2014年11月03日

ヨコハマトリエンナーレ2014

 楽しかったヨコハマトリエンナーレももう終わり……
 私は行けないのですが、最後に森村さんのパフォーマンスがあるそうですよ。

11/3開催 消滅のためのラストショー「Moe Nai Ko To Baを燃やす」 

「世界でただ1冊の本として制作された『Moe Nai Ko To Ba』(もえないことば)は、誰もが手に触れることができる作品として、ヨコハマトリエンナーレ2014に出展されました。この本を、小説『華氏451度』にちなみ、炎上される試みを実施いたします。
これは表現の自由を奪う焚書行為に対する抗議であり、また失われていくものすべてに対するレクイエムでもあります。
11月3日夕景に放たれる、ヨコトリ2014のラストをかざる炎のパフォーマンス。皆さまの最後のご来場、心よりお待ちしています。――森村泰昌」

日時:11月3日(月・祝)
第一部「最後の朗読」17:00〜18:00 横浜美術館 第3話展示室
第二部「消滅の海へ」18:30〜19:00 グランモール公園、美術の広場(横浜美術館前)

※第一部には展覧会チケットが必要です。
※当日『Moe Nai Ko To Ba』の閲覧は17:00までとなります。
※展覧会最終日は18:00まで開場します(入場は17:30まで)


(森村さんの公式サイトより引用)

 焚書に対する抗議なのに、何故燃やすのか。
 言葉は燃やしても燃えないからです。
 人々がちゃんと忘れずにいれば、何度だって言葉は組み立てられる。
 逆に忘れてしまったら、どれだけ本を大切に取っておいても、その内容は消えたのと同じこと。

 大好きな森村さんがディレクターを務めていた上に、「忘却」というテーマに強く共感して、今までで一番思い出深いヨコハマトリエンナーレになりました。
 関係者の皆様に深く感謝します。

 何度もしつこく記事を書きましたが、書き足りないことがまだあるので、ちょっとメモを残す。

☆メルヴィン・モティ「No Show」

 1940年代。
 戦争が始まると、エルミタージュ美術館は美術品を疎開させ、空っぽの額縁だらけになった。
 美術館員のグプチェフスキーは、片付けを手伝ってくれた兵士たちを連れて、館内を巡る。
 「そこに無い絵」を情熱的に紹介しながら。

 実話を元にした映像作品。
 と言ってもスクリーンで何かが動く訳ではないので、「音声だけの作品」と言った方が印象に近い。
 戦争によって消えた(疎開しただけなので失われた訳じゃないけれど)美術作品を、言葉の力によって人々に「見せる」という試み。

☆ジョゼフ・コーネル

 箱の中に、ビー玉、小さいグラス、木のビーズ、などが詰まっている。
 大人の心に住んでいる子どもが、ついつい集めてしまうもの。
 とにかく可愛い。
 この人の展覧会があったら絶対に行きたい。

☆奈良原一高

 修道院と刑務所の写真。
 この人の作品ももっとまとめて見てみたい。
 あと私は何故か「奈良高」と覚えていた。
 そんな妙な略し方しちゃダメだ……

☆釜ヶ崎芸術大学

 講義の一つとして紹介されていた「感情」という教科に興味を持った。
 メンズサポートルームの方が講師で、
「男性が家庭内で暴力(ドメスティックバイオレンス(DV))を振るわないで暮らす方法を学びます。
 自分の気持ちの豊かさに気づくこと、自分や相手を大切に思う感情の回復を目的にしています」

 とのこと。
公式サイトより引用)

 感情を、暴力ではない方法で発露すること。
 「表現」の現実的な効能。必要性。

 今回のヨコハマトリエンナーレで最も魅力を感じたのは、釜ヶ崎芸術大学だ。
「釜ヶ崎のおっちゃん的なものを、決して忘れてはいけない」
 と何度も心の中でつぶやいている。
posted by 柳屋文芸堂 at 01:07| 美術 | 更新情報をチェックする