朝のラジオ番組(スタンバイ・ブックナビ)で紹介されていて、面白そうだったので読んでみました。
辞書編集部を舞台にしたラブコメディです。
声を出してゲラゲラ笑い、ラブの部分で目を細める。
私の脳内辞書で「三浦しをん」を引くと、
「直木賞を取った腐女子」
と出てきます。
でも、この作品にボーイズラブ的展開はありません。
(腐女子は西岡×馬締とか考えるのでしょうか。
二人とも作中で異性と恋愛するから、あまり結びつけられないな〜)
その代わり「恋愛」や「愛」の意味に同性愛が含まれないのはおかしい、という議論が何度か起きる。
今、試しにネット上の「大辞泉」「大辞林」を引いたら、男女限定になってる〜!!
これは戦わなければならぬ!(鼻息荒く)
辞書作りの描写も細かく、熱いです。
言葉には大切な役割と力があるんだ! という作者の確信が伝わって来ます。
あと、キャラの立て方や話の持って行き方がどことなく漫画っぽい。
頭の中でコマ割りを考えると気持ちよく読める。
ドラマ化とかしないかな。
合うと思うんだが。
言葉好きな人。
いつもは漫画中心だけどたまには小説も読もうかな、という人。
笑いたい人。
キュンキュンしたい人。
あたりにおすすめしたいです。
2011年10月20日
三浦しをん「舟を編む」
posted by 柳屋文芸堂 at 00:05| 読書
|
