2013年07月14日

司馬遼太郎「以下、無用のことながら」感想

 私は歴史小説を一切読みません。
 理由は簡単。歴史が苦手だから。
 歴史の何が苦手かというと、権力者の話が多過ぎる。
 権力者Aと権力者Bが戦ってBが勝ち、○○という時代が来て…… の「A」や「B」や「○○」に全然興味を持てないのだ。

 その頃、庶民がどんな暮らしをしていたか、の方が気になる。
 自分が庶民なので。権力者には共感出来ない。
 まあ、権力者の方が記録がしっかり残っているし、権力者の振る舞いは否応なく庶民に影響を与えるから、しょうがないのかもしれないけれど。

 司馬遼太郎は歴史小説家の代表のような人で、小説は一生読まないかもしれない(ごめん)
 しかしテレビに出ていた奥さん(福田みどり)の思い出話が印象に残っており、どんな人なのか知りたいな、とエッセイ集「以下、無用のことながら」を手に取ってみた。
 テーマは文学、宗教、芸術など多種多様。

 もちろん歴史についての文章もある。
 大学では史学ではなく語学(蒙古語科)専攻だったんですね。
 言語学的なアプローチは生態学の方法に似ていて、抵抗なく読めた。
 権力者だけに注目するのではなく、社会全体の変化を潮目を見るように描く感じ。

 司馬遼太郎、想像していたより好みかも。
 次はテーマの決まったエッセイや旅行記を読んでみたい。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:15| 読書 | 更新情報をチェックする