2014年01月29日

村上春樹を無理に読ませようとするハルキストたち

 先日会った友人と読書の話になった。
 村上春樹は読む? と尋ねたら、顔をしかめてこんな答えが。

「身近な人に薦められて『ノルウェイの森』を読んだけど、何でこの人はこんなに格好つけるんだろう、描写がしつこいんだろう、って全然合わなくて。それなのに、別の人から短編集をもらっちゃってさー 感想言わなきゃ悪いと思って無理に読んだけど、やっぱりダメで」

 私は村上春樹ファンなので、小説をけなされたりすると悲しく感じるのだけど、こういうのは納豆を食べさせられた外国人の感想みたいで面白い。
 好みじゃないのに無理に読まされたら、そりゃ嫌になるよ。

 村上春樹の作品は有名なものほどAmazonのレビューが酷くて、いつも不思議だった。
 何故わざわざ読んで悪口を言うのだろう。
 読まなきゃいいじゃん、と。
 もしかしたら、ファンから押し付けられた本を仕方なしに読んだ人たちが、鬱憤晴らしに書いているのかもしれない。

 「ハルキスト」は自称するものではなく(私は絶対言いたくないぞ……)迷惑なくらい熱狂的なファンのことを、周囲の人がややからかうように「あの人はハルキストだから」と言うんですね。
 全国のハルキストのみなさん!
 君たちの気持ちはよーく分かる。
 しかし村上春樹の文章はクセがあって、全然食べられない人も多いのだ。
 非ハルキストを追い詰めるのはやめよう!
 
 私だって、
「村上春樹は小説より旅行記の方が読みやすいよ」
 と食い下がるのをぐっと我慢した。
 偉いぞ、私!
posted by 柳屋文芸堂 at 01:11| 読書 | 更新情報をチェックする