2014年10月15日

黄粱を煮る一瞬、スパゲティーを茹でる永遠

 能の「邯鄲」は、

【邯鄲の夢(かんたんのゆめ)】
 官吏登用試験に落第した盧生という青年が、趙の邯鄲で、道士呂翁から栄華が意のままになるという不思議な枕を借りて寝たところ、次第に立身して富貴を極めたが、目覚めると、枕頭の黄粱(こうりょう)がまだ煮えないほど短い間の夢であったという故事

 を元にしている(広辞苑より)

 「黄粱」はオオアワ、粟飯のこと。
 粟飯を煮る時間ってどれくらいなんでしょうね。
 20分くらいだろうか。

 黄粱を煮る時間は「短い時間」のたとえになっているけれど、スパゲティーを茹でる時間ってものすごく長く感じませんか?
 うちでよく使うのは太さ1.4ミリのもので、たった6分で茹で上がるのに、その間に何度もタイマーを見ちゃう。
「えーっ あと3分?」
「えーっ あと1分30秒?」
 ってな感じに。

 スパゲティーを茹でる6分間を積み重ねたものが一生であるならば、人生は永遠に終わらないような気がする。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:15| 料理・食べ物 | 更新情報をチェックする