2014年04月03日

優しく大きな声を出す練習

 下の記事に書いた伯母(大)ですが、最近すっかり耳が遠くなってしまった。
「大きな声で話そうとすると、どうしても怒鳴るみたいになっちゃって。
 そうするとお姉さんも不機嫌になるから……」
 と悩む母。

 三年前に亡くなった伯母(小)も耳が遠くて、意思の疎通が大変だった。
 ついついケンカ腰っぽくなっちゃってね。
 聞こえないのは本人のせいじゃないのに、責められているような気持ちになって辛かっただろうと思う。

 しかしやってみると分かるけれど、優しく大きな声を出す、ってけっこう難しい。
 普通、怒りでもしないと大声って出さないからな。

 私は耳の遠い人と話す場合、狂言の舞台を思い出すようにしている。
 大きく、ゆったり、それでいて幼稚な雰囲気ではなく、祝祭空間を作り出すような、大声。
 福の神になるのだ。

 これからの高齢化社会に向けて、練習しておいて損はないと思う。
 耳が聞こえにくい、というのは特別なことではなく、年を取ると多くの人がそうなるのだから。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:35| 家族 | 更新情報をチェックする