2014年02月23日

「エドヴァルド・ムンク版画展」感想

 モネ展と同じ国立西洋美術館で開催されていて、モネ展の券があれば無料で入れます。
 実を言うと、私はこっちの展示品の方が好みでした。

 モネ展の絵は本当に綺麗で、
「3枚ばかり盗んで帰ろうかな〜」
 と一緒に行った友人に冗談を言ったほど。
 部屋に飾りたくなるような雰囲気なのです。

 ムンクの絵は、絶対に飾ったりしたくない。
 所有するのもイヤ。
 美術館というのは、決して個人が持ち続けることの出来ないような負のエネルギーを放つ作品を、封印しておくための場所でもあるんじゃないか、なんて思った。

 恐ろしい、でもムンクの絵って、ユーモラスなんだよね。
 本人が意図したのかは分からないけど。
 不条理ギャグ漫画みたいに楽しめたりする。
 おそらく漫画家たちがムンクの影響を受けているのではないか。

 特に良かったのが「アルファとオメガ」という連作。
 アダムとイブの物語が元になっているが、展開はもっと混沌としている。
 陰鬱な絵も、ストーリーを追えるから親しみやすい…… と感じるのは漫画好きだからかも。

 作者のうんざりした気持ちが非常によく伝わってくる結末。 
 素晴らしい!

 モネ展ほど混雑してないので、ムンクに興味のある人はぜひどうぞ。
 彼が絵の中で表現した不安は、誰もが感じたことのある不安だ。
 だからこそ世界中で愛されるのだろう。

 公式サイトはこちら
posted by 柳屋文芸堂 at 23:52| 美術 | 更新情報をチェックする