2014年05月10日

そして40年以上愛されている

 池田理代子が「ベルサイユのばら」を描いた時、作家も編集者も、
「10年、20年読み継がれる物語にしよう」
 と燃えていたそうだ(うろ覚えなので正確な引用じゃないです。ごめんなさい)
「ヒット作にしよう」
 ではなく、長期的に愛されることを目指していたのがすごいと思った。

 漫画を読んでいて感じるのは、漫画家は常に打ち切りの恐怖とともにあるんだなー ということ。
 1巻は短編で終わらせることも可能なストーリーにしてあり、人気が出たら2巻から本格的に長編展開になったり。
 10年後に愛されているかを考える前に、今月のアンケートとか、今日出た本の売り上げ等を気にするだけで手一杯なのではないか。

 それは現在に限った話ではなく、ベルばら連載時も同じだったのだと思う。
(今の方が漫画家が多くて競争が激化してそうだけど)
 だから今読まれるために話を盛り上げ、その上で、未来にも読まれるように普遍的なものを込めていた。

 オスカルの美しさは、池田理代子が抱いていた高い志そのものなんだろうな。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:35| 読書 | 更新情報をチェックする