2012年10月21日

タイプって何さ

 たとえば宇野千代のように沢山の恋愛をした人が、
「私のタイプはこういう感じだったな……」
 と死ぬ間際に今まで好きだった人たちのことを振り返りつつ思うなら、分かるのですよ。

 しかし男などたいして知りもしない小娘が、
「(芸能人の)○○みたいなタイプが好き〜」
 と言うのはおかしくないか。
 男は地球上に三十億人以上いて、無限の恋愛の可能性があるというのに、わざわざ最初から対象を狭めなくてもいいだろう!

 ……というようなことをDちゃんに熱く語ったところ、
「たとえばエアコンを選ぶ時のことを考えてみてよ」
 という。エアコン?

 電気屋に大量に並んでいるエアコンを、ただぼーっと眺めていても、どれを買ったらいいのか決められない。
「エアコンを設置する部屋の広さ」
「購入予算」
「省エネにこだわるかどうか」
 などの条件があるからこそ、候補となるエアコンが数台に絞られ、そこから欲しい物を選ぶことが出来る。

 恋愛も同じように、無限にいる男性から、
「○○みたいなタイプ」
 をとりあえず選び出し、そこをとっかかりにする必要があるのではないか……
 とのこと。

 で。
「のりは僕みたいなタイプが好きなんでしょ?」
 何それ、のろけ? うぬぼれ?
「たとえば円城塔とか」
 うーむ、確かに理屈っぽい皮肉屋という共通点はあるけれども。

 私は理屈っぽい皮肉屋がタイプなのか。
 たまたまここのところ理屈っぽい皮肉屋ばかり好きになっているのか。
 Dちゃんが好きだから、Dちゃんみたいなタイプを他にも探してしまうのか。

「全然タイプじゃないのに好きになっちゃって」
 なんて言う人も出てくるのでもう訳が分からないですね。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:35| 恋愛 | 更新情報をチェックする