2011年03月01日

歌わずにはいられない

 三味線の稽古の帰りに寄る八百屋さんは、今時珍しく、お店の人が呼び込みをしている。
 いや、私が「スーパーの野菜売場」ばかりに行くから珍しく感じるのかな。
 八百屋さんならいつでもどこでもやっていることなのかも。

 たいていは、
「〇〇が安いよー!」
 とその日のおすすめを大きな声で叫ぶ。

 でもある時、低い声で妙な宣伝をしているのを聞いてしまった。
「青菜が、高ーい♪ 今日はちょっと青菜が、高ーい♪」
 それはお客にあまり知らせてはいけない情報なのでは?
 それとも正直な告知で好感度アップを狙った?

 単純に、八百屋のおじさんは歌わずにはいられなかったのかもしれない。
 野菜が安かろうと、高かろうと……
 呼び込みじゃなく、ほとんど労働歌だ。

 同じようなセリフを繰り返すうちに、自然とメロディが付くようになるのが面白いですね。
 人類最初の歌も、そんな風に生まれたのかな。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:55| 音楽 | 更新情報をチェックする