬を見ながらのんびりお茶を飲めるなんて。
あ〜 幸せ。
雨が降り出したので、駅前の市が心配になり行ってみると、やっぱり店仕舞いした後。あ〜あ。
でも、よいこぐまさんが三浦大根を買える店を事前に調べておいてくれたので、問題なし。
ほんと、彼氏にしたい程の親切さ(※女性です)
そのお店では三浦大根だけでなく、冬瓜まで買っちゃったんだよね〜
道中長いのに、何考えてんだ。
私は冬瓜に目が無くて、出会ってしまったら無視出来ないのです。
どれだけデカくても、重くても……
大荷物を抱えたまま(これもよいこぐまさんに持ってもらったりしながら)駅前の喫茶店「POEM(ポエム)」へ。
老若男女に愛されている感じの昔喫茶で、老夫婦やおばちゃん集団などで混み合っていました。
ここのコーヒーも香りが良くて美味しい!
↑甘過ぎない、具だくさん(?)のケーキも美味。
私たちのテーブルのそばには、水槽がありました。
「魚がいると和むね〜」
と二人で大喜び。
この白い魚は、ナマズの一種である「コリドラス」だそうです>よいこぐまさん
その場では店員さんに聞いても分からなかったのですが、帰宅後Dちゃんが教えてくれました。
(それからしばらく「世界のナマズ」という本を見ながらナマズ談義が止まらなくなった…… ナマズおたくめ)
じーっと石の間で休んだり、急に激しくもしゃもしゃと口を動かしたり、とっても可愛かった♪
ここでも長いことおしゃべり。
よいこぐまさんの文章に対する真摯な取り組みを知って、反省したり。
生きているだけで手一杯、なんてぬるいこと言ってないで、どんどん小説を書かないとな〜
外はすっかり土砂降り。
雨女の完全勝利です。
もうどうして、私が遠出するとこうなんだ。
小田原行った時もこんなだったよ。
真っ暗になっても帰りたくなくて、喫茶店を出て再び海へ。
夜の雨の海は、とても恐ろしかったです。
雷が落ちたら確実に死ぬであろう、だだっ広い暗黒。
黒い海と、黒い空。
どちらにも限りがない。
その境目がうっすら煙っている。
じっと見つめようとすると、目が勝手に光を求める。
人工の光をこんなに恋しく感じるのって滅多にない。
良い経験しました。
あっという間の一日。
駅でよいこぐまさんと別れた時にはとても寂しかった。
またぜひ遊びましょうね〜!>よいこぐまさん
これが三浦大根。帰宅後撮影。
根っこの方が太っているから抜きにくく、青首大根に押されて生産量が減っているそう。
でも三浦市では普通のスーパーでも売っているとのこと。
興味のある方はぜひ直接行ってみてください。
大根以外も素敵な所です。
大雨だったけどな!
次は晴れて。お願い……
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