2012年03月24日

伊藤計劃「セカイ、蛮族、ぼく。」

 伊藤計劃の「The Indifference Engine(ハヤカワ文庫)」読みました〜
 表題作も良かったけど「セカイ、蛮族、ぼく。」が特に気に入った。
 これまでに読んだ伊藤計劃の小説の中で一番好き。
 たった7ページの中に彼のエッセンスが詰まっている。

 ユーモア
 オタクっぽい設定
 自分の境遇に違和感を抱きつつ、そこのルールから抜け出せない主人公
 繊細な語り口

 確か村上春樹「海辺のカフカ」にも、
「自分の中にある暴力性を嫌悪しているのに制御出来ない」
 というモチーフが出てきましたね。
 思春期の少年の内側では、少女とはまた違った意味で、嵐が吹き荒れているのかもしれない。

 惚れたら火傷します。
 蛮族だからね。

追記:ネットで原稿が公開されていました!→こちら
   読んで読んで〜
posted by 柳屋文芸堂 at 03:53| 読書 | 更新情報をチェックする