2011年06月25日

長谷川潔 岡本太郎

 日曜日(26日)で終了してしまう企画展が二つあったので、金曜日に大慌てで行ってきました。

 一つ目は横浜美術館の長谷川潔展(公式サイトはこちら

 長谷川潔の作品は、単品で何度か見かけたことはあったのですが、まとまった展示を見るのは初めて。
「この人の世界にどっぷりつかってみたい〜!」
 と前々から思っていたので、この企画は本当に嬉しかった。

 彼は画家というより版画家という方が正しいのだろうか。
 静謐な雰囲気の、花や鳥の銅版画がよく知られています。
 展示作品の多くが、白と黒だけで構成されている。

 当然「黒」に対するこだわりも強くて、活版インクの黒の色には満足出来なかった、とのこと。
 私も「印刷の黒」より「墨の黒」が好き。
 だから、展示に添えられた、

 亡父が珍蔵していた、桐の煙と真珠の粉で造られた古墨を、今でも持っていますよ。

 という長谷川潔の文章に、キューン!
 その黒、どんな黒だったのだろう。
 真珠が混ざっているということは、少し光っていたりするのかな……

 静謐で、モノクロで、解説に「哲学」なんて言葉も出てくる長谷川潔の作品。
 でも何故か、人を寄せつけない感じではなくて、持ち歩きたいような可愛らしさがあるのです。

 私が特に夢中になって見たのは、本の表紙のために作られた作品。
 文芸雑誌「假面」や、日夏耿之介の詩集など、どれもシンプルなのに凝っている。愛おしい。
 こういう本を作れたらどんなに素敵かしら、としばしうっとりしました。

 明日でこの展示が終わっちゃうなんて、寂しい。
 横浜美術館は長谷川潔の作品を2000点以上所蔵しているそうです。
 そんなに持っているなら、常設展示室を用意して欲しいなぁ。
 目に触れる機会を増やせば、ファンになる人がいっぱい出てくると思うんだ。

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↑館内にあるカフェ(小倉山)のアネモネラテ。展示に合わせた限定メニューとのこと。

 横浜ランドマークタワーを見上げつつ、みなとみらい線で渋谷に移動し、表参道へ。
 二つ目の展示は、岡本太郎記念館「生命の樹」です(公式サイトはこちら

 この美術館、なんと、写真撮り放題なんです!!
 すごーい。珍しい〜

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↑外側の壁

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↑入り口

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↑玄関

 「生命の樹」は「太陽の塔」の内部に作られたモニュメント。
 現在は撤去が進んでしまったために、現物を見ることは出来ない。
 それをあの、フィギュア制作会社「海洋堂」が再現したというので、オオーッとかけつけた訳ですが。

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 なんか…… すごく…… おもちゃっぽかった。
 太郎さん、これでいいんでしょうか。

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↑まあ、可愛いんだけど

 本物の「生命の樹」は保存出来なかったんですかね。
 岡本太郎の作品って、生前あれだけ有名だったにもかかわらず、けっこう粗雑に扱われている気がする。
 巨大なものが多いから、修復にお金がかかるのかもな。

 ここから先の写真は、常設展示の作品。
 行けばいつでも見られるものがほとんど、だと思います。

 まずはアトリエ。

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↑太い筆や

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↑本棚なども

 何より素晴らしいのは庭!

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↑妖怪か妖精のよう

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↑落ち込んでる?

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↑植木鉢

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↑大きな実

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↑有名な「坐ることを拒否する椅子」
 鋼の錬金術師に出てくる「フラスコの中の小人」に見える……

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↑鐘。ガンゴンガンと自由に打ち鳴らせます。

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↑こんな風に、南国の植物の中に作品が置いてあるのです。

 二階では、太郎さんと記念写真が撮れます。

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↑隣の椅子に座れる

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 なかなか立ち去りがたい、魅力的な美術館です。

 売店で買い物すると「TARO MAP」という岡本太郎作品が見られる場所を集めた冊子がもらえます。
このページからPDF版がダウンロード可能)
 これに載っていた「タロー書房」に行ってみたい。

 美術を見ると、心の疲れが吹っ飛ぶなぁ。
 美術館減らせばいいのにー とか言いつつ、あるうちは存分に活用する私なのでした。

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posted by 柳屋文芸堂 at 13:53| 美術 | 更新情報をチェックする