2013年12月28日

そういえば、先生だった

 今年7月のポエケット(詩を中心とした同人誌即売会)で、
「先生ですか?」
 と尋ねられたのには驚いたな。

 単純に「オカマ先生の恋愛レッスン」と「泥の小舟」(教師を目指している女性が主人公の小説)を並べて売っていたからなんだけど。
 そんな経験一度もなかった。

(頭に三角巾っぽくバンダナを巻いているせいで、
「パン屋さんですか?」
 と聞かれたことはある……)

 それでふと、2週間だけ先生だった時のことを思い出した。
 教育実習だ。
 自分が通っていた高校で、物理の授業をやったのです。

 ここで衝撃だったのが、野放しのセクハラ教師。
 私たちの時代に女生徒の身体をたびたび触っていた先生が、ずーっと同じように触り続けている。
 担当したクラスの女子から話を聞いて、本当に絶望した。
 誰も止めなかったのかよ!

 私はカッカと腹を立てて教頭先生のところへ。
 すると、
「噂は聞いていました。でも、直接言って来たのはあなたが初めてです」
 おお、なんと恐ろしい事なかれ主義か!

 私はその時に、中学や高校の先生になるのはやめようと決めた。
 教育が必要なのは、大人だ。
 大人たちに、自分が愚かであることを自覚してもらうには、どうすれば良いのだろう。

 まだ答えは出ていない。
 でも、私はこの時に感じた、燃えるような虚しさを一生忘れない。
 たとえ先生であったことを忘れたとしても。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:27| 思い出 | 更新情報をチェックする