ロバート・キャパやアンリ・カルティエ=ブレッソンが創設した写真家集団「マグナム・フォト」に所属する会員の展示です。
端から一つ一つ見ていくと、おっ、と思う作品があった。
大勢の人が腕を伸ばし、オバマ夫妻を撮影している。
デジカメの裏の液晶が、小さくピカピカ光ってイルミネーションのよう。
絵として面白いな〜 と撮影者の名前を確認したら、エリオット(・アーウィット)じーちゃんだった!
現在82歳のはず。
オバマさんってことは、最近の写真で。
今でも昔と変わらずクスッとする瞬間を撮り続けているんだ〜 と嬉しくなった。
クリスティーナ・ガルシア=ロデロ「ブラジルの宗教儀式」はCoccoみたいな女の子の、力強い存在感が良い。
スティーブ・マッカリー「数週間の修行に入るために剃髪する女の子」は、紹介ページなどでも一番大きく取り上げられている写真。近くでよく見ると、ものすごい美女。吸い込まれる。
他にはトーマス・ヘプカー、ピーター・マロー、クリス・スティール=パーキンスなどの写真が気に入りました。
マグナム・フォトの会員になるにはいくつもの段階を経なければいけないが、
「その人にしか撮れないスタイルをもったドキュメンタリー写真が撮れること」
が最も重要な判断基準であるらしい。
独自のスタイル。
どうすれば獲得出来るのでしょうね。
無我夢中で撮っているうちに自然と生まれるものなのか。
意識して作り出してゆくものなのか。
レベルの高い、充実した展示でした。
写真家の名前に貼ったリンクは、マグナム・フォト公式ページの作品集につながっています。
魅力的な写真がいっぱいなので、ぜひ見てみてください。
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