2013年02月19日

ひとつだけ

 矢野顕子の「ひとつだけ」がラジオから流れてきて、Dちゃんと遠距離恋愛していた頃を思い出す。
 私たちは大学の同級生なのだけど、大学卒業後二年間、会うために飛行機が必要な場所にDちゃんはいた。
 まだ恋人どうしではなくて、私の片想い。週に一度、電話で話すだけの関係。
 二人を繋いでいるものの頼りなさ、心細さ。

「離れている時でも わたしのこと 忘れないでいてほしいの」
 という歌詞の「離れている時」という言葉が、すごく切実だった。

 受話器から聞こえる、私を好きなんだか好きじゃないんだかよく分からない男の、優しい声。
 遠くにいるのに、耳のすぐそばで響くのだ。
 甘くって、残酷だったなぁ。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:27| 恋愛 | 更新情報をチェックする