2012年11月26日

雲田はるこ「昭和元禄落語心中」感想

 落語家を目指す若者を、二世代に渡って描いた物語。
 舞台は昭和。落語を聴く時も「レコード」ですよ!
 絵柄も昭和の少女漫画っぽくしてある。
 池野恋の「舞ちゃんノン・ストップ」みたいな(ヤクザ出てくるし)……と言って通じる人は果たしているのか? 

 最初、落語風のセリフに戸惑ったけど、すぐ慣れた。
 落語が題材になっているだけじゃなく、この漫画自体が落語のように語られる。
 笑い、人情、色気。

 特に菊比古の性格が複雑で良いなぁ。
 女性的で、神経質で、プライドが高く、でも脆くて臆病なところもあり、意外と純情で、急に子どもっぽく甘えたりする。
 どう考えてもモテるよな。
 
 作中で取り上げられた落語をまとめてみた。

【1巻】
「死神」「応挙の幽霊」「宿屋の仇討ち」「出来心」
【2巻】
「初天神」「鰍沢」「野ざらし」「黄金餅」「あくび指南」「夢金」
【3巻】
「お染さん」「夏泥」「居残り」あと「弁天娘女男白浪(芝居)」

 同じ噺でも落語家によって演じ方が変わる所までしっかり描いているのがすごい。
 この漫画を先に読んだDちゃんと、
「落語を聴きに行きたーい!!」
 と騒いでおります。
 これを読んだらみんなそうなると思うよ。
posted by 柳屋文芸堂 at 22:45| 読書 | 更新情報をチェックする