こうの史代の漫画を初めて読みました。
いやー、面白いですねー!!
「戦争中の広島の話」
なのだけど、この設定で普通の人が想像するのとまるっきり反対の雰囲気。
かなり凝った描き方をしているので、サクサク読みたい人には向いてないかも。
幻想かと思ったら現実だったり、現実かと思ったら幻想だったり、南北朝時代の武将が突然エプロンをして現れてご飯を炊き始めたり……
一度読んだだけでは意味の分からなかったシーンが、二度目でようやく理解出来たり。
精巧な工芸品のような作品で、漫画を丁寧にじっくり味わうのが好きな人にはたまらない。
天然ボケの主人公すずと、優しいけれど秘密のある旦那さんの、不器用な恋も素敵。
子どもの頃から漫画をたっぷり読んできた、真の漫画好きにおすすめしたいです。
2013年10月08日
こうの史代「この世界の片隅に」感想
posted by 柳屋文芸堂 at 01:48| 読書
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