2011年09月12日

今日マチ子「COCOON」

 ひめゆり学徒隊の話を元にした、少女たちの物語。
 戦争ものって好きじゃないんだけど、
「今日マチ子がどう描くのか」
 に興味があって、買ってみました。

 普通の漫画が「視覚」を刺激することで読者を楽しませるのに対し、今日マチ子の作品は「触覚」に直接訴えてくる。
 生き物の濡れた感触を指先で感じたり、さらさらした冷たい布で首筋を撫でられたり。
 そういうハッとする瞬間を、絵で表現出来る人なのです。

 その勢いでウジ虫の湧いた傷口の痛みとかが伝わって来たらキツイな…… と思っていたら、リアルなのはそっちじゃなくて、少女たちの心情の方だった。
 むごいシーンが続けば続くほど、彼女たちの真面目さや潔癖さが際立ってくる。

 最終的には、主人公サンと親友マユの恋愛物語に。

 ここには男の人なんていない
 男の人はみんな白い影法師

 サン!
 いいかいおまじないだ
 この手は絶対に離れない
 元からひとつの手だ


 マユ、なんて格好良いの……
 ネタバレしたくないので書きませんが、結末も見事。

 今日マチ子の作品はネットでも色々見られます。

 センネン画報
 みかこさん

 私は緑川が好きなので、少し前までの「みかこさん」の展開にはイライラしていました。
 最近はちょっと良い方向に行ってるかな。
 幸せにしてあげてっ
posted by 柳屋文芸堂 at 23:23| 読書 | 更新情報をチェックする