2013年01月05日

中村獅童と立川志の輔

 三味線発表会の話の続き〜
 ゲスト出演の、中村獅童と立川志の輔の舞台も見ることが出来たのです。
 豪華……!

 中村獅童は舞踊「雨の五郎」
 素踊りというのかな、派手な衣装を一切着けずに踊るのだけど、それでも彼は一分の隙もなく「歌舞伎役者」だった。
 バン! と大きな音を立てて地べたを踏むたび、神事を行なっているような厳かな気分になる。
 おっちょこちょいのヤンキーみたいな役をやると光り輝く獅童ちゃん。
 本業は二枚目なのね。

 立川志の輔は長唄「たぬき」
 唄い始めた途端、会場に笑いが起こった。
 下手だからじゃない。志の輔が、
「ここからは笑ってもいいんですよ」
 という雰囲気を舞台上に創り出したからだ。

 歌舞伎役者のピリッと張りつめた空気と、落語家のほがらかであたたかい空気。
 二つを同じ舞台で並べて見る機会なんて滅多にない。
 貴重な体験でした。
 
 最後の挨拶の時、中村獅童は周囲を褒めつつ自分と歌舞伎の宣伝もきっちりやって、さすがプロ。
「新しい歌舞伎座が出来たら行かなきゃ」
 って思ったもんね。
 幕が降りる直前に、パパッと短く手を振ったのがお茶目で素敵だった。

「獅童ちゃんは私に手を振ってくれたのよっ」
 と叫んだら、三味線仲間に、
「おばちゃんみたい」
 とあきれられてしまった……
posted by 柳屋文芸堂 at 00:37| 演劇・演芸 | 更新情報をチェックする