2014年05月16日

紫舟さんへのインタビュー

 Soup Stock Tokyoのサイトに載っている、書家の紫舟さんへのインタビュー(これ)が面白かったのでご紹介。

 彼女の作品作りは、まず500種類くらいやり方を変えながら書いてみて、
 その中から、表現したいこと(=コンセプト)と表現物(=書)が矛盾なく、できる限り一致しているものを探すそうです。
 (黄色い字の部分は引用)

 「書く技術」だけでなく「表現したいことをつかむ力」と「選ぶ力」が必要なんですね。
 表現者なんだから、表現したいことなんて最初からはっきりしてるだろう、と思われるかもしれない。
 最初からはっきりしてることなんて、わざわざ表現しないのです。

 表現したいことは、たいていほわーんとしている。
 言葉を選んで文章にしてようやく、
「ああ、私はこれを言いたかったのかな?」
 とか。小説の場合、
「この登場人物はこういう人なのね」
 とかとか。

 紫舟さんも500種類書くということは、書いているうちにつかんでゆくのではないか。

 小説はさすがに500通り書いたりしないけど、
「道の横にある 石を 見た」
「道端の 石に 目をやった」
「そばの 石を じっと見た」
 さて、どれが状況に合ってるか……
 なんてことを繰り返していくので、もし全てのバージョンを消さずに残しておいたら大変な数になると思う。

 紫舟さんは、
 好き、や、かっこいい、という基準で書を選ばず、想いが表現できているかどうかを判断基準に選びます。
 とのこと。

 書だけの話ではなく、写真や絵画、もしかしたらメールの文章や会話にだって通じることかもしれない。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:04| ネット | 更新情報をチェックする