2013年06月21日

雲田はるこ「昭和元禄落語心中」4巻感想

 ついに4巻が出ましたねぇ。
 待ってました! たっぷり!!

 芸風の異なる二人の落語家「菊比古」「助六」の成長物語、になってます(実際はもうちょっと複雑)
 相手によって性格をがらりと変える芸者みよ吉が物語の鍵。
 菊比古、助六と彼らの師匠がみよ吉に関わるのだけど、助六と師匠は女として(性欲の対象として)みよ吉を求めているところがある。

 菊比古の、
「あの人だって人間ですよ」
 というセリフが、のちのち効いてくるんです。

 助六とみよ吉が駆け落ちし、子供も生まれて何年も経った後。
 みよ吉はとんでもないことを言い出します。
 これが4巻のラストシーン。
「た、大変だー!」
 って叫んじゃったよ。

 落語についての物語、であるのと同時に、この漫画そのものが落語の世界のよう。
 古めかしくて、しっとりした雰囲気があって。
 5巻が楽しみ〜

 作中に出て来る落語をまとめてみました。
 実際に見に行きたいものです。

 1巻
「死神」「応挙の幽霊」「宿屋の仇討ち」「出来心」
 2巻
「初天神」「鰍沢」「野ざらし」「黄金餅」「あくび指南」「夢金」
 3巻
「お染さん」「夏泥」「居残り」あと「弁天娘女男白浪(落語ではなく芝居)」
 4巻
「紙入れ」「子別れ」「死神」「野ざらし」「酢豆腐」
posted by 柳屋文芸堂 at 01:13| 読書 | 更新情報をチェックする