2014年07月29日

岡檀(おか まゆみ)「生き心地の良い町」(続き)

 この記事の続き。
 海部町の人々のような生き方を、自分も出来るかなー と考えてみた。

☆「病」は市に出せ

 これが難しい。
 私は悩み事を人に言うのがすごく苦手だ。
 言葉にして口に出した途端、悩みは心の中にあるものとは違う形になってしまう。

 変形した悩みに対してアドバイスをもらっても、
「えーっと、そういうことが聞きたかったんじゃなくて……」
 と不満が残る。
 解決するどころか不愉快になるばかりなので、悩みを打ち明けること自体を控えるようになった。

 しかし。
 「人に言う」ことが無理でも、自分なりの方法で「市に出す」ことは出来ないだろうか。
 悩みを織り込んだ小説を書いて発表したり。

「こんなこと書いて、読んだ人は面白いのかなー」
 と躊躇することも多いけど、
「『「病」は市に出せ』なんだっ 面白くなくても、私の心の健康のためなんだーっ」
 と思い切って色々書くべきなのかもしれない。

☆どうせ自分なんて、と考えない

 世の中には優れた作品が数多くあり、
「私の小説なんてたかが知れてるしなー わざわざ苦労して書く必要あるのかなー」
 としょっちゅう思う。

 でも、世の中は広い。
 もしかしたら、私の文章に共感し、楽しんでくれる人だっているかもしれない。
 虚しくなるほど自分を低く見積もることもない。

☆人物本位主義をつらぬく

 どんな冠を得たかではなく、やりたいと思ったことをちゃんとやれているかどうかで、自分を評価しよう。

☆いろんな人がいてもよい、いろんな人がいたほうがよい

 現実では少数派は迫害される。
 同調圧力の強い日本において、海部町のような場所は稀だ。
 せめて非現実の小説の世界では、少数派を輝かせよう。

☆ゆるやかにつながる

 小説を書くことで知り合えた人が多くいる。
 私は熱心に活動している訳ではないので、年に一回くらいしか会えない人がほとんど。
 それでも言葉を大切にしている者どうし、特別な熱を交換する。
 そのあたたかさは、私の生きる力になる。

 自分の自殺を防ぐ方法ばかりだな!
 まあ、まずはそこからだよね。

 今は自殺から遠い場所にいても、病気になったり、何かを失ったり、突然絶望する可能性は誰にでもある。
 そんな時、自分を救うにはどうすれば良いか、考えておいて損はないだろう。
 私の命綱は、文章(小説)なんだね。
posted by 柳屋文芸堂 at 00:49| 読書 | 更新情報をチェックする