2013年12月22日

「森村泰昌展 ベラスケス頌:侍女たちは夜に甦る」感想

 銀座の資生堂ギャラリーで開催中の、
「森村泰昌展 ベラスケス頌:侍女たちは夜に甦る」
 へ行って来ました。

 スペインの画家ベラスケスの「ラス・メニーナス(侍女たち)」という作品を元に、紙芝居ならぬ「絵画芝居」をしちゃおう、という試み。
 寒くて冷え冷えになっていた体が、ポカポカあたたかくなるくらい面白かった!

 「ラス・メニーナス」というのは奇妙な絵です。
 10人ほどの登場人物がいるのだけど、全員が全く違う方向を向いている。
 画面から飛び出す「交わらない視線の網」が作品の本体というか。

 森村さんは登場人物たちになり切って(衣装を着て、お化粧をして)この視線をさらに複雑に操ってみせる。
 登場人物たちの後ろからこの情景を見たらどうなるか?
 登場人物たちがこの絵を(鏡を見るように)見ていたとしたら?
 そして……

資生堂ギャラリー.jpeg

 そんな芝居を外側から見る登場人物。
 芝居を見る登場人物を見る私……
 視線が本当の「線」になって空中で躍るよう。
 絵そのものではなく、絵から発せられるもの(この場合「視線」)を膨らませて楽しむ、というのが新鮮でした。

 展示は12月25日(水)まで。
 入場無料!
 知らなくて、受付でサイフ出しちゃったよ。


↑メイキングムービー
posted by 柳屋文芸堂 at 03:02| 美術 | 更新情報をチェックする