2014年11月29日

政治家を口下手にするシステム

 時々ラジオで好みの番組がない時、国会中継を聞いてみたりするのだけど、議員さんたちの議論の下手さに耐えられず、大抵すぐに局を変えてしまう。
 全国で選挙を勝ち抜いてきた精鋭たちのはずなのに、どうしてこんななんだろう…… といつも不思議だった。

 ある政治家が、失言か何かで槍玉に挙げられ、ちょっとした騒ぎになったことがあった。
 その人は事情を説明するための会見で、
「私は口下手なもので」
 と言い、私は驚いてラジオのスピーカーの前で固まってしまった。

「口下手な政治家」というのは、
「包丁が使えない料理人」と同じようなものではないだろうか。
 国で起きている問題を「言葉によって」明確化し、「話し合い」で対処法を決めるのが仕事なのだから。

 当然この発言は大問題になるだろう、と思ったら、全然ならない。
 マスコミも批判しなかったし、うちの親も、
「〇〇(←その政治家の出身地)の人は口下手だからね!」
 なんて、非常に肯定的に受け止めている様子。

 そうか。
 この国の人たちは「口下手」に良い印象を持っているのだ。
 逆に「口の上手い人」は「口ばっかりで信用出来ない」と思われる。
 だから「自称 口下手」が平気で当選してしまう。

 確かにモノ作りや肉体労働をしている人なら、口より手を動かせ、ということはあるかもしれない。
 しかしそれを政治家にも当てはめるのはおかしいだろう。

 選挙の時だけは、言葉を「包丁」としてとらえてみてはどうだろうか。
 その政治家(あるいは政党)が、どんな言葉で現実を切り取り、どんな調理をしようとしているか。

 右だ左だと言う前に、まずはまともに議論が出来る人たちを当選させて欲しい。
 あやふやな言葉のやり取りで決まった政策で、ふわふわと進んでいく国なんてもう嫌だ。
posted by 柳屋文芸堂 at 02:31| 社会 | 更新情報をチェックする