2012年09月27日

ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエV」感想

 わーい! 好きな漫画の新刊が出ると嬉しいですな〜
 買ってすぐに、ワクワクしながらページを繰る。

 この巻で一番目立っているのは、主人公(ルシウス)でもヒロイン(さつき)でもなく、渋〜いさつきのお爺ちゃんです。
「こういうオッサンが好きなのはよーく分かったから!」
 と言いたくなる場面多数。
 オッサンしか出て来ないページがしばらく続いたり。

 作者のヤマザキマリさんは、人間にしろ、建築にしろ、文化にしろ、
「『時間』が仕上げてくれたもの」
 を愛しているのだと思う。
 イタリアに遺る古い神殿や、日本の温泉街の寂れた景色を。

 日本人って、古いものを平気で壊すよね。
 特に建築。
「どうせいつか地震で崩れちゃうし」
 と思うのかもしれないけど、それにしたってちょっと酷い。
 35年間生きてきて、地元である埼玉・東京の風景は、目まぐるしく変わっていった。

「まだ使える伝統ある建物を安易に壊すなど言語道断だ!!
 歴史や伝統は金銭で購えるような薄っぺらい物ではないのだぞっ!?」

 というルシウスのセリフが胸に響く。
 私も微力ながら、古いものを応援していきたいなぁ、と思いました。

 メインのストーリーである、堅物二人の恋愛も可愛らしくて良かった。
 舞台のモデルになっている伊東温泉・東海館に行ってみたいな〜
posted by 柳屋文芸堂 at 23:43| 読書 | 更新情報をチェックする