2013年10月14日

誰もお前の意見なんて聞いてない

「この時の主人公の気持ちを次の選択肢の中から選びなさい」
 というような内容の国語の問題についてのエピソードをよく見かける。
 主人公の気持ちを想像出来なくて答えられなかった、とか。

 私はこの手の話を聞くたびに二つの疑問が浮かぶ。
「主人公の気持ちを尋ねる問題なんて出たっけ?」
「国語の問題に解答者の想像の余地なんてあったっけ?」

 現代文は(他の教科に比べれば)得意だったので、青ざめた経験がなく、その分色々忘れている。
「学校で読書感想文なんて書かされたっけ?」
 と小学校・中学校で一緒だったちかさんに聞いたところ、
「そりゃあんたは困らなかったから覚えてないんでしょーよ!」
 と言われた。

 36歳にもなって頼まれてもいない読書感想文をブログに書き続けているくらいだからねぇ……

 でも何となく、国語の問題の窮屈な感触は記憶に残っている。
 私は主人公の気持ちも作者の気持ちも考えなかった。
「この問題を作った人は、どんな答えを欲しがっているのだろう?」
 そうやって解いていくと、だいたい全部正解だった。

 こんなことをしていても、小説を書けるようにはならないなー
 と思って、文系には進まなかった。

 国語の問題が苦手だった人は、自分の考えを述べようとしてしまったのではないか。
 答えは問題用紙の中に全部書かれている。

私「『誰もお前の意見なんて聞いてない』って先生が教えるべきじゃない?」
D「悪くて言えないんじゃないの…… 確かに、
 『この問題用紙に書かれている範囲内で答えなさい』
  という一文を最初に入れたら親切だよね」

 私は出題者の気持ちを読み続けて、何か得たのだろうか?
 役に立った気が全くしない。
posted by 柳屋文芸堂 at 23:56| 勉強 | 更新情報をチェックする