2014年11月01日

「ザハ・ハディド」展

 東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の「ザハ・ハディド」展に行って来ました。
 工費や景観の問題でたびたびニュースでも取り上げられる、新国立競技場の設計者です。

 どんなにお金がかかっても、例えばタージ・マハル並みの観光資源になるならば、建てたって構わないと思う。
(タージ・マハルはインドの建築物で、世界遺産。
 Wikipediaによると、年間400万人の観光客が訪れるとのこと)

「その建物がどれだけ美しいか」
 がかなり重要なはずなのだ。
 それなのに、そういう話題はほとんど聞こえてこない。
 賛成・反対の態度を決める前に、ザハ・ハディドがどんなものを作る人なのか知っておきたかった。

 展示は、ちょっと不親切。
 説明文を細かく付けて欲しかったな〜
 原案と、実際の建築にどれくらい差が出たか、とか。
 新国立競技場の問題を考えるために重要でしょう。

 ドローイングや模型は数・種類ともに豊富で、彼女の美意識はしっかりと伝わってきました。
 曲線の使い方が絶妙。
 手塚治虫が描いた未来の世界みたい。

 全体が透明(たぶんガラス)のテーブルが、グロテスクで綺麗だったなぁ。
 板の厚みが不均等だから、光を通すと床に複雑な模様が映る。
 森の奥で出会ったら「ラスボス女王きのこ」って感じ。

 ザハ・ハディドの作品は確かに美しい。
 けれどもタージ・マハルになれるかは分からない。
 建てるのが大変そうだし、家具や内装、小さな建物くらいにしておくのが無難なのではないか。
 非常に垢抜けた印象があるので、服飾ブランドのビルなどには向いていると思う。

 借金まみれの国が税金投じて作るべきものかなぁ……
 ケチって中途半端にやるのが一番損する気がする。
 全力で美しくするか、地味で質素な案に変えるか。

 オリンピックまであと6年。
 心の中にあるものを現実世界に出現させようとすると、いかにダサくなるかをまざまざと見せられる予感。
 うーむ。
posted by 柳屋文芸堂 at 03:03| 美術 | 更新情報をチェックする