2011年10月07日

九井諒子「竜の学校は山の上」

 Dちゃんが見つけてきた漫画です。
 九井諒子さんのことは全く知らなかったのですが、コミティアにも参加されているそうですね。
 同じ会場にいたのか〜

 それぞれ独立している短編が九つ。
 ファンタジー世界の住人であるはずの竜や勇者が、現実にしっかり馴染んでいる様が描かれます。
 独得のリアルさが面白い。

 馬人(ケンタウロス)と猿人(普通の人間)が一緒に暮らしている世界とか。
 労働意欲の高い馬人のせいで猿人の就職率が下がってしまい、それが社会問題化している。
 対立する馬人と猿人。
 一方で、仲良く暮らす馬人と猿人のカップルもいたりして……(ケンタウロス嫁日記!)
 
 どの話も、可愛らしく、美しく、切ない。
 特にキューンとするのが「進学天使」(←ネットでも読めます)
 学生時代の、毎日苦しくって苦しくって甘ったるくて仕方ない、あの濃密な感覚。
 天使になったことのある人は誰もいないはずなのに、この話に共感する人はすごく多いんじゃないかな。

 これが初めての作品集らしいので、次の本が今から楽しみです。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:45| 読書 | 更新情報をチェックする