一つ目は横浜美術館の長谷川潔展(公式サイトはこちら)
長谷川潔の作品は、単品で何度か見かけたことはあったのですが、まとまった展示を見るのは初めて。
「この人の世界にどっぷりつかってみたい〜!」
と前々から思っていたので、この企画は本当に嬉しかった。
彼は画家というより版画家という方が正しいのだろうか。
静謐な雰囲気の、花や鳥の銅版画がよく知られています。
展示作品の多くが、白と黒だけで構成されている。
当然「黒」に対するこだわりも強くて、活版インクの黒の色には満足出来なかった、とのこと。
私も「印刷の黒」より「墨の黒」が好き。
だから、展示に添えられた、
亡父が珍蔵していた、桐の煙と真珠の粉で造られた古墨を、今でも持っていますよ。
という長谷川潔の文章に、キューン!
その黒、どんな黒だったのだろう。
真珠が混ざっているということは、少し光っていたりするのかな……
静謐で、モノクロで、解説に「哲学」なんて言葉も出てくる長谷川潔の作品。
でも何故か、人を寄せつけない感じではなくて、持ち歩きたいような可愛らしさがあるのです。
私が特に夢中になって見たのは、本の表紙のために作られた作品。
文芸雑誌「假面」や、日夏耿之介の詩集など、どれもシンプルなのに凝っている。愛おしい。
こういう本を作れたらどんなに素敵かしら、としばしうっとりしました。
明日でこの展示が終わっちゃうなんて、寂しい。
横浜美術館は長谷川潔の作品を2000点以上所蔵しているそうです。
そんなに持っているなら、常設展示室を用意して欲しいなぁ。
目に触れる機会を増やせば、ファンになる人がいっぱい出てくると思うんだ。
↑館内にあるカフェ(小倉山)のアネモネラテ。展示に合わせた限定メニューとのこと。
横浜ランドマークタワーを見上げつつ、みなとみらい線で渋谷に移動し、表参道へ。
二つ目の展示は、岡本太郎記念館「生命の樹」です(公式サイトはこちら)
この美術館、なんと、写真撮り放題なんです!!
すごーい。珍しい〜
↑外側の壁
↑入り口
↑玄関
「生命の樹」は「太陽の塔」の内部に作られたモニュメント。
現在は撤去が進んでしまったために、現物を見ることは出来ない。
それをあの、フィギュア制作会社「海洋堂」が再現したというので、オオーッとかけつけた訳ですが。
なんか…… すごく…… おもちゃっぽかった。
太郎さん、これでいいんでしょうか。
↑まあ、可愛いんだけど
本物の「生命の樹」は保存出来なかったんですかね。
岡本太郎の作品って、生前あれだけ有名だったにもかかわらず、けっこう粗雑に扱われている気がする。
巨大なものが多いから、修復にお金がかかるのかもな。
ここから先の写真は、常設展示の作品。
行けばいつでも見られるものがほとんど、だと思います。
まずはアトリエ。
↑太い筆や
↑本棚なども
何より素晴らしいのは庭!
↑妖怪か妖精のよう
↑落ち込んでる?
↑植木鉢
↑大きな実
↑有名な「坐ることを拒否する椅子」
鋼の錬金術師に出てくる「フラスコの中の小人」に見える……
↑鐘。ガンゴンガンと自由に打ち鳴らせます。
↑こんな風に、南国の植物の中に作品が置いてあるのです。
二階では、太郎さんと記念写真が撮れます。
↑隣の椅子に座れる
なかなか立ち去りがたい、魅力的な美術館です。
売店で買い物すると「TARO MAP」という岡本太郎作品が見られる場所を集めた冊子がもらえます。
(このページからPDF版がダウンロード可能)
これに載っていた「タロー書房」に行ってみたい。
美術を見ると、心の疲れが吹っ飛ぶなぁ。
美術館減らせばいいのにー とか言いつつ、あるうちは存分に活用する私なのでした。
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