2014年02月19日

本に励まされる

 落ち込んでいる時には、生身の人間に、
「頑張れよ」
 なんて言われたくない。
 落ち込みが激しい時には、そもそも人に会いたくなくなる。

 私の人生にもそういう時期が何度かあって、いつも必ず、本の中の言葉に励まされた。
 本だって人間が書いたものなのだから、やっぱり人に励まされているのだ。

 直接人と会った時の、言葉のキャッチボールは楽しい。
 「キャッチボール」と表現されることからも分かるように、会話には素早い判断力が必要で、心が元気じゃない時には苦しい行為だと思う。

 本というのは、誰かがじっと考えて、一人で長々と書いた文章。
 言葉のボールは「投げられる」というより「置かれている」のかもしれない。
 それをそっと拾い、じっと見つめる。

 これは何だろう。
 何を伝えようとしているのだろう。
 どんな世界を作り出そうとしているのだろう。
 そうやって誰かが置いていってくれた言葉を体に入れているうちに、不思議と心が回復してくる。

 私を助けてくれたような本を、私も書けたら良いなぁ……
 というのが昔からの夢だけれど自信がないので、せめてそういう本を沢山紹介したい。
 落ち込んでいる人が、自分にぴったりの本を見つけられますように。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:03| 読書 | 更新情報をチェックする