2009年12月11日

菅原一剛写真展「dansa」

 菅原一剛さんの写真展に行って来ました。
 予想通り、気持ちの良い写真ばかりでした。
 とても良かったです。

 菅原さんの写真の最も大きな特長は、
「自然である」
 ということだと思う。

 美しいから、それを撮る。
 奇をてらわない構図を選び、その美しさを最大限に生かして。
 何もねじ曲げない。
 現実世界への、敬意や信頼を感じます。

 今回の展示は、見ているうちにケニアを旅しているような気分になれるのも面白かった。
 特にその感覚を強く覚えたのは、GR DIGITALで撮影した写真を大きな画面で次々映し出すコーナー。
 飛行機に乗って飛び立つ時、私もふわっと浮き上がるような気がした。

 現実をそのまま写しているはずなのに、絵画のように見えるのも、菅原さんの写真の不思議なところ。
 ケニアの広い空。
 太陽を包んで光る雲。
 遠くに見える山々。
 鳥の巣のかかった大きな木の枝は、まるで細密画のよう。
 眺めていると、心がゆったりします。

 人々の写真も素晴らしかった。
 黒目のおっきな子供たちの、愛らしいことったら!
 子供も大人も、みんな生き生きしている。
 それぞれの個性あふれる笑顔。

 支援活動の現場というと、悲惨な写真を思い浮かべるかもしれない。
 しかし全く違っていた。
 確かに村には水道もなく、感染症で亡くなる乳幼児も多いという。
 それでも彼らは、生活の全てが無茶苦茶な訳ではないのだ。

 前にアフガニスタンの写真展を見た時にも思ったのだけど、日本は本当に豊かなのだろうか。
 国民全員が、
「お金を沢山手に入れて、物をいっぱい買うゲーム」
 に強制的に参加させられているだけなんじゃなかろうか。

 ゲームの外側の世界は、何だか本物の世界のようです。

 銀座駅A2出口出てすぐの、三愛ドリームセンター9階「RING CUBE」で、今月21日まで開催しています。


posted by 柳屋文芸堂 at 23:17| 美術 | 更新情報をチェックする