2014年05月14日

三味線のお稽古の話

 今年の初めには「俄獅子(にわかじし)」という曲をやっていた。
 吉原で行われた「俄」という行事の様子を描いたもので、粋で洒落た雰囲気。
 早口のセリフみたいな歌詞がユーモラスで格好良いんだ!
 曲の緩急も激しく、メリハリがあって飽きない。
 いかにも三味線音楽、という感じで楽しかった。

 その次にやったのは「娘七種(むすめななくさ)」
 俄獅子に比べると変化に乏しく、正直そんなに面白いと思わなかった。
 ただ、春のほわ〜っとした気候には合っていた。
 ちょうど桜の咲く頃だったので。

 替手(副旋律)を教わってから、俄然この曲が魅力的に感じられるようになった。
 和音がうまく合わなくておかしいなー と思っていたら、不協和音を使っていると判明。
 花の香に誘われて異界に足を踏み入れてしまうような、春の危うい空気を音で表現したのだろう。
 長唄の中では珍しい、実験的な作品だと思う。

 さて今日から「吉原雀」を始めることになった。
「代表曲だから一応やっておこうと思って」
 と先生に言ったら、
「これ、一応やっておくような曲じゃないよ? やらない人もいっぱいいるよ」
「え…… もしかして、聴く方の代表曲?」

 長大な難曲なのです。
 よく聴く(プロはよくやる)けど、素人が気軽に練習するような曲じゃないのかも。
 まあ、2年くらいこれにかかり切りでも良いや。
 技術が盛り沢山で勉強になりそうだから、じっくり頑張ろう。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:14| 音楽 | 更新情報をチェックする